女神の願いを異世界にて
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僕が意識を取り戻した場所は、薄暗いが、とても神聖な場所のように感じた。
「こんにちはー。めー覚めたー?あれ?まだ覚めないのか...。後どのくらいで気がつくかな.......まさか死んでるとかないよね?どしよ。死んだら私、クビになるんじゃ.....」
そんなことをしゃべっている女の人の声が聞こえた。
目を開けてみると、目の前にとても綺麗で、神秘的なオーラを放つ女の人がいた。
「おい。死んでないぞ」
僕は、寝ながら女の人に声をかける。そうするとその女の人は固まってこっちを向いた後に
「ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああ!」
と大きな悲鳴を上げながら、僕から必死で逃げるように走って遠ざかっていく。
まるで僕がお化けみたいじゃないか。そしてしばらくすると奥から何か、叱る声が聞こえてきた。
「ちょっとあんた何してんの!!大声出しながら走ってきてー。そんなことやってる暇があったら仕事しなさい!まったく。地上休暇取り上げるわよー」
「いや、違うんですううう!!天界にお化け!お化けがああああ!!」
「お化け?天界にお化けなんかいるわけないじゃない。あんた、幻覚でも見てるんじゃないの?とにかくさっさと仕事しなさい」
「待ってくださいいい!!待ってええ!!本当に少しだけ!!一緒に見にいってくれませんか?」
「はあ、まったく。一緒にいくからちゃんと仕事してよ」
そう聞こえると、目の前の扉がそっと開く。出ていった女は、怯えた様子で僕の方をみる。
「あれ、いない.....」
「ほらいないじゃない。ほら、死者が待ってるよ。じゃ、私仕事あるから」
「おい、僕はお化けじゃねえよ。」
「あ、ほんとだ。すみません、早とちりしてしまって。ん..あれ!?サキトさんじゃないですか!お久しぶりです!待ってましたよ!もう高校生ですか!」
「まったく。人様のことお化けって間違いやがって...っ て、あれ、なんでお前俺のこと知ってるんだ?」
「あれ、覚えてないです?助けてくれたじゃないですか。あなたが死ぬ5年前ぐらいかな?襲われていた私を。そして自分で名乗ったじゃないですか。年齢も一緒に。」
(あー確かに、なんか女の子を助けた記憶が、、んん!?)
「今死んだって言ったか?!僕って死んだの?」
「え?ああ、はい。車にひかれて死にました。なので天界にいるんですよ。」
あれ?僕ってひかれたっけ?
「うわ。まじか。って、それよもなんで僕はこんなとこにいるんだ?死んだら天国に行って夢見たいな生活が遅れるんじゃないのか?」
「ええ、夢みたいな生活はあなたには送れないでしょうが、通常は天国に行きます」
こいつ、所々で僕のこと馬鹿にしてないか?まいいや。
「じゃあ、なんで僕は今こうやって天界にいるんだ?」
「あなたには、ある任務をしていただきます。」
なぜ、なんの取り柄も無い僕に頼むのだろうか
「なんで俺なんだよ」
「私は確信したのです。あなたが私を助けてくれた時にあなたこそが私の運命の人だということをね」
どういうことなのか、僕にはさっぱりわからない。
「私は感じたのです。あなたが地上世界で私を助けてくれた時に、私はあなたからものすごい量の力があると」
サキトは疑問に思う。そんなに力があれば、死ぬ前にいた世界で強くなれたのではないかと。
「あなたは今、こう考えているでしょう。なぜ、こんな力があるのなら死ぬ前の世界で使えなかったのか?それは、元々の力の性質が違うのですよ。あなたが持っている力は空気中にある魔力を使って、エネルギーに変換します。あなたの死ぬ前の世界では空気中には魔力はありません。」
ほう。
「俺が大きな力を持っていることはわかったが、そもそもなんで俺がそんな力を持っているんだ?」
「人には、元々莫大な力とそれを制御する殻を持っています。その力は、通常は生まれてから2日くらいで制御する殻によってその力を使う能力を封じられます。しかし大きな精神的な傷害、または外傷によってその殻が損傷すると、その力はごく稀に解放されます。あなた、学生時代にいじめにあいませんでしたか?」
確かに、僕は小学校と中学校でいじめにあっていた。現に今も高校には在学しているが引きこもっている。
