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カノン  作者: 暦海


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15/27

コンクールを終えて

「……その、ごめんねエルナ。せっかく練習に付き合ってくれて、今日もすごく応援もしてくれたのに」

「そんなの気にしないで。ハイノはすっごく頑張ったんだから! それに、惜しいところまではいったんだし」

「……うん、ありがとエルナ」



 それから、数時間後。

 オレンジ色に染まる帰り道にて、隣でぐっとこぶしを握り励ましてくれる可憐な少女。……うん、ありがとエルナ。


 ところで、結果についてだけど……うん、改めて言うまでもないかな。今、エルナの言った通り惜しいところまではいったんだけど、残念ながら賞には届かず……うん、ほんとに申し訳ない。

 




「……そっか。でも、頑張ったんだよねハイノ」

「……うん、まあ……」

「それならいいじゃない。ごめんね、私達も観に行きたかったんだけど」

「あ、ううん気にしないで! ありがと、パパ、ママ」



 それから、一時間ほど経て。

 ダイニングテーブルの向こうから、穏やかに微笑み話すパパとママ。言うまでもなく、今日のコンクールに関してで……うん、ありがとう二人とも。


 さて、今夜の食卓はいつも以上に豪華で。理由は――まあ、流石に聞くまでもなく。結果はどうであれ、今日のことをねぎらうために用意してくれたのは明白で。



「――でもさ、ほんとに惜しかったんだよ! ほんとにもう少しで――」


 すると、スプーンを持つ手をぐっと握り褒めてくれるエルナ。そして、その言葉を受け同じく褒めてくれるパパとママ。……ありがとう、みんな……そして、ごめんね。






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