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伝説の杖を手に入れた大魔法使い! オレはその杖を手に大魔法を使いこなす!……はずが、何でこうなるんだ? 軍神バガンティの加護って一体何なんだよ!?

今回はおバカな話です。

頭空っぽにして楽しんでいただけましたら幸いです。

 ――その偉大なる魔法使い、大いなる杖を振るいてその手で魔王を打ち砕かん!――


 この世界に昔から伝わる伝説だ。


 大魔法使い、ノーキン・ウォーザードが魔王を倒したという昔話は子供ですら知っている。

 このオレ、ハンド・ウォーザードはその末裔だと言われている。


 自慢ではないがこのオレ、ハンド・ウォーザードは魔法学校主席、魔法庁にスカウトまでされているエリート中のエリートだ。

 まあウォーザード家は昔から魔法使いでも国内最高と言われているので、オレの人生もバラ色は間違いないはず……だった。


「伝説の杖ぇー!?」

「そうじゃ、儂らの偉大なるご先祖様、ノーキン・ウォーザード様の杖があれば……今度こそこのウォーザード家も復興できるのだ」


 このバカ親父、コイツのせいでうちは大きく没落してしまった。

 有るか無いかもわからない伝説の杖を探す為に先祖の遺産をつぎ込んで山全部を調べ尽くしたのだ。


 それだけ大量に人員を投入して見つかったのがセンスの悪い黄金像一つ……。

 何だよこのオチ! いくらエリートの家系でも仕事しなきゃ没落もするわ!!


 しかもオレの家系、何で魔法使いなのに魔法を使って掘削や探索しないで普通に騎士団や傭兵を使って掘削作業をしているかな……。

 魔法を使えば簡単に発掘作業できるのに……。


 しびれを切らしたオレはついにバカ親父を問い詰めた。

 すると、コイツとんでもない事を言い出しやがった。


「儂……魔法が使えないのだ」


 な、何だってぇー!!


「親父、どういう事だ!!」

「すまぬ、今こそ本当の事を伝えよう。お前は儂の息子ではないのだ。お前は儂の弟の子なのだ」

「親父ぃ! 冗談は止めてくれよ」


 どういう事だ、だがそれなら親父が魔法を使わずに杖を手に入れようとした理由も納得だ。


「冗談ではない、儂は戦死した弟の子であるお前を引き取り、育ててやったのだ」

「まさか……本当かよ」

「そうだ、儂は魔法が使えなかった、だが弟は間違いなくウォーザードの一族の血、お前は大魔法使いの血を継いでいるのだ。お前はアーム・ウォーザードの息子、ハンド・ウォーザードなのだ!」


 は、ははは。そういう事だったのか。

 つまり、親父だと思っていたのは本当の父親の兄、そしてこの人物は自身が魔法を使えないので伝説の魔法使いの杖を手に入れてその力で魔法を使えるようにしたかったわけだ。

 そんな事の為に全財産を使い果たしたってワケか!! ふざけんな!


「ふざけんなよ! そのせいでオレ達がどんな思いをしたと思ってるんだ! 母さんは呆れ果てて出て行ったんだぞ!!」


 オレはあまりのブチ切れ具合に先祖代々の裏山に大魔法をブチかました。

 山が大きく抉れ、風穴が空いてしまった。

 まあこの辺、誰もいないので犠牲者は出なかったのが不幸中の幸いか。


 そしてイライラしながらオレはその日眠りについた。

 すると、夢の中に誰かが現れた。


「いいか、裏山の洞窟に行き、上下左右下上右左左右下上右左上と歩くのだ。そこにお前の求める物があるだろう」

「だ、誰だアンタは!?」

「いずれ分かる時が来るわい」


 目を覚ました俺は言われたように裏山の洞窟に行った。

 でも上下ってどういう事だ? 上行って下行ったら元に戻るだけじゃないのか??

