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在るのに無い  作者: 千瑞
3/12

「崩壊」「想ひ出」

あなたが自分のためと、

保身でやってることこそが、

実は何よりもあなた自身を

壊していってるんだよ。


守ってるんじゃない、

立ち止まって足元を崩してるんだ。






愛されたことがなかったわけじゃないけれど、

人の温もりを感じたとき、

何でか涙が溢れた。


私はむしろ愛されてるし、

余裕で幸せな部類の人間だと自覚している。


それでも満たされない何かは

必ず誰しもがある、

その内の一人であっただけ。





久しぶりにギュッと抱きしめられて、

頭を撫でてもらえて、

今は亡き祖父母を思い出した。


下心のある同じ行為なら

遠くない過去にされてる。

何かが違った。





涙が滲み、

溢れた分は自分の袖で拭って。


目元が乾いた頃には

ほっと安堵の息が漏れた。


純粋な友愛と家族愛は別だと分かってる、

それでも手離したくない関係だと思ってしまう。


彼らとまで縁が切れてしまうなら、

きっと「今度こそ」大泣きで

数日間は瞼を腫らすのだろう。





ああ、嫌だ、なんて醜い欲なのか。


私はただ彼らと

そこに居るだけで

幸せだというのに。

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