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「天気の子」においてヒロイン(個人)の秘密は集団に明かされておらず、主人公の少年は劇中ではあたかも狂人であるかのように振る舞わざるをえません。ここでは個人と社会の対立は描かれているようでいて、実は回避されています。そのような状況下では「愛」や「同情」といった曖昧な要素によって個人が救済されても問題なく物語は進行して行きますしそれはそれでよいのかもしれませんが、どうしても現実においてはそうならないよねという点に拘ってしまう観客の存在を生み出してしまいそうです。


「MOONRISE KINGDOM」と同じ監督による「犬ヶ島」という映画があって、それは猫派の市長が陰謀によって街中の犬をすべてゴミ島に追放してしまうという映画なのですが、排除する側とされる側の対立に置いてこの作品で繰り返し強調されるのは同情の言葉ではなく「不公平」という言葉です。人間の生と死における表面的な感情よりもさらに深くにある根源に問いかけられるような構図は、「天気の子」において異なる二つの立場における対立を回避してしまったが故に生まれようがないですし、それが物語上の傷であるとは言おうと思えば言えるかもしれません。


以上になります。長々と述べましたが、「天気の子」をみたのは数ヶ月前に一度きりですしそれでなくても間違っているところはたくさんあるとおもいます。すみません。感想です。という言葉で言抜けさせてください。最後が批判的な言葉で終わってますが、基本液なスタンスとしてこの映画は面白いと思ったし好きだと思いました。これで本当に以上です。完。

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