嘘つきと雨
から回る言葉を
空に散りばめて
点描の青
咎められるのを
待っている嘘
先にゆく風
仰ぐばかりの日々に
いつか
連なりたい
憂いもそのままに
呼ばれる方に行くよ
呼んでくれるのなら
そんな不甲斐なさで
ままならぬ今を持て余している
踏みつけられた
アスファルトを想っている
だらり
照りつける陽射しに
今日も明日も
幾つもの靴底
幾つものタイヤ
私の嘘を敷いて
踏み固めて
揺るぎないものにして
そんなことを
想っているのに
から回る言葉を
空に散りばめて
いつか雲になる嘘
降り注ぐ雨に
いつか
連なりたい
呼ばれる方に行くよ
呼んでくれるのなら
緩まないアスファルト
焦がれるように
打ち付ける雨となって