「さっきも言ったとおり、私はあなたにお願いがあって、あなたを転生させるために天界へ召喚したのです。」
「お願いって、俺は引きこもり高校生だ。僕には力があるって言ってもちょっと他の人より多いくらいだろう。僕には何もできない。」
「あなたには力があるってさっき言ったじゃないですか。その力も、転生する世界の一番強い魔王の1000倍とかですよ、それに私もあなたに同行しますよ。私はあなたに救われたのだから、今度は私が救う番です。」
そうアルシヌが言った途端、サキトの目が点になる。この人は、自分で何をいっているのかわかっているのだろうか。今、僕が持っている力は魔王の1000倍って言ったか。そんなに強いのか僕。いや、けど面倒ごとは嫌だ。そう思った途端にアルシヌはこう言う。
「あなたは、今こう思っていますね。面倒ごとは嫌だと、もちろんタダでとはいいません。もし協力してくれるのなら、私が特別に!!あなたが望む通りに、転生後の生まれる家などの基本的なスペックなどをたくさん決める権限を与えましょう!!まあ、重い決断でしょうからゆっくりと考えてくださいね。」
アルシヌは、サキトに考える猶予を与えた。この決断をするのに時間がかかるだろうと考えていたのだろう。しかし、それは違った。サキトの答えはすぐに出た。1秒も満たないうちに。
「やる!!」
アルシヌは呆然とした。アルシヌはこんなにも決断が早い人は見たことがなかった。
「え?あ、え?えっと、考えなくていいんですか?」
「うん!やる!!」
「え?あ、あああ、はい。じゃあ早速転生後のスペックを決めましょうか。」
アルシヌは、呆然としながら何やら大きな機械を取り出し何か操作をすると、僕の目の前に大きなモニターが現れた。
このモニターであなたの好きなように、設定してください。あ、けど、あなたの力や顔、そして知能とかは決められないので気をつけてくださいね。」
「結構制限があるんだな。逆に決めれるのはなんだ?」
僕は少し疑いながら聞いてみた。すると答えはこうだ。
「そうですねー。容姿とー生まれる家とー、髪の色ぐらいです。」
ん?さっき、たくさん決められるって言ったのに。三つだけじゃねえか。
「おい、お前。さっき、たくさん決められるとか言ってたよな。実際決められるのは三つだけじゃねえか。」
アルシヌは少しビクッとする。まるで、ついていた嘘がバレたように。
「え、あー、いや。気のせいじゃ無いですか?」
「気のせいってって、片手で数えられるほどじゃないか。こうなったら、俺はもうやらんぞ」
「あ、ちょっと待ってください!確かに決められるのはこれだけですが、あなたには力あるじゃないですか!それに私もいるんですよ!こんな高待遇はもう他にはありませんよ!」
アルシヌは僕を必死で止めてきた。少し考えてみると、力も転生する世界の魔王の1000倍とか言ってたし、アルシヌも一緒に行ってくれるのか。それなら、断るのは損か。
「はいはい、わかったわかった。受けてやるよ。」
アルシヌはホッとした様子で大きな機械の前に戻っていった。そして、僕は二時間くらいかけて基本スペックを決めた。僕はアルシヌに基本スペックを決めたことを伝えた。
「わかりました。では転生魔法を行うので、そこで待っててください。」
そうすると、アルシヌは僕の周りに魔法陣を展開した。
「ではサキトさん。私はあなたが14歳位時にあなたのところに伺いますので、それまでお元気で。」
「なんで14歳なんだよ?もっと早くていいじゃないか」
何か特別な事情があるのかなと思いつつも僕はそう女神に訪ねた。すると答えはこうだ。
「思春期で面白そうじゃないですか。」
この女神色々と抜けてやがる。
「ああ、わかった。あ、それよりもお願いってなんだけ?忘れたたよ。」
「サキトさんは私と一緒に一人の女神を共に救ってもらいます。その女神はあなたが15歳の時に、悪魔と契約をしてしまいました。そして、その悪魔に体を乗っ取られて悪事の限りを繰り返して行きます。私たちは悪魔と契約するのを防ぎます。もし、それが不可能な場合となった時は、その女神を殺してください」
「オッケー。任せろ」
僕は、自信気に言った。
「では、任せましたよ」
アルシヌはそういうと手を伸ばし僕の下に魔法陣を展開した。
「では、サキトさん。またお会いしましょう。」
そう言うと、アルシヌは手をあげた。すると僕の体は浮上していった。
これから僕の第2の人生が始まるのだ。