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29:ロドニー・デュー視点10

挿絵(By みてみん)


気になる美少年がいるーー。


と言っても変な意味じゃない。


俺はロリコンのケは有ってもショタではない。

美少女は好きだが美少年は好きじゃないのだ。


俺が気にしている美少年はアラン・チャニング。

クレーバーン公爵家の嫡男。


クレーバーン公爵領と言えば領内に新しくダンジョンが発生したらしく、ダンジョン利権によって一気に金持ちになって勢力を増している大貴族。

そこの御坊ちゃまで将来有望な美少年。


なのに俺の中に内蔵されている

「イケメン達に関する予備知識のストレージ」

が反応しない。


四年後のゲーム展開期間には確実にイケメンになってる筈なのに…

データーが無いのはオカシイ…。


そこで俺は思わずある仮説を立てた。


つまりーー

(アラン・チャニングは実は女の子じゃないのか!?)

という仮説である。


訳あって男のフリをして学院に通っているものの実は女の子。

なので妹のイケメン探知サーチにも引っ掛からずにいてデーターが無いのだ。そう考えれば辻褄が合う。


そうーー

(きっと「アラン」ではなくて「アラーナ」嬢なのだろう…)

そう納得して独りでウンウンと頷いていた。


すると俺の視線と仕草から

「アラン・チャニングに対して何か推測した」

のを察してしまったという事なのか…


ドミニク王子が不審者を見る目で

「…ロドニー。…この学院内で襲撃・誘拐の可能性が高い人物一位が私ならアランは確実に二位だ。あまりおかしな視線を向けると彼の身に何かあった時に疑われるよ?」

と指摘してきた。


「…殿下。『おかしな視線』って何ですか?俺は人攫いをするような人間じゃありません。

事情があって男の子のフリをしてる可憐な美少女が視界に入ったからと言って、俺は断じて不埒な真似は致しません。

それに俺の中の最推し美少女はレベッカ嬢ですから浮気はしません」

と自信満々に濡れ衣を振り払おうとすると


「…アランに物欲しげな視線を向けてると思ったら。…『事情があって男の子のフリをしてる可憐な美少女』って風に見えてる訳だね?君の中では。…なるほど」

と吹雪のような冷たい視線を浴びせてくれた…。


「…アランは歳のわりに華奢だし顔立ちも中性的だから女の子に見ようと思えば見えなくもないとは思うけど。

…彼は正真正銘男だよ。…君。溜まってるんなら、ちゃんとエセル達に良い娼館を紹介してもらって抜いておいた方が良いよ。

溜まり過ぎて不審者と化してる護衛を連れてたら私まで不名誉をこうむる事になるからね。頼むから気をつけて欲しい…」


そんな心無い言葉を投げつけられながら…

俺はもう一つの可能性に気がついた。


(…アランが襲撃・誘拐の可能性が高い人物二位だという話が本当なら…。四年後のゲーム展開時にアランは既に死んでいる可能性があるんだ…)

という如何にも有りそうな悲劇…。


ドミニク王子に向かって「俺の中に内蔵されている『イケメン達に関する予備知識のストレージ』」の存在を明かす事もできない事もあり、俺は思わず頭を抱えた。


(このゲームはメリバエンドの多過ぎるゲームだった筈だから「シナリオを壊さないように」とか配慮する必要はない。それなら何とかアランが死なずに済むように危険を遠ざけてやるべきじゃないか?人道的には)

と思いつつも


(変に俺がアランが死なずに済むように動こうとしても「美少年を狙う変態」疑惑が降りかかる気がする…)

という可能性のせいで身動きが取れない。


「…ドミニク王子…。もしも…もしもの話ですが。俺には未来視の才があって、未来の光景の中に本来なら居るべき人物が居ない事に気付いたと言ったら信じてくれますか?」

と周りくどく質問してみたところ


ドミニク王子が興味津々といった表情で俺の顔をマジマジと見てから

「…やっぱりロドニーは天才肌だね。…アランへの性的関心を誤魔化すために咄嗟に『未来視』という能力までデッチ上げるんだから。…うん。すごいよ、君」

と感心してくれた…。


「…殿下。俺はロリコンではあっても異性愛者です。美少年ではなく美少女の方が好きです。

おかしな発言をして俺を貶めるのはやめてください。壁に耳ありですよ。

万が一にも俺が美少年のケツを狙う変態であるかのような噂が立って、それがレベッカ嬢の耳にでも入ったなら…一生恨みますからね」


「…ごめん。どうやら私は君に『未来視』の才が有るという話を素直に信じてやれるほどには君をリスペクトできてないみたいだ。

マライア・リヴィングストン嬢を見る君の目付きは異常だし、ロードリックも婚約者の身を案じていたしね…」


「…マライア嬢は推しの一人ですが『異常』な目付きでは見てませんよ?(ヨダレは垂らしてたかもだけど)」


「…そうなんだね。多分、人間って自分が一番自分自身を分かってないものなんだよ。

その点は君だけじゃないから安心して良い。私はそんなことで君を見放したりはしないからね」


「ありがとうございます」


「それで?『未来視』に関して詳しく話してくれるかな?」


そう言ってもらえたので


俺はこの際だと思い

「イケメン達に関する予備知識のストレージ」

の中から性的要素を慎重に差っ引いて未来のイケメン予備軍である美少年達の性格や役割に関して話した…。


四年後以降に起こるであろう未来のイベントに関しても話した…。



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