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ダメ子はマイペース。俺は…耐えるのね。

チュンチュン…

鳥たちの囀り

朝を迎えた



なんとか耐えた

一睡も出来なかった

身体はガチガチ……

そしてパンパンだ……




くそっ!気持ち良さそうに寝やがって…



周囲は明るくなってきた



俺は布団から出る

ボルジューはまだ寝ていた

布団を掛けて、俺は立ち上がった

…少し腰は引き気味でテントをでる



テント横の木に寄りかかる



「ねみぃ…くそっ…」



服からはボルジューの匂いが仄かに香る



朝方だが、昨日と違い馬車が通るなど人通りがある



「さーってと…どうすっかな。この先」



本当なら缶コーヒーとタバコが欲しいところだ

とりあえず水筒を取り出して、水を飲む

朝の一杯がこんなに美味いとは

健康な証か



……一部の健康の証が落ち着いた



「さって行くか」



とりあえずテントを片付けたいが、占拠したやつをどけなくては…




「おい!いいかげんに起きろ!」



「はぃぃぃい!」



ボルジューは下着を履いている最中だった



「すまん…」



テントを締める。この後、なんと言おうか…



「イツミ様…ありがとうございます…着替え終わりました…」



「あ…あぁ。夜眠れたか?」



「はい!テントでする野宿がこんなに快適だとは初めて知りました。温かて、優しくて…」



こ…こいつは…世間知らずか…野宿の普通がこれの訳ねーだろ…


とにかく、まだやっていない…今なら追い返せる…災いを回避した…はずだ…

こんなに我慢したんだ…面倒事は勘弁ね…



「お前はもう街に帰れ」



「お供するって決めましたし、それに…

私、街に帰ったら雇い主に何されるかわかりません。ので、帰れません」



ぐっ…そういや…でも…ある意味任務遂行中か…



「それに……裸を抱かれた仲ですし…」

上目遣いのウルウル瞳


「その表現、間違ってはいけない。が、誤解を生みまくる発言だから。それでも俺はやっていない!」



…もう考えるの疲れた…先の街に行こう。。



サクッと片付け、サンドイッチを朝食に食べる

もちろんボルジューの分も渡した

で、御礼のキス

収まった健康の証が……



もういい、歩こう…



しばらく歩いた

太陽が真上に差し掛かるころ…

次の街の外壁が見えた



「おい。ボルジュー。あの街は何て街だ?」



「ん?お前は知らないのか?」



ボルジューの顔をのぞく

震えている



「どっどうした!」



「私の…私の…私の名前を…呼んでくれたーー!」


こいつはマジでダメ子だ…



「名前!名前!!名前!!!」



「踊るな!」



「で、お前はあの街について知ってるのか?」


あーこんなんなら、ゼウス様とコトミさんに万物の知を貰うんだった…



上目遣いで俺をみるボルジュー



「ん?」



「名前…名前…」



小声で言うな



「あーーー。あれだ!ボルジューは次の街を知ってるのか?」



「クーゥーー!!名前ナイス!」


早く教えろ。。。



「あの街はコバルト。ンガルダ公爵が治める街です。港を持ってるから、他国とも貿易をしているから、賑わっているよ。その分、海賊なんかもいるから、商売に討伐があるからギルドも大きいんだ」



「あーそういや、ボルジューもギルド会員なのか?」



「私はランク4。呪詛の使い手としては、それなりに名は知られてるよ」



そうだった。こいつ陰陽師だった。しかも呪うやつ……危なく忘れるとこだったよ…



「イツミ様はランクいくつ?」



「そーいやー何だかんだ色々やってたら、俺もランク4だったなー。あのギルドのおっさんは異例の昇格だから、感謝しろ的な事言ってたな」


「じゃー一緒ですね!!やっぱりこれは運命?運命ですよね!!」



「あーくっついて身体をクネクネすんな!

またそうやって上目遣い!騙されんぞ!!」



「ひどいですー!愛情表現のマーキングです!街に行って、良からぬメスに近寄らないように!!!!」



「くそっ…いつから俺はこいつの所有物だ…」



早く街に行って、ゆっくりしよ…

次回ーコバルトー港街

気持ち的には二章な感じです

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