魔法学院 オープンスクール 中半
評価お願いします!私は自分の考えた世界を小説で再現し、皆さんに読んでもらいたいのです。感想などを一言でも書いてくれれば嬉しいです!!
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イプスン・ステリオは姉のイプスン・リスターから、魔法学院のオープンスクールに招待され、魔法学院に一人向かうことになった。
首都についた。ウチの領地とは比べ物にならない程に発展し、道を埋めるほどの人や馬が行き交っている。
とりあえず、乗ってきた馬を馬小屋に預けなければならない。
首都をいくら探しても自分の馬を止める牧場が見つからないので、聞いてみることにした。
「すみません、アウスー馬小屋ってどこにあるかわかりますか?」
「おお、お嬢ちゃん。アウスー馬小屋かい?そんな馬や小屋は聞いたことがないな。どっから来たんだ?」
「男です。イプスン領の領館から来ました」
「ほう、イプスン領の領主の息子か....イプスン領ねぇ。なら知らなくても仕方ねえか」
「何がです?」
「よく、田舎から来た人は間違うんだよ。首都と王都をな。王都に向かっているつもりだったのに、首都の方角に進んでしまっていた人は何人も見た。おめえさんも本当は王都に行こうと思ってたんじゃねえのかい?」
この国には首都とは別に王都と言うものがある。首都には国の行政機関が設置されており、王都には王族が住んでいる宮殿がある。
「あ、魔法学院に行きたくて...」
「それなら、首都で間違いねえな。どれ、馬小屋を探してるんだって?それならウチの牧場でおめえさんの馬を預かってやるよ。首都の馬小屋は結構するからな」
「本当ですか!ありがとうございます!!」
「いいや、大丈夫さ。ウチの牧場で作ってる牛乳を二瓶買ってくれるだけでいい」
「はい!買います!!」
「じゃ、銅貨七枚ね」
「銀貨一枚からでいけますか?」
「ああ。じゃ、銅貨三枚のお返しね」
「よし、そしたら俺の後ろについてこい」
首都から馬で20分ほどで牧場に着いた。とても広く、馬も牛が何十頭もいた。美しい山も見える。所々で搾乳もおこなっている。心が落ち着く場所だ。
「とても広いですね」
「ああ、あの向こうに見える川までが俺の牧場だ。そういや、お前さんの馬に目印をつけよう.....と、思ったが必要ねえな。立派な流星を持ってやがる。魔法学院までは首都から馬で30分のとこにある」
「はい、ありがとうございます」
「首都から魔法学院までは私物の馬じゃあいけねぇ。行けるとしたら貴族とかの国に許可が出ている馬車だけだから基本は徒歩で移動になる。首都を出る前に水を買っておけよ」
「了解です。行ってきます」
心優しいおじさんに一時的な別れを告げ、魔法学院に向かった。
牧場から45分歩いた。魔法学院までの一般道はほとんどが険しい山道を歩く。おじさんに言われたとうり水を買っておいてよかった。もし買っていなかったら道中で死に絶えていたかもしれない。
ようやく整備された道に出た。あともう少しの辛抱だ。
「そこの愚民!!道を譲りなさい!!」
突然後ろから、かなりキレた口調で声が聞こえた。しばらくすると隣にとても高級そうな馬車が止まり、中から派手なドレスに身を包んだBBAが出てきた。
「何故愚民がこの道を歩いているのかしら」
「魔法学院のオープンスクールに向かうところでして....」
「魔法学院のオープンスクールって、ウチの娘も出席するから愚民は失せてくれるかしら。娘にあなたと同じ空気を吸わせたくないのだけど」
「すみ....ません」
「全く。とっとと失せなさい」
BBAの蹴りがみぞおちに当たった。その瞬間に、手に魔力が流れ一瞬だけ光った。BBAは一瞬振り向いたが気に求めることなくすぐに戻って馬車を走らせた。
「グぅっぅぅ....」
痛みながらも安堵する。よかった。一瞬だけ右手に魔力が大量に流れてきた。もしあの瞬間に魔力を制御できていなければあのBBAに攻撃魔法が飛んでいくところだった。シャルが教えてくれていたから制御できたのだと思うと感謝しなければならない。
気を切り替えて魔法学院に進む。
さらに5分ほど歩くと大きな門が現れた。
「何用でございますか」
黒ずくめの男が尋ねてくる。
「オープンスクールに来ました」
「当選券か特別招待券はありますか?」
「あ、こちらです」
男は券に手を当て魔力を流し込む。すると魔法陣が中心に現れた。
「無くさないようにお願いします。学院の立ち入り許可証にもなりますので」
「はい」
すると門が開いた。階段を登ると下に見えたのは、ものすごく大きな古城のような建物であった。その建物はカルデラ湖の中心に聳え立っており、その上空に広場のような建築物が浮いている。オープンスクールの集合場所はあの浮いている広場らしい。定期的に回ってくる石橋を渡り広場に向かう。もうすでに貴族らしい人々が魔法学院の制服を着た生徒に案内されて移動している。
