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14/55

犯人は森で引きこもり

ミズリスを治療から2日


レンガ亭はいつものように繁盛している



「仕事行ってきますねー」



オーナーが近寄ってきた


「聖人様……あの…噂は本当でしょうか…」

オーナーは俯いている



「オーナー。俺を信用出来るか」



「も…もちろんです。噂を聞きましたが、妻をイミールを救ってくださった事に変わりありません」



「そうか。なら信じてくれ。そうだな…あと3、4日ってところか。

ほんじゃー行ってきまーす!」



よくよく考えなくても、16歳がやっている事じゃないわな



さてさて、サニーさんとこで紅茶を頂きますかね



心なしか街の風が冷たく感じる



サニーさんは変わらず優しい

良かったよ。憩いの時間がなくならずで



街にいるのも、面倒だ

何だろ…やっぱ悪い事向いてないかな…

仕事するか。ギルドでモンスター退治を引き受ける



この周囲のモンスターはすでに相手にならない。上位種の亜竜やゴブリン、ウルフ、ゴリラのキングを狩りに行こう。稼ぎもいいし




森に篭った

たった2日

転生した際に住んだ、ログハウスは変わっていなかった

狩りは順調に進んだ



この2日の釣果は…



滝の周辺にウルフの群れがいた。そこはエンペラーウルフと名がついたボスキャラがいたが、サクッと狩った


…名前は後のアイテムで知りました…



牛のようなキリングバッファローを狩っていたら亜竜の群れに襲われ、逆に狩ってやった



ブラックアリゲーターは何故か宝石をドロップしていた。ブラックオパール。理由はわからないが綺麗だ



とにかく吸収と放出を繰り返す事で、大抵は倒せる。まさにチート能力



部屋に帰るとまったり

ログハウス…落ち着く…

4.5畳の部屋

自炊なんかもしてみた…

落ち着く

……でも、寂しい

やっぱり人と触れ合う事は人に必要だ




そろそろディペンデント ドラックの効果が切れる頃だ



帰るか…



少し身体が重い。いや…気が重い…



イライラする…



森を歩く

突風が吹き荒れた



バッサバッサ…


ガァギャー…


ドッッスン!



ん?亜竜じゃない。ん〜本物の竜か



ファンタジー定番のごっつい竜。全長は7mほど。灰色の外殻はテカテカにコーティングされている



ギャーーン!ギャァァギァャァ!



うるさい。イラついた時にお出ましか

八つ当たりだ!このやろう!!!!



…すっかり前回の反省を忘れていた…



左手を竜に向け、久しぶり思いっきり放つ

放出!

《リターンマジック 10.0》!!!!




ズゥドォォー




「しまった………」




気がついた時には遅かった

左手から放たれた光は一瞬で竜を包み、そのまま周囲を飲み込んだ



「やっちまった……」



光が進んだ道には何も残らなかった




竜も

森も

山も…



そこには

10mくらいの幅

ただえぐれた大地が続いていた




ゴーゴーォォーーー




すごい音が聞こえる



「な…なんだ…」



ゴーゴーォォーーーーーー




水しぶきを上げ

大量の水がえぐれた大地に流れ込む



バチャバチャ



「ん?魚だ」



顔に滴が…

……塩っぱい



そう…山の先には海があった

森は一瞬で、入江に変わってしまった



ん。まぁぁ。新しい産業が生まれか

よかったよかった……



帰ろ

竜のアイテムを回収し、街へと戻った





その日の出来事はチャイロの伝説となる


森にいた者達の証言


一瞬で森と山が無くなり、入江になった奇跡


神雷の入江

……数年後に観光地となるとは…

……その時に誰も考えなかった……

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