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20/55

本日の食事。美味!蟹三昧!

紹介された宿のリストを見る



一番近いのは…そこを右か。らんぷ亭だったか。



4回建。外観は綺麗目だ

中に入ってみる



カランコロン



なっっ…懐かしいが…ホテルで鳴るって言うのはなぁ…



「いらっしゃいませ!お疲れ様でございます!」



元気な声が響く



「部屋は空いているか?」



「はい!三階と四階に一部屋づつ空いています!!」



「じゃー二部屋」



「一部屋で!」



「おい!」


「一部屋で!三階で!二人泊まれますよね!泊まれますよね!!」



「はい!もちろんお二人で宿泊可能です!

一泊お二人で大銅貨6枚です!」



60銅貨か。レンガ亭の倍か。まぁー妥当なのか


「わかった。部屋を頼む」



「承知しました。準備は出来ております。お荷物は大丈夫ですか?」



「あぁ大丈夫だ。悪いが風呂はあるか?」



「はい!水浴びならば一階奥をご利用ください!」



「そうか。わかった」

つまり一般に風呂の文化はないんだな…



「こちら311のキーでございます」



三階にのぼる



部屋は小さなリビング。隣に寝室。クイーンサイズくらいか



「ほー。確かに倍は仕方ないな。

数日水浴びもしてないからな。

が、その前に飯だな。

ボルジュー飯に行くか?」



ボルジューはベットでゴロゴロ



…置いていくか…



ほって置いて部屋を出ようとすると



「イツミさまぁ〜!置いてかないでぇ〜」



と、ダッシュ



プルン!プルン!


揺れてるよ。。嫌いじゃない。。



腕を組み、お馴染みの胸押し付け


……嫌いじゃない。。




「腹減ったな。何にするか。おい!ボルジュー!この街は何が美味いんだ?」


「海産物!やっぱりクラブがオススメ!ギガントクラブは絶品ですよ!」



クラブ?蟹か!なんかすげぇー名前だが蟹なら喰いたいな



「蟹?わからないけどクラブ食べれるの?やったぁぁー!!初めて食べれるぅぅ!!!」



「お前絶品って!てめぇーハメたな!!」



ペロッ!


ウインク+舌出し


き…嫌いじゃない…



「じゃー喰いに行くぞ!ってかランク4までなって、なんで金ないんだよ!」



「借金がありまして…かか様が病で。でも去年死んじゃってね。。。借金があったから…貯まらなくて……」



「そうだったのか。色々大変だったんだな」



「全然平気!まだ私はマシな方だから!それに今は幸せだしぃー!」



こいつを殺そうとした事は口が裂けても言えないな。。。



「店どこにするんだ?」


あれ…でけぇー看板だな


まるで、かに○楽のよう……


あの店にするか……


店内に入る。カニ 蟹 かに

至る所、蟹だらけ


「ふぁはぁはぁぁぁぁ!」


ダメ子丸出し。田舎っ子じゃねーか


「二人だ。席は空いてるか」


「畏まりました。ただ今ご案内いたします!」



数秒で案内された



暇なのか。接客が整っているのか。

メニューを見ればわかる。




「う……美味そうだ!」



生!蒸し!焼き!揃ってやがる!

しかも天麩羅まで!



「すいません!伺いたいのですが、この料理はこちらの街の名産ですか?」



「はい!クラブは全種類この港で揚げられたモノのみの使用です!料理自体は自由連合で良く食べたれる調理法です!」



「自由連合ですか!大変参考になりました!」



そっと懐から大銅貨1枚を取り出し、店員さんに差し出す



「とても良いお話を伺えました。気持ちです」


「あ…ありがとう御座います!」



「いえいえ!で、注文ですが、生、蒸し、焼き、天麩羅を二人前。それとこの連合酒を小瓶で。コップは二つ」



「畏まりました。しばらくお待ちください」



接客も合格点だな。味も楽しみだ。連合酒小瓶。予想が正しければ日本酒って感じか…期待だな


ただ今の俺は16歳の青年…似合わないよな…




「失礼致します。お酒とお通しになります。こちらはご注文内容になります」


ー注文内容ー

本日のお通し

クイーンクラブの刺身

キングクラブの竹蒸し

ギガントクラブの炭焼き

ギガントクラブの天麩羅

連合酒小瓶 氷付き



わざわざお品書きとは…洒落てるな…



「くぅーー!こりゃー豪勢だ!

まずは酒を…これはロックアイスか…」



トクトクトク



香りはスッキリしているな。味は…日本酒じゃない!米焼酎だ!かなりスッキリしている!これはこれでありだ!



ボルジューは俺を見ながらユダレが垂れそうになっている



「待っているのか?ゆっくり食べろよ一人前はお前のだから、焦んなよ。お前も飲むか?」



ボルジューに酒を渡す



ペロ

ビキーン


ボルジューの髪が逆立つ



「酒は無理するな!クラブを食べろーこの焼きなんか、食べ応え抜群だ!」



続々と運ばれてくる



ギガントクラブは拳大の肉がギッシリ詰まっている。噛み切るとカニの旨味が口いっぱいに広がり、美味さと香りが鼻から抜けていく。そこに米焼酎を流す。カニの味と上手く調和し、絵もいわれぬ幸福感



クイーンクラブの刺身は甘味が引き立つ。生独特のプリっとした食感が何とも言えない。いつまでも口に入れていたいが、すぐに溶けて無くなってしまう



キングクラブの強い弾力。噛めば噛むほど細胞が分裂。ほお張らずにはいられない。ギュと噛めばジュワッと脂が溢れる!ただ時間が止まればいいと思う



ギガントクラブの天麩羅は蒸しとは違い、身が解けるように口に優しく広がる。衣とカニの脂が混ざり合う。誰にも教えたくない絶品だ




ふとテーブルに眼をやる



「お通しだったよな。紫色の和え物…カニの身か…」



パクッ



「うぉーー!濃厚なミソじゃん!」



グビ



「くぅーー!たまらん!酒飲みには格別なツマミだ!」



ふと思う


いったいこの国は何歳から飲酒可なんだ…


モグモグ頬張るボルジューが答える


「12歳…で……す…」


食べるか、話すかどっちかにしろ…



しかし。12歳か

成長に問題ないのかよ…まったく



それからしばらく…黙々と食べた


結局、焼きを二人前追加した


食べて。飲んで。満腹!


店員が会計を持ってきた



「ありがとう御座います。お支払いはこちらです」



ー銀貨1 大銅貨4 銅貨2ー

概ね銅貨1枚をで100円くらい

つまり14200円くらい


これだけのカニじゃ妥当なんだろう



転生前にこんなにカニを食べた記憶がない。ザックリした高級食材はこんな感じ程度の予想だ



財布から銀貨2枚を取り出し、渡す



大銅貨5 銅貨8を受け取る



さっきの宿と食事の支払いをしても

まだまだゆとりがある



カニに満足し、宿へと戻る

言うまでもないが……帰り道はボルジューからの濃厚キス乱舞が発動された


頑張って続けていきます!

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