表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/4

甘いお菓子で餌付け?違います。嬉しそうな笑顔が見たいだけです。

「お菓子食べる?」

 持ってきた籠に手を伸ばし中から、クッキーを取り出すと少年に手渡した。

 自分の分も一枚取り出し、クッキーを食べるとサクサクッって音をさせながら、食べてみる。

 男の子は鼻先に持っていき、クンクンと匂いを嗅ぐと甘い匂いに釣られたのかパクっと食べた。

 

「うぅ~!おいしい!」

 カワイイ子供が、お菓子を美味しそうに食べてる姿、癒されるね!

 日当たりのいい泉のほとりに移動して、ふかふかの草の上に座ると男の子と向かい合って座り、真ん中にクッキーの入った籠を置く。

「好きに食べて良いよ」

 ニコニコしながら男の子に声を掛けると、嬉しそうな笑顔こっちを見た。

「ありがとう!」

 そう言いながら、手が籠に伸びていく。

「私はサーシャ、あなたの名前は?」

 向かい合ってクッキーを食べながら、少年に名前を聞く。

 というか、名前以外にも聞きたい事が沢山あるんだよね。

 どうして、枝が刺さったのかとか、なぜ、人型に変形して自分で取らなかったとか。そんな疑問を一つづつ質問してみる事にした。

 まぁ、口に出して聞かなくても私の考えが読めるんだから、今、こうやって考えている事もわかるんだろうけど。

 「僕?僕はカイル。後、一応言っておくとお姉さんの考えている事は、この姿だとお姉さんが強く思った事しかわからないから安心して?」

 可愛くニコって小首傾げてサーシャを見る。

 なんか、目がキラキラしてるように見えるけど、これがおねだりだったらきっと私、憤死するわ。もしくは、鼻血出しすぎて出血死とか?

 それくらい、カイル君の仕草にメロってきたよ。

 あ、それに、さっき頭の中で絶叫並みに強くカワイイって思った事はカイル君に通じちゃったみたいだから、自分制御頑張らなくちゃね☆


「カイル……君って呼んでも良い?聞きたいことが幾つかあるんだけど?」

 カイル君はクッキーを頬張りながら「?」って表情を向ける。

 もう、その仕草もカワイイな☆でも疑問が全然解消しないから堪えなきゃ……

「なんで自分で枝を抜かなかったの?そもそも、枝が刺さっている状態でなんで人型になれなかったの?」

 まず、最初に浮かんだ疑問を聞いてみた。

「うん?最初は自分で抜こうとしたんだけど、あの姿だと周りの木が邪魔で上手く木が抜けなかったんだ。人型にならなかったのは単純に、あの大きさの枝だと体がクシ刺し状態になったら嫌だなぁって思って」

 うわぁ、今サラッと残酷な事この子言ったよ。想像して思わず笑顔が引くついたよ?

「ちなみに、大人になれば魔法も上手く使える様になるから問題無いんだけど。というより、あの程度の枝なら大人の鱗の硬さなら皮膚まで届かないから滅多にケガもしないんだけどね」

 ふむ、大人になったら魔法も使えるのか……神様、やっぱり不公平です。魔法を使える人間なんて一握りしかいないし、使えたら貴族や王様に仕える事も可能ってレベルなのに。

 羨ましいな。なんて、考えながらカイル君に次の質問をする事にした。

読んでくれて有り難う御座います。

まだ平和でのんびりした話が続きます。

また、辛口のコメントはご遠慮おねがいします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