 ――だが、その謎は実際その場所に行く事で解決した。――


「ここがその洞窟か。うわっ」


 オレが一歩踏み出すと、洞窟の床が勝手に動き出した。どうやらここは高い魔力に反応する床だったようだ。

 そりゃあ魔力の無い父さんや傭兵団、騎士団が来ても先に行けないわけだ。


 動く床が止まると、オレはその先に進んだ。

 最初に上に行くと、その突き当りにまた動く床があり、移動した先で枝分かれした道があった。

 なるほど、コレが上、下、左、右の意味だったわけだ。


 この床を言われるがままに動いた先に、オレはついに伝説の杖を見つけた。


「これが、伝説の大魔法使いノーキン・ウォーザードの杖!」


 オレがその杖を手にすると、何やら力強い声が聞こえてきた。


「ついにその杖を手にする者が現れたか!!」

「誰だ、誰の声だ!」

「吾輩の名は軍神バガンティー! お前に力をやろう! さあ、その杖を持って行くのだ! そして魔王を打ち砕け!」


 凄い、この杖……オレに力をくれるようだ。

 流石は偉大なる先祖の杖と言えるだろう。


 さあ、この杖をあのバカ親父に見せびらかしてから魔王退治に出かけるとするか。

 オレは親父のフット・ウォーザードに杖を見せてやった。


「おおおおー、これぞまさしく伝説の杖なのだ! その杖を是非儂に使わせてくれ」

「いいぜ、まあアンタ曲がりなりにもオレの親父だったからな」

「うおおー、杖よ、魔力を見せるのだ!!」


 だが……杖は何の反応もしなかった。


「ど、どうしてなのだ、儂は一体何の為に全財産を使い果たしてこんな杖を見つけようとしたのだ……」


 まあ、親父の人生が悲惨だったのは認めるが、そんなにしょげないでくれよ。

 オレが魔王を倒したらその分け前を少しは育ててもらった恩としてやるからさ。


 そしてオレはこの杖を手に冒険の旅に出ることにした。

 オレの魔力に伝説の杖があれば倒せない敵は無い!


 ――だが、この杖はそんな物ではなかった。


 意気揚々と旅に出たオレは、モンスターに襲われた女の子を見かけた。

 む、ここで助けなければ男がすたる。


「待て、モンスター。このオレが相手だ!」

「ギャアアアオウッ」


 敵はオーガーか。

 まあこの程度ならファイヤーボールの魔法で倒せるな。


「行くぞ、ファイヤーボール!」


 シーン……。


 何故だ、オレの手から手毬くらいのサイズの火球が出るはずなのに、魔法の球は出てこなかった。


「ファイヤーボール! ファイヤーボール! ファイヤーボール!!」


 だが、魔法はうんともすんとも言わない。

 どうなってるんだ、このままでは女の子だけでなくオレまであのオーガーにやられてしまう。


「ガアアァアアッ!!!!」


 オーガーがオレ目掛けて大きな棍棒を振り下ろしてきた。

 くそっ万事休すか。


 ガキイィンッ!!

 

 だが、オーガーの一撃はオレに当たらなかった。

 オレが恐る恐る目を開けると、そこには信じられない光景が映っていた。


 なんと、オレの持つ杖の先にオーガーよりも巨大なゲンコツが出来ていたのだ。

 何だこれ??


 だがオーガーはそのゲンコツ相手に棍棒を叩き折られていた。

 一体どうなってるんだ??

 オレが杖を持ち上げようとすると、杖の先端にオレの魔力が奪われた。

 そして……巨大なゲンコツはオーガーを一撃で叩き潰した。


「ギャアガアアアアッ!!」


 断末魔の叫びをあげたオーガーは一瞬でミンチになってしまった。

 これって……何だよ。


「あ、あの……助けていただいてありがとうござます」

「い、いや。それほどでも……」

「お兄さんお強いんですね、あんなオーガーを一撃で倒すなんて」


 ワケがわからない……。

 この杖、どうなってるんだ??

