平和な日常
朝を迎える
部屋からは誰も出てこない
昼を迎える
部屋からは誰も出てこない
夕方を迎えた
ガチャ
「水浴びに行ってくる」
体の気だるさを感じる
それはそうか…六連戦…
まるで阪○タイ○ースの夏の死のロード
いや…虎と一緒に天国の道か…
水浴びでスッキリ
腹が減ったことにようやく気づく
バスローブを纏い、再び部屋へ
「昨日連泊を申し出て正解だったな」
そんな事を考えながら、部屋に入る
「ボルジュー腹減ってないか?」
「はい!イツミ様!」
心なしか肌艶、毛並みが良い気がする…
…気のせいか…
「昨日はクラブだったが、今日は違う海産物にしよう。付いてくるか?」
「もっもちろんです!!」
とりあえず服を着替え、外にでる
屋台や小さな店が並ぶ
魚や貝など魚介が豊富に並び、良い匂いが充満している
「魚にするか。ボルジューは嫌いな物はないのか…?」
「はっはい!ありませんよー!」
急にボルジューがニタニタ始める
「どうした?何故にやける?」
「だってぇーイツミ様が優しいからー!」
腕を絡めて、身体をくねらせている
「なっっ!」
明らかに動揺
確かに昨日より対応が優しい気が自分でもする……
まぁ仕方ない。関係があるってそーゆー事だ。。
「さっさと決めるぞ!よし!そこだ!入るからな!」
動揺を隠しながら、店に入る。まぁー隠せてないが……
結論から言えばその店も当たりだ
大衆居酒屋のようだったが、パワフルな女将さんが勧めるままに頼んだ料理はどれも美味かった
鱗ザメのアライ
鬼サザエの刺身
メルルの煮付け
シーラのフリッタ
しかも良心的な価格
確実に通ってしまう
また女将さんの人柄もいい
女将さんの仲介でさまざまな人と交流を深めた
中にはボルジューをいやらしく見る輩もいたが、女将さんが一喝していた
俺らは若いカップルとして店に馴染んだ
「美味しかったですねーイツミ様!!」
「あぁ!煮付けなんかトロリと溶けて、旨みだけ残った。最高だな。明日もあの店だな」
「はい!私も嬉しいです!」
相変わらず腕を絡めている
飯屋で気になる情報があった
①子爵の娘が病になっている。どうやら毒に侵されているらしい
②街道沿いのラドン山付近に下級竜が出て、ランク5のパーティーが全滅したらしい
③帝都で第2王子が結婚するらしいが、帝国中から宝石を集めているらしい
④近海の海賊が活発になり、ギルドでも賞金を加算しているらしい。別に商会でも懸賞金をかけているらしい。
⑤グンジョの街でドール子爵家の相続に関する御家騒動が起こっているらしい。長男は軍、次男は商人、三男は民が推しており、このままでは内乱になりかねないとの話だ。
こんなところか。
ん?ドール子爵家。。。俺の実家か。。
なんのフラグだ…こりゃ…
かぁーイベント盛りだくさんだなーこりゃ!
お姫様助ける、竜討伐、高額アイテムゲット、海賊狩りの英雄って感じか。まー最後はないな。近寄っちゃいかん
さてさて、無難なのは①竜討伐だなぁー。っつても、すでに一匹倒してるしなー。
④海賊倒してお宝がっぽりも捨てがたい。逆に④をこなしたら、お宝に宝石があって③も解決!みたいな展開もなくはないな……
「おぃ!ボルジューはこのあと何したい?」
ボルジューは下を向きながら、もぞもぞと…
「昼の続き……」
「そうきたか!」
…だが、嫌いじゃない…
このあとは想像に容易い……