「あ、僕も移動しなきゃ...」
そう思ったときに誰かに顔を掴まれた。
「青髪に青色の瞳の女っぽい子。そして周りとは違って質素な服。もしかして君、イプスン・ステリオ君?」
そう言うのは赤髪の女性。
「あ、はい..」
徐に返事をする。なぜこの女性が話かけてきたのか。何故自分の名前を知っているのか。疑問に思う。
「初めまして。私はガーデン・ハリー。ガーデンって呼んでね。」
「ガーデンさんですか。なんで僕の名前を知っているんですか?」
「あなたのお姉さんのリスターから、頼まれたのよ。”特別招待枠で来てもらったわいいけど、私は付き添ってあげれなそうだから代わりに付き添ってあげてくれない?”ってね」
「あ、そうなんですね」
おっ節介だ。と、言いたいところだがとてもありがたい。一人で行けとか言われてたら場違い雰囲気が出て耐えられたものじゃない。
「ところで、頭に乗っている黒猫って連れてきたの?」
「はい、預ける人がいなくて」
「従者さんとかは?」
「いえ、魔法学院まで一人で来たのでそのような人は....」
「え!?一人で来たの!?」
「はい」
そんな会話をしていると、見覚えのある黒髪の女が近づいてきた。近づいてくるにつれ徐々に鮮明に見えてくる。
「お姉ちゃんだ」
見えた。姉だ。しばらく会えなかった姉だ。
「時間通りに来れたのね。ステ」
「うん」
特に嬉しいと言う感情は湧かなかった。普通に家で話すような気持ち。
「ところで、なんで黒猫連れてきてんのよ」
「それがねステ君。一人でここまできたんだって」
「え、あんた本当?」
「うん。一人で来た」
「付き添いは?」
「いなかったよ。お姉ちゃんもそうでしょ?」
「私の時は五人くらいは来てたわよ」
話しているとカーンと重い鐘の音がなった。
「あ、そろそろ時間。私戻らなきゃ。じゃ、ガーデンお願いね」
「はいよー。じゃ、行こっか」
ガーデンに連れられて建物の中に入る。中はとても綺麗な装飾が施されってあった。
少し進むと大講堂が見えきて、その大講堂の前には三人ほどの人影が見える。
「私たちの席はここね」
ガーデンに案内された席に着く。そこは前の方の席で大講堂の前にいる人かげも見えた。
「あれ、お姉ちゃんだ」
見えたのはリスターの姿だった。それにとても体格が良く強そうな男と周りよりも異彩を放つ美しい女性。
「みなさんこんにちは。ようこそ魔法学院のオープンスクールにおいでくださいました」
「やっぱり、グラス様は美しいわ」
異彩を放っていた女性はグラスと言うらしい。
「我が魔法学院は創設から600年も続く伝統ある学院であり我々は、聖ヨスル・マーカーによって創設されてから聖ヨスル・マーカーの精神をついできました」
聖ヨスル・マーカー。聞いたことのある名だ。アイネスが魔法の起源について教えてくれた時に言っていた。魔法の発展に多大なる功績を残した四人の中の一人。彼によって防御系統の魔法が大きく進歩したという。
「皆様、是非このオープンスクールで聖ヨスル・マーカーの精神と最高水準の魔法教育を体験ください」
その言葉に大きな拍手が起こる。ただの紹介役ではなく、まるで超有名俳優に匹敵するほどの歓声だ。
その言葉を聞いた後に各班になって学院内を回る準備をする。
その前に知っておきたかった。グラスと言う人を。
「あの、グラスさんはどういう人なんですか?」
ひょっとした疑問。グラスというなの知らぬ名。その人の役職みたいなのを聞きたかったまで。本人の前でこういう質問をするのは失礼だと思い小声でガーデンに問いかけたつもり。しかし、その小さな疑問にそれまで歓声をあげていた人がありえないくらい驚いた目で自分の方を見てくる。
「え、グラス様を知らないの....」
ガーデンすらも何を言っているんだろうと言わんばかりの雰囲気。リスターが猛ダッシュでこっちにやってくる。
「あんた馬鹿なの!?このお方はこの王国の第二王女様よ!!」
「...王女!!!???」
「声がでかいわよ馬鹿!!!」
頭にリスターの重いゲンコツが下る。
「この王国って王女様とかいたの??」
「なんでそこからになるのよ!!」
後ろからコツ、コツという足音。張本人だ。後ろから迫ってくる。
「ウチの弟が申し訳ありません!今後このような無礼がないようにキチンと指導しておきますのでどうかお許しを!!」
「いえ、大丈夫ですよ。私の名を知らない者がいないことには驚きましたが、今覚えてくれれば嬉しいです。イプスン・ステリオ君」
「は、はい!!」
グラスは講堂を出る扉に向かう。その途中で耳元でこう囁いてきた。
(よろしくお願いしますね。イプスン・ステリオ君)
うわーなんとも意味深な言葉。