 オレが杖から手を離すと先端の巨大なゲンコツが姿を消した。


 気持ち悪い杖だな。

 だが、この杖、旅の途中でオレが魔力を使おうとするたびに全部奪ってしまう事が分かった。

 そしてその後は決まって巨大なゲンコツが出てきてモンスターを粉砕する。

 ひょっとして……この杖って……。


 オレは気になって図書館で子供の昔話を読んでみる事にした。


 ――その大魔法使い、その手で魔王を打ち砕かん――


 まさかそういうオチかよ!!

 つまり、この杖は持ち主の魔力を全て吸い取り、巨大なゲンコツにして敵を叩き潰す杖だったのだ。

 あのバカ神、この杖にそんなバカな力を付与したってわけだ。


 オレは国立図書館に行って古代の文献を詳しく調べる事にした。

 すると……。


 ――魔王は魔法使いと戦い、こう言い放った。「我は魔の王なり。魔の力、理の力では我は決して倒せぬ」魔王は魔力を全て自らの物にする膜を張っていたのだ。そしてそれを知った魔法使いは神に祈った。「神よ、我に魔王を打ち砕く力を与えたまえ!」神はその祈りに応えた。軍神バガンティは持つ者の魔力の全てを力と変える杖を大魔法使いノーキンに与えたのだ。――


 なんじゃそりゃああ!!??

 つまり、この杖は持ち主の魔力を全部殴る力に変えて相手を倒すという事なのか。

 なるほど、それで魔王をこの杖で叩き潰したってわけなのか……。

 考えるとかなりシュールな光景だな。


 でもそういう事は、オレ……今後魔法を使おうとすると全部この杖に吸い取られてゲンコツにされてしまうって事かよ。


 はあ、困ったなぁ。魔法学校のエリートの俺が何故こんな事になってしまったんだ。

 仕方なく俺は教会に行った、だが……コレは呪いではなく祝福なので解除の仕様が無いと言われてしまった。


 くそー、こうなったらヤケだ。

 オレは単身で魔王軍と戦い、伝説の杖で次々と敵モンスターを握りつぶし、ひねりつぶし、指で弾き飛ばし、ぞうきんを絞るようにねじ切り、次々とモンスターを倒していった。

 いつしかオレについたあだ名が――巨大な手の魔法使い――だ。

 勘弁してくれよ。


 だが、オレの思いとは反対に……オレは魔王軍にすら恐れられる存在になったようだ。


「出たー! 巨大な手の魔法使いだ」


 何だよその言い方……。

 まあ実際オレの持つこの杖は魔王軍の恐怖の対象になっているようだ。

 オレは次々と魔王軍のモンスターをこの杖の変化した巨大なゲンコツで叩き潰したからな。

 

 旅の中でオレはあるパーティーと出会った。

 どうやら彼等もモンスター退治の為に戦っているらしい。

 オレは素性を隠し、魔法使いとしてそのパーティーに加わった。


 その中でオレは女の子の魔法使いに声をかけられた。


「お兄さん、凄い魔法使いなんでしょ。アタシ見てわかるの」

「え? キミは……?」

「アタシ、マーノって言うの。駆け出し魔法使いなんだけど……母さんが病気になっちゃって、その治療費の為に冒険者になったの」

「そうなんだ、大変だね……それで、お父さんは?」


 オレがマーノに訪ねるとマーノはうつむいて悲しそうな顔をした。


「いないの……お母さんに聞いても教えてくれないし。アタシ小さい頃からお母さんと二人だけだった」

「そ、そうなのか。それは悪い事を聞いちゃったね……」

「ううん、大丈夫だよ」


 そう言ってマーノはニッコリと微笑んだ。

 可愛い、この子を守ってあげなくては!


