第3話 初戦闘
戦闘シーンを文章にするのは難しそうですな。
俺は目を覚ますと見知らぬ天井が目に入った。いや、昨日初めて見た天井だった。体を起こすと右手に持っていたガバメントが腰の右側に握ったまま落ちた。ホルスターに戻し腕時計を見ると午前7時を過ぎていることに気付き、思ったより長く寝てしまっていた。そしてベッドから出てガンベルトを腰に巻き付けリュックからサバイバルナイフを取り出すと外に出た。
1度撃ってみて癖などを覚えるため近くにあった手頃な木を見つけるとサバイバルナイフで大きな円とその内側に小さな円を描いて的を作り、25mほど離れたところに立つとホルスターからガバメントを取り出す。
スライドを引き、初弾をチャンバーに装填すると的に向かって構える。アイアンサイトを覗いてフロントサイトとリアサイトを重ね円の中心に狙いを付けそして、引き金を引く。
ダンッ!
でかい発砲音とともに円の中心から少し右上のところに弾が当たった。思ってたより反動が大きく、45口径にもなると(※1)9㎜拳銃とは比較にならない威力だと実感した。
そして2発目を撃とうとしたとき、
ガサッ
後ろの方で音がし、すぐに体を反転させて銃を構える。そこにいたのは見たことのない緑の体をした小人だった。手には棍棒を持っており俺を見つけるやいなや棍棒を振り上げて走ってきた。
俺はいつでも躱せるよう体勢を整え、そして目の前まで来た緑小人が棍棒を振り下ろそうとした瞬間右に避ける。
空振った棍棒が地面に当たり、その反動で動きを止めている隙に緑小人の頭に照準を合わせて引き金を引く。
ダンッ!
弾丸は頭のど真ん中にあたり、貫通して頭蓋骨や頭の中にあったものを吹き飛ばした。確実に死んだか確認するため近づいて緑小人の体を足で軽くつつく。
(死んだようだな)
死んでいることを確認すると早々に死体を地面に埋めた。そのままにしていれば血の匂いを嗅ぎつけて獣が来る可能性があるからだ。そのあと残り5発を的に当てていき、最後の弾はど真ん中に命中した。おかげで癖なども覚えることが出来た。
下がりきったスライドを戻し、空のマガジンを出して新しいマガジンを装填すると空撃ちをしてホルスターにしまった。
最後に落ちた空薬莢と空マガジンを拾おうとしたがなぜかどこにもなく、マガジンは足下に落ちたはずなのに影も形もなく消えていた。
(1回使うと消えてしまうのだろうか?)
冷静に分析して状況を把握すると小屋に戻りタブレットの図鑑を見てみると新しいさっき倒した魔物が載っていた。
名称:ゴブリン
ランク:Gランク
素材:歪な骨
弱点:頭・心臓
説明:魔物の中で1番弱い魔物。肉は食えず、素材は骨だけ。1体ではたいしたことないが集団で戦うと命を落とすことがある。男の場合すぐに殺され喰われるが女の場合は子供の作るために苗床にされたり、喰われるかいたぶられて最後に殺される。集団でいる場合はゴブリンの上位種がいる可能性があるので注意しよう。
分かりやすいように説明が書かれていた。素材があるようなのでついでにタブレットで調べてみたが、
歪な骨
ランク・Gランク
価値・銅貨1枚
・歪な形をした骨。石よりは硬く軽い性質を持っているが品質が悪いと買い取ってもらえないことがある。加工例として骨ナイフ、骨棍棒がある。
あまり素材としての価値は無いようだ。図鑑を見終わると勇気はゴブリンとの戦闘を振り返る。今回は1体だけだったこと、そして火力の高いガバメントを装備していたことが勝った要因だろう。
だがもし集団で来られるとただでさえ7発しか装填出来ないマガジンだ、弾切れを起こす=“死”に繋がる。
一応サバイバルナイフを左手に持ちながら戦う方法もいいと思ったがサバイバルナイフだと切れ味は申し分ないがリーチが短い。それに出来れば採取や獣(鹿とか)の解体に使いたいので極力戦闘では使いたくない。なのでタブレットで新しく近接格闘用武器を買うことにした。
《近接武器》三十年式銃剣・トレンチナイフ・スティールクラブ
この中から三十年式銃剣(※2)を買うことにした。今購入できる近接武器で1番刃の長さがあるはずだ。価格は金貨1枚だった。
購入すると昨日買ったときに出てきたプラスチックケースに似た横長のケースがテーブルに出てきた。中身を確認すると購入した三十年式銃剣が専用の鞘と一緒に入っていた。鞘から抜いてみるとサバイバルナイフの2倍はある細身の刀身が出てきた。
何回か振って感覚を確かめると鞘に戻し、ガンベルトの左側に取り付けた。
朝飯(堅パン、惣菜缶、水)を食べて荷物をまとめ服装(長袖、長ズボン、ミリタリーブーツ)を整えると暖炉の後始末をして外に出た。
時計を見ると午前8時ちょうどで天気も快晴だ。
「さあ、まずは町を目指そう」
遠くまで伸びた一本道を眺めながら呟いた。
※1 9㎜拳銃
・自衛隊が11.4㎜拳銃(M1911A1)の後継としてスイスのSIG社のSIG SAUER P220をライセンス生産したもの。
※2 三十年式銃剣
・大日本帝国において1897年に採用された銃剣。全長512mm、刃長400㎜。
戦闘シーンを文章にするのは難しい、はっきりわかんだね。