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エピローグ



「うわあぁぁん! ゴルドおねえさま、お綺麗ぃ!!!」


 クラウディアが駆け込んでアレクサンドルを突き飛ばす。


「わはは。クラウディア嬢は、本当にこの顔がお好きなんですなぁ」

「顔だけじゃないわ、どんなドレスも着こなせる身体も好きよ。なにより、ゴルドおねえさまご自身、その魂の在り方こそ推しておりますわ! 」

「推し、ですか? よくわかりませんが、熱意だけは伝わってきますな!」

「でしょー♡」


 にこにこと笑い合う。


 観衆は、突然乱入してきたアレクサンドルそっくりの美人と聖女が仲良く笑い合う様子に目を白黒させたが、「お似合いだし」「これはこれで目の保養」と受け入れた。


「邪魔だ」

「やだ、本当にけち臭いですわ。いいですか、おにいさま」

「なんだ」

「ゴルドおねえさまを幸せにしなかったら、泣いて謝るまで嫌がらせしますわよ」

「ほう。お前こそ、俺に泣かされるだけでは?」

「ゴルドおねえさまの親衛隊がわたくしだけだと思わないことですわ。この城で働く数多の女性たちがおにいさまの敵に回ります」

「ぐっ」

 教会での一件を思い出し、アレクサンドルはぐっと息をのんだ。

「食事も、お茶も、ベッドの中ですら、安心することができなくなると肝に銘じておくとよろしいわ」


 ほほほと高らかに笑うと、ゴルドを振り向き、その前へと跪く。

 そうして、王妃の指輪がはめられたばかりの手を握りしめ、自らの額に押し当てた。


「王妃ゴルド陛下へ。ヴァトゥーリ公爵家一族は永遠の忠義と敬愛を捧げることを誓います」

「クラウディア嬢」

「今は、ヴァトゥーリ小公爵クラウディア、ですわ。あなた様を支える盾として、わたくしを便利にお使いくださいませ」


 実兄を蹴落とし、ヴァトゥーリ公爵の跡取りの地位を奪い取ったと平然と伝えてくるクラウディアに、ゴルドは目を剥いた。


「それについてはまだ王家は承認していない」

「べー、ですわ。このケチ大王」


 ついに『おにいさま』ですらなくなってしまったことに苦笑して、ゴルドはクラウディアの手を取った。


「ヴァトゥーリ小公爵クラウディア。あなたのお心、確かに受け取った。この国をより良いものにするために協力して欲しい」


「ありがとう、存じます。神に誓って。あなた様のご期待を裏切らない働きを致します」

「ありがとう」


「……どうか、お幸せになってくださいね」

 小さな声で付け足された言葉は、ゴルドに届いたのかわからない。

 それでもすぐ近くで、笑顔になったゴルドを見れたのでクラウディアは満足だった。その笑顔を自分で作れたのだから。


「ゴルド!」


 夫となった主君に声を掛けられ、顔をあげる。


「アレクサンドル様!」


 手を繋いで、民たちへ手を振る。

 夫婦になってはじめての、共同作業。


 国民に慶事を与えるという大いなる国家事業はこうして始まり、この後三日三晩盛大に続いたのだった。






なろう生活2000日記念の短編からの連載版でした。


最終章の神様の長セリフとアレクサンドル様の最後の求婚シーンが書きたかっただけなのに

12万文字も書くことになりました。7か月も掛かっちゃった。自分で吃驚ですよ( ゜Д゜)


最後までお付き合いありがとうございました!

次作もよろしくお願いしますー♡


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