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進化  作者: ゆう
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1話 鳥山修の進化

鳥山修とりやましゅう君は高校一年生です。

短めですけど楽しんで読んでくれればいいです。

 なぜ俺は空を飛べないのだろう。

 鳥山 修は塾からの帰り道、ふと考える。

 ヒトは、環境に合わせて進化してきたらしい。

 実際もともと俺は魚だったのだろうし、(修は自分が魚だった時のことはよく覚えていない)そこからエラ呼吸をやめ、二足歩行するようになったのだし、次は空を飛べるようになったっていいんじゃないか。


 カラスはとても頭がいい。しかも飛べる。

 俺も比較的頭がいい(と思う)。飛べるようになってもいいんじゃないか?

 いまやイカが人に姿を変え、銃を片手に建築物を塗りつぶして回る世界だ。

 俺だって鳥になってもいいじゃないか。

 空を飛べるようになったらどんな気分がするのか。


 ヒトという動物が生まれてもう100年になる。

 修が生まれたころ、修の親はすでに彼らの進化を終えていた。

 修は生まれた時は魚だった。というより、おたまじゃくしのような。。。(修が後からそれを知り、吐いたのはもう笑い話。)

 とにかくそこから成人するまでにヒトは独自の進化を遂げ、自分という個体を作り出していくのだ、と今日理科の教師が塾で言っていたのを思いだす。


 修が通っている塾はまあまあレベルが高いところだ。

 テストももちろんレベルが高く、修がそこにはいれたのは運の力も手伝っていたと言わざるを得ない。

 修の年ですでに人ではない姿を作り出せている生徒も多い。そんなことができるやつらは大抵頭がいいのだ。

 修の隣の席は鳥人のような姿をしている。しかし気持ち悪さは少なく、どちらかというと天使のような風貌だ。

 ほとんど人と同じ容姿で、唯一違うのは背中の肩甲骨があるあたりから大きな翼が生えている。

 というのも顔がかわいいから言えるのであって、後ろのほうで座っているトカゲ女はお世辞にも「かわいい~」とは言えない。

 まあ、完全に別の動物というよりは部分的に違う動物をブレンドしている生徒が大多数だ。

 しかしみんな頭がいいからその姿になっている。

 修もこの塾に入ってるから自分も頭が良いもんだとばかり思っていたが、やはりまだこの姿なのはあまり良くないのだろう。

 もちろん修もすでに人の姿ではないのだが、自分が思い描いていたのとはやはり違う。

 帰って宿題してから飛べるように練習しよう。

 そう結論を出すと修は近くの川にダイブし、すいーっと自宅へ向かっていった。

 この姿でいる難点は、やはり歩くのが遅いというところか。家に帰ったら部分的に動物をブレンドする練習もしないとな。

 早く、ペンギンも空を飛べるようになりますように。

読んでくれてありがとうございます。

続きは明日描こうと思ってます。

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