「マーノ、そうやって二人一緒にいるとソックリだな。まるで兄妹みたいだぞ」

「もう、みんな……茶化さないでよ」

「ははは」


 そうか、マーノちゃん……もしオレに妹がいたらこれくらいの年だったのかもな……。


「ねえ、アタシ……お兄ちゃんが欲しかったから、お兄ちゃんって呼んでもいい?」

「え?? い、良いよ」

「わぁい、お兄ちゃんだ、お兄ちゃん」


 それ以降オレはマーノに懐かれてしまった。

 マーノは優れた魔法使いの素質を持っているが、力が制御できていないようだ。


 そしてオレ達は旅の中で魔王軍四天王の一人がいるというダンジョンの中に入った。

 どうやら魔王軍四天王のいるのは、このダンジョン以外にあと四つ拠点があるらしい……。


 何故四天王なのに五個拠点があるのだろうか? 一つはデマなのかもしれない。

 だが多分このダンジョンは当たりだろう。

 結構強いモンスターがいるみたいだ。


「ここで二手に分かれているな」

「それじゃあパーティーを二つに分けよう。僕達はこっちに行く、マーノはハンドさんと一緒にそちら側を調べてくれ」

「わかった、行くぞ、マーノ」

「うん、お兄ちゃん」


 オレとマーノはダンジョンの奥に向かい、次々と襲い来るモンスターを倒した。

 しかしオレは魔法を使えず、杖の先端が変化したゲンコツでモンスターを粉砕している状態だ。

 マーノにはこれは攻撃力強化魔法だと出まかせを言ってごまかしていたが……そうも言ってられなくなった。


「よく来たな、オレ様は魔王軍四天王の一人、重将アダマンテス! オレ様には一切の攻撃が効かんぞ!!」


 オレ達が出くわしたのは魔王軍四天王の一人、巨大な亀の甲羅を背負った怪物だった。


「魔法が効かないですって! そんなのやってみなくちゃ分からないじゃないの! ファイヤーボール!」

「ゲハハハハ、無駄だ無駄だ」


 マーノのファイヤーボールは通常の火球よりも大きかった、それは彼女に魔法の素質があるからだと言えるだろう。

 だが、アダマンテスには一切通用しなかった。


「くそっ、それなら……バーニングウェーブ!!」


 今度は波状の炎が何度もアダマンテスに襲い掛かった。

 だがそれでもアイツは笑ったままだ。


「んー? 何かしたのか?」

「そ、そんな……アタシの魔法が通用しないなんて。こうなったら……アトミックレイ!!」


 これは! 彼女はこんな高度魔法を使いこなすのか。

 これは炎系魔法でも上位に入る魔法だ。

 だが、それでもアダマンテスはあくびをしている。


「なんだ、コレで終わりか? つまらんのう」


 そう言ってアダマンテスは地面を響かせた。


「このアダマンテスは土属性を司る四天王。誰だ、土属性がザコだといったヤツは……オレ様はこんなに強いんだぞ!!」


 アダマンテスの地震はオレ達にかなりのダメージを与えた。


「マーノ、大丈夫か!」

「お兄ちゃん、アタシの魔法……全然アイツに通用しなかった……」

「マーノ、待っていろ、お兄ちゃんがアイツをやっつけてやるからな!」


 コイツ、絶対に許さん!


