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夢の宣告。死神のお姉さんは怖すぎる

のんびり書かせていただきます。

連載できるようにストックしてみました。

俺は逸見 25歳

仕事に追われる毎日だ。

さっき見知らぬ女に後ろから刺される夢を見た。

嫌な夢だ。

だが、今は心地い夢に変わっている。

終電に揺られてみる夢だろう。

ちょっとくらい現実逃避もいいじゃないか。


あたたかい。

涼やかな風も吹く。

まるで南国のようだ。


大手旅行会社の夏の贅沢プラン

そんなタイトルが似合いそうな心地良い夢。


「あぁー‥気持ちいいな」


ゆっこりと目を開ける


満天の星空

そこに星があると錯覚しそうなほど近い


ふわふわと揺れる感覚が心地良さを演出している


「なんて綺麗だ」


星に手が届きそうで、雲は隣に浮いている


「雲なんか触れら‥」


絶句した


星が近い

雲に触れられる

ふわふわとした感覚


原因は空に浮いているから


「夢か‥だいぶ疲れているな‥」



「お目覚めですか?」


優しい声だった

俺の後ろに立つ女性

綺麗な見知らぬ人


そう‥浮いている


ポニーテールの赤い髪。。。ハイセンス

切れ長の目。。。クールビューティー

白い肌。。。えー透けてますよ

スラッとした体型。。。タイプです

服装は黒の浴衣。。。セクシーです


普通に考えておかしい

どう考えても異常事態


「ご理解頂けましたか?」


わかるわけないでしょ。クールなお姉さん

どうやったら理解できるの


クールなお姉さんは小首をかしげる

「ご理解頂けませんか?」

ちょっと苦笑い


いやいや。苦笑いは俺がしたいよ

どうせ夢だからな。とりあえず、深く眠ろう

か、起きよう!!!


お姉さんを無視していると


ビリビリビリ


「痛っ」


電流が身体を走り抜けた


「それでは話を進めさせていただきます‥先ほど貴方様はお亡くなりになりました」

「誠にお伝え憎いのですが、こちらの手違いがありまして」


「亡くなった‥‥手違いって」

俺は再び絶句していた

電気ビリビリって何だよ!

え。。って事は。さっきの‥‥

‥さっき刺されたのは夢じゃない‥

ホントにこれはリアルなのか‥

いや。もはや死んでいればリアルとか関係ないのか。。。


「ご迷惑をおかけした事を深く反省しております」

「そこでイツミ様にご提案があります」


とりあえず、死んだと仮定しよう

つまり今は死後の世界

この女性は死神や天使の類か

‥俺‥天使が来るほど良いことしてないよな‥‥


「提案の内容をよろしいでしょうか?」


いや。待て。やっぱり夢だろう

そう考えるのが普通だ

やっぱりしっかり寝ればいいんじゃないか


ビリビリビリ


「痛っいって!」


「説明を続けてよろしいでしょうか」

にこやかに笑いながら、こめかみがピクついているお姉さん


「分かったから、そのビリビリ止めてくんない!すげー痛いから!」

「って言うより、貴方は誰ですか?」


「失礼しました。私、ゼウス様直轄の死神。ことみと申します」


し‥死神って。。。悪夢ですか。。。

死んでいる夢なら既に悪夢か。

やっぱり寝よう。むしろ起きよう!


ビリビリビリ

感電の痛みは増している


「お目覚めですか?」


語気が強くなっている

この死神お姉さん確実に切れている


「痛いです。。。」

「すいませんでした。その提案っていうのを伺いますのでビリビリは止めてください!!!!!」


良く考えろ俺

痛い夢ってあるのか・・・

じゃー死んでいるのに痛いのか・・・・

はぁーーーーよくわからん!!!!!!!!!!!


「では、話を進めさせていただきます‥」


勝手に話が進んでいる


「こちらの手違いもありましたので、イツミ様にはこれから3つの選択肢がございます。よくよくお考え上、決定してください」


①今亡くなった身体を使用し、蘇生を行います。ただし生命の復活を行うのみですので、この先に今まで通りに生活が出来るとは限りません。元通りかもしれませんし、一生動けないかもしれません。


②この世界のパラレルワールドに転生して頂きます。生まれ変わりはランダムとなり、今までの記憶は抹消されます。


③全く違う世界に転生して頂きます。実は今回のニアミスにより多世界で魂の残量が低下しています。そのため、今そちらの世界で魂の募集がされています。12歳男性。13歳女性。16歳男性の候補が選べます。ちなみに全て血筋は子爵家以上の御子息という事です。こちらを選んでいただいた場合、サポートと記憶の保全を行います。


「いかが致しますか?」


明らかに③の条件が優遇されている

だが、待て俺

実際に‥仮にこれが本当に転生系の展開だとして‥

死神と怪しげな契約って危険すぎるだろう‥

どうする。どうする俺!!!!


「えーっと聞いていいですか?今俺の世界って魂足りているんですか?」


にっこりと笑う死神お姉さん

「はい。こちらの世界は過剰状態ですので、間引き対象です」


ぐっ・・マジか‥聞かなきゃよかった

仮に①を選んでも、そく間引かれる可能性もある。。。

生かしておけない。的な感じで‥‥


「そろそろお時間もありますので」


「お‥おすすめってあ‥ありますか?」


「3です!」


食い気味だよ!これ絶対裏があるやつだよ!!!!!!!!!


「では、3でよろしいですね」

「それでは16歳男性で承知いたしました」


あっあぁぁぁぁぁぁっぁああああぁぁぁっぁ

勝手に決められている!!!!!!!!


ブォォォォォーーーン


巨大な扉が現れた


ギィィィイィィイイィーーーーー


重い音を立て、扉が開いていく

満天の星空をバックに不思議な光景だ


「た。。けて。。」

俺が出た言葉は情けない叫び


こんなの夢じゃないね


「ではこちらに」


死神のお姉さんに言われるまま、扉をくぐり光に包まれていった

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