Flan dogs
20本目
「数ダースの犬とかそんな感じのタイトルだったと思うんだけどさぁ」
「何それ怖い」
「こないだ見たアニメのタイトル」
「聞いたことない」
「うろ覚えだからちょっと違うはず」
「どんな話?」
「泣ける。泣いた」
「あー。ひょっとしてフランダースの犬?」
「多分そんな感じかも」
「外国の話でさ」
「うんうん」
「飼い主が優しいんだ」
「分かる」
「芸術家でさ」
「そうそう」
「ちっちゃいのに頑張るんだよ」
「ちっちゃい?まぁ、うん」
「小型だよね」
「小型言うな、子供だよ」
「いや立派な大人じゃんか、子沢山で」
「いや孤独だったよね?」
「???悪いおばさんが、皮を剥いでやるって」
「うわ魔女じゃん。そんなんいないし」
「いたってば。子供たち攫われちゃって」
「子供も魔女も聞いたことない」
「嘘だぁ。自分の子供だけでも1ダース越えてるのに、よその子まで助けて、気付いたら100超えでさ」
「怖い怖い怖い。村の人口激変するわ」
「村?都会の話じゃん?」
「いや、コンクールとかは都会かもしれないけど」
「コンクール?何の話?」
「いや、大事な山場じゃん」
「あぁ、皮を剥いで作るコート?」
「猟奇的すぎる」
「大丈夫、完成しなかったから」
「よかったネロ無事だった」
「ネロ?誰それ」
「え?」
「そう、絵描きの」
「何それ?」
「え?」
「いやだから、最期に大型犬のパトラッシュと一緒に天国に」
「誰も死んでないしハッピーエンドだし」
「……フランダースの犬だよね?」
「えーと、2+15+84=……」
「急に何の計算?ええと、2と5と4で繰り上がって……」
「あ!101匹ワンちゃんだ」
「嘘やん全然ちゃうやないかもうええわ」
台詞回しの慣らし運転のつもりが気付けば20本とか……




