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⓪ 視界

作者: 虚千院 樒

まずはどんな話題が欲しい?

つかえることば?価値観?方向性?

なにはともあれ、僕「ら」はともだちだよ

君も僕のともだちを名乗ってもいいよ

僕は「好き」に分別するための決め手が欲しいんだ

こじつけでも構わない


その第一は類似の法則

七十億の散弾を命中させるための、君の数少ない努力の一つ

君が「それ」を錯覚するためには、だいたい三か四あれば十分すぎて

個を無力化する方針が、功を奏したかはわからないけれど

君の思惑通り、君は君が目指す存在へと近づけているんじゃあないかな


そしてそれは第二のための解法となりうる

『ええ、とても良い眺めですよ』

『そして、この場所なら、首を回す必要がないんだね』


だけど

「あなたの色は何色ですか?」なんて、ありふれた形而上的な質問に対して

君の本心では、虹色って、答えたいんだよね


もしかして君は

辛うじて

鏡越しに君自身を認識しているのかもしれないけれど

果たしてそれは何色に見えているのかな?

何色なのかな?

いや、何色なのかな


少し残念だけど

下地のない、そしてあらゆる煌めきを通過させる

君の本質が見せるそれは

透明だね

見方によっては、君も世界一にしあわせな人間の一人だよ

なにより、君が乱用している錯覚は

最強の武器だね

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