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ヒロイン?登場?。それでも俺は我慢する

ヒロイン的な感じで…

陽射しが強い

街道の木陰で一休み


チャイロの街を出て数時間

街道を歩く

人はまばらだ



そろそろ腹減ったな…



左手をかざす

放出!

《リターンアイテム》



金属製の水筒とサンドイッチ

実は森に篭っている際に、自炊してみた

アイテムも吸収して保管できる

便利だ



サンドイッチの中身は鳥肉

ビックバードと言うモンスターは鳥肉をアイテムとして残す。これが美味い

大量に狩って、すでに調理済み。保管してある。旅が長くても大丈夫だろう



さてさて

ガブッ

美味いな

ゴクン

水も美味い



木陰の風は気持ちいい

木陰を抜けると暑い



しばらく休もう。焦る旅じゃない



街道は閑散としている

この時間は暑さからあまり利用されないのだろう



ヨロヨロ歩く獣人が木陰に近寄る



「ちょ…ちょっと…隣で休んでよいです…か…」



「どうぞ。暑いですねー」



バタン


「ゔー…うぅぅ…」



「だっ大丈夫ですか?」


…また面倒ごとか…

ん?この顔、どっかで見た事ないか?



フードから見える顔



あまり良い事じゃないけどな…


ー鑑定ー

情報

名前 ボルジュー

種族 獣人 虎人

性別 女

LV. 9 (レベルアップまで 1937 )

HP 71/101

MP 44/61

JOB 陰陽師

アクティブスキル

【アイス系 】

【呪詛系】

パーソナルスキル

【陰陽道】



おっおい!実行犯じゃねーか!

俺を追って殺しに来たか


「ゔー。ゔー。ゔー。」



ダメ子か。こいつ?



「あのー大丈夫ですか?水飲みます?」



「ゔー。いいのですか……飲みます!飲ませてください!」




水筒を渡す

グビ…グビ…グビ…グビ…



おいおい。全部飲む気か…



グビ…グビ…グビ…グビ…



飲んでるよ。こいつ…ぶっ飛ばすか



グビ…グビ…………



全部飲んだのか。俺の水…



「ぷぅはぁぁぁぁぁぁ」



ご満悦だな…殺しときゃよかったか…



…………。


「あっ!アッッッアァァァ!!!

ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁい!!

何も持たずに来ちゃって!

こんなに暑いなんて!!

こんな暑い中、冷たい水なんて!

って味わって飲んだらなくなっちゃいました!!!

ごめぇぇんなさぁぁぁぁい!」



目一杯涙を溜めながら訴えている



完全に面倒くせぇな。さっさと離れるか



「あっ大丈夫ですよ。

では、俺はこれで。お互い気をつけましょう。よい旅を……」



木陰を出るのは憂鬱だが、仕方がない

立ち上がり、街道に向かおうとする



「う!」



服を引っ張られた

後ろをむくと潤んだ目で見つめるダメ子



なんだ……



「私をお供に…これで2回目です。あなたに救われたのは。お供に…お供させてください!」



こいつ…やっぱり俺知った上で…



「お供って何も荷物ないじゃんかよ。食事とかどうすんの?」



ガーーン

って映像が似合う表情



絶対ダメ子。決定だな

項垂れている



「じゃ気をつけて街に戻れよー」

時間使っちゃったな



「う!」



「だから、服を引っ張るなよ!何!」



「お供に…」



「お前、何も持たずにお供って、それただの物乞いじゃねーかよ」



ガーーン

また項垂れた



陽射しが暑い。暑いからイラつく



「もう行くから!」



トントン



振り返る


「いいか……」



突然唇が飛んできた

舌が口に押し込まれる



ん?何?キス?何故?


完全に混乱し、固まる




なんだこれは?何故キスを?


未だにキスが続いている…

…激しい…


舌が絡み合っている

口の端から唾液が溢れでる…



どのくらいだったのだろう

ゆっくり唇が離れる



「お供に……」

潤んだ目で上目遣い



これは美人局か…

何が目的だ

頭は混乱。血液は下腹部に……



「俺は暇じゃない。もう行く。

付いてくるなら勝手にしろ!」



強い口調で言って歩き出した

結局。許可した形になってしまった





街道は閑散としている

が、何故か俺の横にべったりとくっついた女



なんなんだこいつは……



街を出て一日で、また厄介な臭いがする


…2人の旅が始まったのであった…






相変わらず隣…というか腕に絡みついて歩く女

ボルジュー。虎人で19歳。

俺より年上だった。この世界ではって事だが



俺が仕掛けた毒を自分で解毒した可笑しな事件のある意味被害者であるボルジュー


毒からの回復後、即座に雇い主に俺を取り込みように言われたらしい。で、宿に張り付いていたら窓から出る怪しい人影を見つけたらしいく、近寄ると俺だったので後を追ってきたらしい

