人はどんどん堕ちていく
俺想いのティナは、俺が間違いを起こす事を身をもって止めてくれたようだ。
彼女は俺の身体に乗せ上げられるや、俺が色々期待していた俺の身体への探索をするどころか、俺の胸に頬ずりした数分後に寝落ちしてくれたのだ。
そこも可愛い。
物凄く可愛いが、彼女が寝たなら処理できる自分の下半身問題が、彼女が俺の真上で寝ている事で物凄い難題と変化してしまったのである。
動かしたら起きてしまうよね。
でも、俺の股にあるこの出港直前のシャトルはどうしたらいいのだろう。
そんな難題だ。
しかし彼女はやっぱり俺想いの人だった。
十数分後にはごろんと俺の上から転がり落ちてくれたのだ。
ありがとうと彼女の身体に布団を掛けようとしたところで、俺は彼女から攻撃を受けていた事を知った。
眠ったままの無防備な姿のくせに、俺の身体をさらに危険状態に追い立てたのである。
俺に背を向けての横向きの彼女は、赤ん坊のように足を丸めた格好の為か、俺に綺麗な尻を突き出した格好ともなっているのだ。
肌が透けなくとも薄地のサテン生地だ。
伸びない生地はピンと引っ張られ、彼女の瑞々しい桃のようなお尻の形をはっきりと俺に見せつけているのである。
俺がティナに布団をかけてやれば済む話だ。
けれど、この無防備で可愛いお尻を隠してしまって良いものだろうか。
不幸で後手後手ばかりの俺には、もしかしたら二度と見れないかもしれない場景なのかもしれないじゃないか。
数秒だけ考えた俺は、俺の通信機器のカメラを起動していた。
カシャリと俺の部屋でシャッター音が響き、俺は俺の内部で俺の行動を責める声が何も聞こえないことにぞっとした。
「俺は本気でろくでもないな。」
大事なティナに布団を掛けた。
もしかしたら、彼女にとっての脅威は俺だけなのかと考えながら。




