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忘却と驚愕の尻尾亭~龍の薫を添えて~

初投稿

頑張るぞ~

「金がない……」

  俺はどこにでもいる無貯金、無収入、人龍族、絶賛家出中の御年100歳の男だ。


 しきたりだの習わしだの、掟だのが面倒で、なんの考えもなく飛び出してきた。

 ……さっき挙げたの、どれも同じ意味か。まあ、そんな事はどうだっていいんだ。


  目下最大の問題は、金が無い事。なんと、逆さに振っても全財産10銅貨。こりゃ参った……今までの人生で、一番絶望的かもしれん。


  どれぐらい絶望的かっていうと、馬小屋で素泊まりすら断られるぐらい。食事で言うと保存食1日分、俺は種族的にすげぇ食うので1食分程度。


  家にはもう、数年帰ってないので、今更帰れない。寧ろ、今は林の中なので実家どころか、街の方向すら分からないんだが……


 なんと言うかあれだ。詰んでる。前の街から単独で、次の街まで行けると踏んだのが、間違いだった。


  次の街は大きな街だから、モンスターも出ないデカイ街道が有るから楽勝と、意気揚々と出発した何日か前の俺を、全力で殴りつけたい。


 村長の家から、もっと金目のものふんだくって来るんだった……変な良心を出した俺ってばマジ間抜け。


  いや、違うんだ。街道を逸れたのが、ミスなのは分かってんだ……でも、だってよぉ……保存食が尽きそうな状況で、美味そうな木の実があったら食うだろ。皆そうだ。俺だってそうだ。だから、俺は悪くない。強いて言えば、美味そうな木の実が悪い。美味かったけどね。


 そんなこんなで、野宿するか進むか、悩みながら歩いてたら遂に街道に出た。


「……ッツ!!!ウオォォォォォ!!!」


 人龍族の中でも、一際デカイ図体をした俺の声は、それはそれは響いた。ちょっと遠くの馬が、驚いて走り出すぐらいには響いた。あ、荷台から商人らしき男が落ちた……いや、俺のせいじゃない。…………多分。


 とにかく、やっと出られた俺すげぇ。俺つえぇ。超全能感。街もスグそこに見える。やった……やったぞ野宿から解放だ。


 そして数時間後、街について絶望する。


「夏で良かった……冬なら死んでた」


 舗装された道の上は、ヒンヤリして気持ちいい。街も林も関係無く、結局野宿する事になった俺は、ゆっくりと現実から意識を手放した。

時間の合間に書けたらいいな(願望)

全体的にそんなにチートにするつもりは無い序盤だけは!

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