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たりない人たち  作者: なんじゃかんじゃ
3/11

形の無い武器

弱者は強者に食われる。

人間界も同様だ。ましてや、学校生活はまさに弱肉強食の世界だ。

人間はみんなが出来ることをできれば強者、できなければ弱者という分かりやすい構図を持つ。

新島にとってはほとんどの人間が出来る"言葉を理解する、話す"ということが出来ないのだ。

学校という社会の中では、圧倒的弱者である。


クラスメイトの共通認識としては、新島への悪口は悪口ではなかったことだ。

悪口は相手のことを蔑んだり馬鹿にしたりすることだが、言葉の意味が理解できない新島にとっては何かしらの感情を持った音にしか聞こえないのだ。


指を刺されながら何かを言われている。その音を聞いて周囲の生徒が笑っている。

物理的な嫌がらせはなかったが、周囲が自分のことを弱者だと感じているということ新島にも分かった。

(人間が出す音には感情が宿っている)

そんなことを経験的に感じる機会は学校生活だけではなかった。


新島の小さいころからの癒しであるピアノは、いつも新島の味方だった。

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