元々やりたくない仕事をしていたが雇い主に借金があり、渋々仕事をしていた。だが、今年、借金は支払い終わり、転職を検討している所に今回の病。治療してもらった恩もあり、この際、付いて行ってしまおう!って感じで追っかけて来たとの事だった



そりゃそうだよな。雇い主も死にそうな病を瞬時に回復するやつなら、囲い込みたくなるわな…



借金とは母親の治療費だったらしい

…またベタな…

母親も3年前に亡くなり、借金だけ残った

比較的、腕はそこそこのギルド会員だったので、帝都で債権とともに雇わたらしい…



まぁー本人の話だ…

どこまで本当かはわからないが…



で、肝心のボルジューだが…

身長は俺より20cm程度低い。150くらいか

顔は幼顔だが、可愛い…うん…可愛い

耳は虎。うなじ辺りまで虎柄の髪。当たり前か。ちょっとファンキーだよね

スタイルは良くゆうムッチリタイプ。出るトコは出て、ヘッコムとこはヘッコんでいる

嫌いじゃない。。。



そして、何故か。何故か…

食事など、俺が恵むと濃厚なキスをする



「持っているものが何もないから…」

と。さいですか…



街道でも木陰でも…



なんとも、まぁー

嫌いじゃない。。。



中身は25歳だからね…



丸一日歩いた

だが、まだ次の街には着かない



この辺りで野宿か

放出!

《リターンアイテム》



ランタン、お香、簡易テントを出す

キャンプグッズを買っておいて良かった



木と木で結び屋根を作り、囲いを作る

中は3畳程

本来1人なら快適なはずだが…

お香は虫除けに聞く。実証済みだ



中に入り、ランタンを吊るす

淡い光がテント内を照らす

完成。5分程度で快適空間



作業中、ダメ子はぽかーんとしている



「おい!入るのか?」



「は…はぃぃい!

失礼します!

食事もそうですが、いったい何処にこれが…」



「お前さーギルド会員だろ!もう少しまともに出来ないのかよ」



俺は寝床作成に勤しむ

よし!布団も完成!



で、お前は……



振り返ると



ダメ子が服を着て…いない…


…褐色の肌

…細い首筋

…豊かな胸



見たんじゃない…見えたんです!



「お前…は…何を……」



「お…お供…と…お礼に…まともに…」



ダメ子は勢いよく俺に飛び込んできた



咄嗟に抱きとめたが、勢いが強く布団に倒れ込んだ



ムニュ…ムニュ…



…胸が当たる…

…潤んだ目で上目遣い…



つーかこいつは実行犯だっただろ

簡単に……意識が刈られそうだ…


本日何回目だろ…

濃厚なキス…悩殺…

柔らかい肌…悩殺…

あたる胸…悩殺…

香る匂い…悩殺…


…仏の心…

…心頭滅却…

…エロは万物の根源…

…い…いただきまぁーす…



いかん!!!!!

前世では比較的男女関係は真面目だった

……時として勢いも必要……



考えている間も身体の感度が上がっていく

血が…血が…溜まっていく…

パンパンになりつつある…

…お察しください…



いかん。。。理性が……



とりあえず布団の中に誘導

強く抱きしめる



唇を離し目が合う



こいつは…潤んだ目は…確信犯か…?



デコピン!



「キャッ」



「今日は寝ろ。よくわからんが、話は街に着いたら聞いてやる。こうしてやるから、安心して寝ろ!わかったな!」



…俺は俺を罵倒していた…

あー何やってんだよ。。サクッとやるのが当然だろーよ。あーぁー!くそっっ!!なんだ!仏の心って!ゼウス様も自由にやれって言ってたじゃんか!俺の根性なしが!!ばぁあぁぁあぁぁかぁあぁぁぁ!!!!




スースースー



寝やがった……なんなんだホントに…



スースースー



俺も寝るか。。。



ムニュムニュと当たる胸を感じながら

こうして激動の日の夜は更けていった


読んでいただきありがとうございます。

面白いと感じて頂ければいいのですが…

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