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仕事…ですがが…ここはどこ…?

帝都での生活に慣れ始めた

すでに新居で3日目の朝を迎えた




ボルジューはテキパキと家事をこなす

しかも、驚いた事に紅茶の淹れ方が上手くなっている



朝から旨い紅茶が飲める



そろそろギルドマスターから連絡があるかな…



「そうだ。ボルジュー。今度の仕事が終わったら、正式に結婚しないか?」




前世では忙し過ぎて縁のなかったセリフ

今のはある種のプロポーズか…




ガチャン




ボルジューはフォークを落とした

表情はぼけっと気が抜けた。そんな表情




「ホント…に…」



「ここまできて嘘って事はないだろ!」



「でもイツミ様はこれからどんどん偉くなるでしょうし……」




「あ"ー俺偉くなるつもりないから!ギルドランクも今ので十分だし。金もある程度あるから、ぼちぼちやって、落ち着いたら新婚旅行でこの大陸一周なんてどうだ!!」



「あ"ぁぁーーーーあぁぁぁぁー」



ボルジューは号泣していた



なんだなんだ。ほら泣きやめよ



ボルジューの頭や背中を撫ぜる

まだ泣いている

ギュッと抱きしめる




ヒック…ヒック…




なんとか泣き止んだ




「本当に…本当に…」



「あぁ。本当だよ。一緒だ」



「イツミ様」



「ボルジュー」



甘い時間が流れる










昼過ぎに扉を叩く音がする


ドンドン


イツミ殿!ギルドよりお迎えに上がりました!


来たか。


ベッドから起き上がる



「今行く!支度をするから5分程待ってくれ」



二階の寝室から叫ぶ


上着を羽織り、ズボンを履く

ボルジューも同様に準備をする


正装よりも通常の服にした

今回は仕事をしに行くからだ


皇妃とは言え6番目…でも寵愛具合ってわからないよな…

陛下が心痛めて、公務に支障がでるって…よっぽどだよ

あまり深入りしないように、サクッと終わらせて、帰ってこよー


俺とボルジューは玄関を出ると…


「お待ちしておりました」


うちの前の道に…四頭建ての馬車…


交通の迷惑でしょ。。。考えてよ……


豪華な馬車が鎮座していた



「どうぞ。こちらへ」



「えーっと…城に行く感じですよね…」



「いえ。皇妃様は現在、静養されております。ですので、そちらへご案内致します」



静養ね……別荘的な場所か…?


とりあえずボルジューと2人で馬車に乗る

尻は痛くない

クッションが効いていて、座り心地抜群だ


「柔らかいねーイツミ様!」


ボルジューは柔らかクッションでご満悦

俺もお尻が安心できてよかったです

治療する時にモゾモゾするのもね…



馬車に揺られる事、1時間余り


馬車が停車する



「イツミ様。よろしくお願いします」




降りると城下の街並みではなく、森と湖畔の景色が広がっていた

だが、その奥には高くそびえる城壁が見える



第何区画かはわからないが…

街の一部なんであろうか

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