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46/55

無事に終了。無事に解放。

そして…

あれから6食目。つまり2日後に

再び皇妃の部屋に呼ばれた



「イツミ様…皇妃様はよくなっていますかね?」



「ちゃんと食べていれば、まぁー大丈夫じゃねーかな」


「イツミ様は、何でもご存知ですね!」



「まぁーな。ボルジューの身体の隅から隅まで知ってるからなー」



「えっっ!」

ボルジューの耳がピンっと立ち

顔を真っ赤にしていた



トントン



「お入り下さい」


女性の品のある声だ



成功したな…



部屋に入ると椅子に座っている女性とメイド

座っている女性は白いドレスを着ている




「お初にお目にかかります。イツミと申します。こちらはボルジューです」



俺は跪いた

ゼウス様の御前と同じ対応なら大丈夫でしょ



「よろしいのですよ。こちらにおかけください」



顔色は幾分いい

指先の動きは悪いが震えは減っている

足の浮腫みも減ったか…



「これまで幾人も治療師に見てもらいましたが、一向に良くなりませんでした…いったい…あの食事は…?食べてから身体が軽くなり、食欲も戻ってきています…」



余り正直に言ってもな。。。



「以前、母が同様な症状に悩んでいた際に、隣のババ様に教えていただいた食事です」



適当に話を作り上げた



「そうですか…ではあなたの母とババ様に感謝しなくてはいけませんね…」

弱々しいながら笑う表情に気品があった



「しばらく今のメニューを続けてください。豚肉、大豆を使用していれば、味付けなど変更してもらって構いません。ただし、お酒は飲まないようにしてください」



「わかりました…あなたの指示に従ってみます」



「私たちは街に戻ります。何かあったら、連絡をいただければと思います」



「ありがとうございました」



パンパン



皇妃が手を叩くと案内役の男が入室した



「イツミ殿とボルジュー殿を街にお送りしなさい」



皇妃からの指示で俺たちは再び馬車で街に送り届けられた





1時間馬車に揺らた

しばらくぶりの我が家



「ふー。やっと帰ってこれたな。堅苦しのは性に合わないな」



「私はイツミ様といられれば我慢しますよ」


相変わらず可愛い事を言ってくれる


耳をナデナデ…


ボルジューはブルっと震えながら


クゥーーンと甘えた声を出した



とりあえず仕事は終わった。しばらく様子を見るか……




案内役が去る前に皇妃様からと

巾着を置いていった



中は確認していない

が、当面の生活は問題ないくらいの金だろう

ズッシリしてたし……



心配ごとがなくなり、ボルジューとの甘い生活を考えながら、夜は更けていった

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