ワーイン帰還
短いです
ワーインの街ではドルマさんが出迎えてくれた
「戻られたか戦士よ!素晴らしい戦果だ!
アンデット供は何処まで陣を引いたのだ?
明日は我らも軍団を組み、一気に攻め立てようぞ!!!」
「あぁアンデットキングなんですが…
「まさか!イツミ殿!アンデットキングを発見なさったのか??」
「いやぁそうではなく…」
「やはりミルホ村ではなかったのか。。」
「いやぁだから…アンデットキングは討伐しましたよ…」
「そうですか……討伐を……それ……ん…」
ん?
ん?
「はい?」
「討伐?」
「はい」
「何を?」
「アンデットキングを」
「討伐?」
「そう討伐」
……。
「もしもし?
もーしもーし?」
「……あっ…イツミ殿の笑いのセンス……
感服した…が…今は非常事態…」
「あぁ、まだわかってもらえてないな…」
○アンデットキングの日記
「はい。これドロップアイテムね」
。。。。。
「皆の者!よーく聴け!!!!
ここにいるイツミ殿が
我らの宿敵アンデットキングを
見事に討伐してくださっったぁぁ!
帝都に報告せよ!
アンデットギングを討伐!
討伐者はギルド会員イツミ殿だ!
至急だ!それに復興物資の輸送依頼!
手の空いているものは準備せよ!
今宵は祝宴だ!!!
城の食料を運び、皆と分かち合うぞ!!!」
ーおぉおぉぉぉぉぉ!!!!
兵士、市民入り乱れて声をあげた
ーおぉぉ守護将軍ドルマさまぁぁ!
ー救世主イツミさぁぁまぁぁぁ!
ーおぉぉおぉぉおぉぉ!!!
ワーインの街が歓声で揺れた
「イツミ殿。さっっ城へ!」
理解後の対応が早いだろ…
早すぎだろ……
すでに城から酒樽担いできている…
しかも…こりゃ帰れないな…
「分かりました。お伴しますよ…」
城に着くまでに街中を通る
頬が痩けながらも、目がギラつく
形相凄まじい市民達に詰め寄られた
皆、ギラついた目から大粒の涙を流していた
それだけ厳しい戦いだったんだろう
城からは備蓄された食料が運び出され
皆、歌い笑い合った
街が歓喜で震える状態は朝方まで続いた
何ヶ月もの防衛戦は1人のギルド会員により終結した




