初めての街。ギルドに入会する。
のんびりした感じで読んでいただけたらありがたいです。
ログハウスを出て、森を歩く
見慣れた風景も今は少し違う
これから森を抜け、街に向かう
ちょっと楽しみだ
「あのー?因みにコトミさんってどんなスキルをもってるんですか?」
「そうですね。
アクティブスキルは
ファイヤー系
サンダー系
ポイズン系 ですかね」
ふむふむ…
魔法が随分とありますねー
色々助かりますなー
「パーソナルスキルは
【鑑定】
【万物の知】
【死神の瞳】
【狩り尽くす者】
こんなところです」
多いなー!むしろ同行者コトミさんがチートなんじゃねーか。
サンダー系ね。そりゃービリビリさせられるよね。結構痛いんだわ、あれ。
死神の瞳って…恐怖のどん底になるやつだよね。瞬間冷凍……あれ、ほんと漏れちゃうから…
狩り尽くす者……。やばそうなスキル。
やっぱり怒らすのは危険だわ。
しかし、鑑定や万物の知も激チートじゃね!って言うか管理者権限的なレベルか!!
どっちにしろ、俺にはありがたい!
そんなこんなで歩き続ける
…
……
………
…………
森が拓ける
平野が広がる。その先に城壁が
大きな街だ
「あれがチャイロです」
街は賑わっている。
本当に色々な種族が行き来している。
だが、皆が俺らを見る。
理由は簡単。
服装だ。
俺は見窄らしい麻のワンピース。
コトミさんは黒い浴衣。
周囲から浮きまくっている。
色っぽいお姉さんが奴隷の男を連れているようだ。やばいよね。下僕感ハンパない。
首輪とかないから。マジで。
これ、俺の生活だから!主人公ですよー
「ほんじゃ服なんかショッピングします……
あっ…か……金がない…!」
「大丈夫ですよ。アイテムを売れば、お金は作れるでしょう。狩りで得られてますので」
流石、コトミさん!頼りになります!
「では、ギルドに行きましょう。そこで換金アイテムを売りましょう」
はいはい!お決まりの展開ね!
ほんじゃギルドに行きますか
でかい!石造りの5階建て。
うちのログハウスとは大違い。
「ほんじゃ入るか!」
ギィー。
薄暗い。立ち飲み屋のようにテーブルも並んで昼間から酒を飲んでいる輩が多い。
ニヤニヤと俺らを見回す。
ま…こんな感じだろ。あぶれもんの巣窟って感じか。ザコキャラが絡んでくるイベントとかも追加されちゃうんだろうな…
で、俺がどーん。えー強ぇーみたいな。
ふふふ。
勝手に想像を膨らます
奥のカウンターに向かう。
髭もじゃのおっさんが肘をついて、こちらを品定めしている。
「買取頼む」
カウンターに左手をかざし、放出する。
○鳥の羽 7
○ゴブリンの牙 4
○ウルフの皮 4
○フォックスの尾 3
○タートルの殻 4
「おぉ!」
髭もじゃのおっさんは驚いている
「アイテムボックス持ちか?
なかなかレアなスキルじゃねーか!
買取な。見ない顔だが、ギルド会員か?」
「いや。会員だと何か良い事があるのか?」
「まぁーな。ギルド会員になっておくと、買取が優遇されたり、クエスト依頼が受けれたりな。冒険者、商業者、工業者がまとめてギルドを作ってる訳だが、おめぇらも入会しておくか?一応聞くが15は超えてるよな?」
「ん?あー16だから大丈夫だ。
で、コトミさん。どうします?」
「入会しておいて損はないかと」
「そ!ほんじゃおっさん、2人で入会するわ!で、買取も頼むわ!」
「あいよ!じゃ買取から入会手数料10銅貨を引いとおくわ。
でだ。
鳥の羽 は1つ2銅貨 14銅貨
ゴブリンの牙 は1つ2銅貨 8銅貨
ウルフの皮 は1つ5銅貨 20銅貨
フォックスの尾 は1つ3銅貨 9銅貨
タートルの殻 は1つ10銅貨 40銅貨
しめて91銅貨
で、入会手数料は1人10銅貨」
支払いは71銅貨だ
大銅貨7枚。銅貨1枚。をカウンターに置き、2枚の証明カードが俺らに渡される。
「握って、入会を念じれば、入会完了だ。
再発行にも金がかかるからな。失くすなよ。
ついでに説明しておくが、おめぇさんらはランク1だ。色々貢献するとランクが上がるって決まりだ。最高ランクは10。まぁー俺はランク7までしか見たことないがな!せいぜい死なん程度に頑張れや!」
「わかったよー!意外といいおっさんだな」
しかし、ギャラリーの視線どうにかならないか。四方から見られるってのもよ。アイドルかって
「おぅねーちゃん!餓鬼なんかより、こっちにこいや!楽しもうぜ!」
ゲラゲラと品がない。
テンプレだな。
コトミさん。無視。
んーこれは絡まれるパターンだよね…
「おぃ!聞いてるのか!無視とは度胸があるじゃねーか!このゴンゾさ…」
空気が一瞬で凍りつく
…ブルブル…
あーあ。コトミさん怒ってるよ…
死神の瞳使っちゃった
あれを向けられたら、ホント心臓に悪いから
「えーっとゴンゾさんだっけ…」
俺は近寄ってみたが…
あー失神してる
直立不動
…ご愁傷様…
とりあえずほっておこ!
「ほんじゃおっさん、またな!」
カウンターでおっさんも固まっている
凍りついた空気の中、俺らは外に出た
ー数秒後のギルドー
ありゃヤバイ!関わっちゃダメな奴だ!
何処ぞの魔女か?
それよりなんであんな餓鬼が隣に!
あの瞳…シビれた。。
2人が去ったギルドの中は、今の話題で盛り上がる。しばらく怪しい2人の話題でチャイロの街は活気付いた。
チャイロの街編スタートです
色々あっさり目に書いて行こうと思います
よろしくお願いします。