魔法学院 オープンスクール 前半
評価お願いします!私は自分の考えた世界を小説で再現し、皆さんに読んでもらいたいのです。感想などを一言でも書いてくれれば嬉しいです!!
リスターから一通の手紙が送られてきた。なんの変哲もない手紙。母と父は喜んでいる。もちろん僕もだ。しかし、その喜びも一瞬で絶望に変わる。そりゃ手紙にこんなことが書いてあったらね。
ステへ、喜びなさい。魔法学院のオープンスクールに、普通なら高倍率の抽選を当たらなければいけないところを、私の特別招待で抽選なしで行けるようにしました。将来の為に今のうちから魔法学院について勉強しておきなさい
「聞いてないよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
「あぁ、魔法学院のオープンスクールか」
アイネスがリスターから送られてきた手紙を見ながらそう言う。
「でもいいじゃないか。魔法学院のオープンスクールなんてそう簡単に行けるものじゃない」
「やだよ。行きたくない」
「なんで?魔法学院が嫌いなのか」
「違うよ。別に魔法学院が嫌いってわけじゃない。けど、魔法学院には僕よりもすごい人がいっぱいいるんでしょ」
「もちろん」
「そういう人たちをあんまりみたいくない.....」
「あー。コンプレックス....」
ステは、リスターと比べながら育ってきた。自分よりも遥かに実力のある姉。自分は姉の実力を誇張させる存在。合コンで言えば引き立て役。ステは自分よりも格が違う相手に近づくことに恐怖心を持ってしまった。
「大丈夫さ。ステだって3年も練習をすれば姉と同等の実力になる」
「本当にそうなのかな......」
「自信を持て。じゃなきゃこの先大変だぞ」
「うん。....オープンスクールって一人で行くわけじゃないよね」
「え、一人じゃないのか?」
「え」
「ステは姉から特別招待でオープンスクールに行けるようになったんだろう?特別招待枠は、招待してくれた人が一緒に回ることになっていると思うが」
「一人ぼっち確定じゃん....」
「なんでだ。ステの姉であるリスターがいるじゃないか」
「一緒に回ってくれるわけないじゃないか。リスターは魔法学院で上位に入る成績だし。なんかお偉いの護衛もしてるって手紙にも書いてあったしさ。きっと、一人でトボトボ回ることになるんだ....」
「あ....まあ頑張れ。帰ってきたら一緒にご馳走でも食べに行こう。な」
「わかった..頑張ってくる。出発っていつごろになるのかな」
「そうだな...オープンキャンパスが一週間後だから.....あと二日で出発だ」
「え、そんなにかかるの」
「ああ、魔法学院は首都ら辺にあるからな」
「あ、魔法学院って首都にあったんだ」
ーーーー出発当日ーーーー
出発当日はあいにくの雨だった。出発の準備が整い、門の前に待機させておいた馬に乗る。見送りはアイネスとシャル。そして従者が数人。
「出発当日か。怪我のないように帰ってくるんだぞ」
「うん。大丈夫。ちゃんと帰ってくるよ」
「私も付き添いで魔法学院まで行こうと思ったが君の母親に拒否されてしまったよ。"ステなら多分大丈夫よ”ってね」
「まあ、一人で遠出することには慣れて行くからね」
「そうか」
「ステ様。いってらっしゃいませ。あと、こちらを....」
シャルの服の中から気持ちよさそうに丸まって寝ている猫がでてきた。
「きっと、良い旅のお供になりますよ」
「ありがとう。シャル。じゃあ、行ってくる」
馬の腹を軽く蹴ると、勢いよく馬が走り出す。徐々にアイネスたちの姿が小さくなっていった。これから五日間の旅が始まるのだ。
ーーー三日後ーーー
出発してから三日たった。家と魔法学院の中間地点より少し進んだところまで進んだ。
「はぁぁぁ、疲れたぁ」
朝から夕方までは馬で進み、日没までには食料を調達し、それを調理して食べ寝る。この三日間風呂には入ってないし、食料調達のための狩りで体もボロボロだ。
「せめてもの救いと言えば、毎晩傷だらけになって狩る鹿やら猪の新鮮な肉を焼きたてで食べられると...」
自分に猫が懐いてから母が美術や音楽、さらには球技。いろんなことを教えて才能を探し出そうとしている中で少しだけ教えられた狩猟の仕方。役立つ時なんか来ないと思っていたが、今では涙を流すくらい習っていてよかったと思える。
「はい、アーン」
シャルから旅のお供にと連れて行くことをお勧めされた猫。本当にシャルの気遣いには感謝しなければいけない。一緒に食事をしたり、焚き火を囲んで一緒に寝るだけでも安心感というか温もりが感じられる。
オープンスクールでも猫と一緒に回ればボッチでも怖くないと思えるようになってきた。
あと二日で首都に着く。




