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うぬぼれ鏡とスパルタ鏡 〜自作との距離感を健全に保つ方法〜

作者: 古井重箱

 小説を執筆するうえで、自作との距離感ってすごく大事だなと思います。

 まず第一に、私自身が作品を愛していないと、面白さや熱量が読者さんに伝わりません。

 かといって、作品を愛しすぎてしまうと困ったことになります。ブクマやPVが伸びない場合、「自作の魅力が分からないなんて、読者の目は節穴!」と憤慨する闇堕ち状態に陥ってしまうのです。

 何事もバランスが肝要であります。

 たまたまアップした自作が、たまたま読者さんの目にとまって、たまたま読んでもらえた。いい反応を頂けた場合も、そのぐらいの距離感が理想です。個人的には。

 ただ、愛という強い感情のコントロールって難しいんですよね。

 私はいま新作BL小説を書いているのですが、ちょっと自作と自キャラへの愛が強く出てるかな。まるで、「うちの子を見て!」とアピールする、ファナティックなステージママのような心境です。

 これでは、自作の欠点に気づくことができません。作品を発表したあと、自キャラの行動に疑問を呈するような感想をいただいたら、キレてしまうかもしれません。

 自作と自キャラに入れ込みすぎてもダメなんです。

 解決策としては、信頼できる身内に作品を読んでもらい、客観的な感想を教えてもらうことが考えられますが……残念。私にはそんな身内はおりません。自分でなんとかするしかない。

 そんなわけで、私は二枚の鏡を持つことにしました。

 一枚目はうぬぼれ鏡。

 この鏡の前にいる時は、自作と自キャラを思いっきり愛でる。「私の作品も、うちの子も全部最高!」と自賛する。こうすることによって心が解放され、うぬぼれ鏡から離れたあとはすっきりとした頭で執筆に取り掛かることができます。

 もう一枚の鏡は、スパルタ鏡。

 この鏡はねー。スパルタという名前を冠していますからね。厳しさでできています。スパルタ鏡の前にいるときは、とことん自作と自キャラに厳しく、ふわっとしている設定や、整合性が取れていない箇所を詰めていく。これによって、いくらか客観性を獲得することができます。

 うぬぼれ鏡の前にいる時間と、スパルタ鏡の前にいる時間のバランスが取れていると、いいものが書ける気がします。

 今日の私は、うぬぼれ鏡の前から離れたくない心理状態でした。なので、小説の執筆はお休みにし、エッセイを書いて頭の中を整理することにしました。

 うぬぼれ鏡とスパルタ鏡。

 ふたつのツールを活用して、作品のクオリティを上げていきたいです。

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