 オレは魔力を込めて杖を握った。


「無駄だと言っておるだろうが、このオレ様に魔法は通用しない、このアダマンテスの甲羅がある限りお前達は一切の攻撃が出来ずにオレ様にいたぶり殺されるのだ!」

「そうはいくかな!!」


 オレの持つノーキンの杖は魔力を吸い取り、その先端の部分が巨大なゲンコツに姿をかえた。


「な、何だソレは!? 聞いていないぞ!!」

「魔王軍四天王だか何だか知らないが、砕け散れぇ!!」

「もぎゃあああああぅうあ!!」


 杖の先端は巨大なゲンコツになり、アダマンテスの自慢の甲羅を上から叩き砕き、アダマンテスは一瞬ですり潰された。


「やった、アダマンテスを倒したぞ!」

「お兄ちゃん凄い……でも、それって何?」

「え? こ……これは……」


 オレがこの杖の事をマーノに説明しようとした時、砕け散ったはずのアダマンテスの甲羅の上に何か黒いモヤのようなモノが姿を見せた。


「ゲハハハハハ、オレ様を倒して安心するのはまだ早い、この姿のオレ様は一切の物理攻撃が通用しないのだ。死してなお恐ろしいアダマンテスの力を思い知れ!」


 アダマンテスは黒いモヤでオレ達を縛り付けてきた。


「今度こそ、物理が一切効かないなら魔法でやっつけてやる! ファイヤー……」


 だが、黒いモヤがマーノの口をふさぎ、彼女の詠唱を中断してしまった。


「無駄だ無駄だ、魔法など唱えさせるものか。このまま窒息死させてやる」


 くそっ! このままでは……! だがオレのこの杖は物理攻撃しか出来ない。

 この状態でどうすればあの姿の無いアダマンテスの幽体を倒せるんだ……。


 その時、オレの頭に声が聞こえてきた。


「聞こえるか、ノーキンの子孫よ」

「誰だ、一体誰の声なんだ」

「吾輩は軍神バガンティー、お前はまだその杖の本当の力を発揮できていない! さあ、吾輩が力を与えたその杖の力、お前なら使いこなせるはずだ!」

「本当の力!? それがあればマーノが助けられるのか」

「そうだ! その杖に魔力ではなく、炎の魔力、もしくは雷の魔力を注ぎ込んでみるがよい!」


 くっそー! こうなったらヤケだ。

 オレはバガンティーの言うように炎な魔力と雷の魔力を注ぎ込んだ。


 すると、杖の先端のゲンコツの色が赤と黄色のマダラ模様の気持ち悪い色になっていた。


「うへっ、なんだコレ気持ち悪い」

「何を言うか! コレがこの杖の本当の力だ! 全てを力で打ち砕く吾輩肝入りの杖の力、使いこなしてみよ!」

「何をしているかは知らんが、死ねぇ!」


 オレはアダマンテスの幽体目掛けて杖を振るった。

 すると、気持ち悪い色の手が大きく広がり、アダマンテスの体をギュムッと握り込んだ。


「な、何だこれは!?」


 凄い、あの変な色の巨大な手は幽体すら握り潰せるようだ。


「くそっ! 離せ、離してくれ!!」


 アダマンテスが暴れるも、巨大な手から逃れることは出来ない。


「た、頼む。助けてくれ! いや、助けてください!!」

「だが、断る!!」


 オレはノーキンの杖の先端にありったけの魔力を注ぎ込んだ。

 すると、巨大な手はアダマンテスをグシャッと握りつぶした。

 四天王の一人としてはあっけない結末だが、この杖が四天王すら倒せるほど強かったとすればおかしくはない。


「お兄ちゃん! すごい!」

「そ、そうかなぁ……」


 マーノが目をキラキラさせてオレを見つめていた。


「おーい、二人とも無事か? こっちのルートはハズレだったみたいなんだけど、四天王はそっちにいたのか?」


「ああ、オレがこの杖で倒したんだ」

「マジかよ!! 凄いな、アンタ」

「えへへ、お兄ちゃんすごかったんだよ」


 そして、四天王の一人を倒したオレは、伝説の杖を持つ魔法使いとして語り継がれることになったのだが……この杖の実態は人に知られないようにしよう。


 ——コレがオレが手に入れた伝説の杖の話だ。


 でも結局軍神バガンティーの加護って何なんだよ。

 オレはこの後もこの杖を使い、数多くの魔物を退治するが、それは別の話だ。

この作品が面白かったと思ってくれましたらブクマ、もしくは★★★★★を付けてくれますと、とても嬉しいです!

コレからも楽しい作品を作りたいと思っていますのでぜひよろしくお願い致します。


こちらも見ていただければ嬉しいです。

こちらはアホ女神のやらかす話です

https://ncode.syosetu.com/n5405im/

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― 新着の感想 ―
[良い点] 学校の成績いいはずなのに、基本おバカな主人公が、血筋だなぁ、って微笑ましかったです。さすがコメディの主人公。 あからさまに実妹な妹がヒロイン枠なのも、ほのぼの設計ですね。 主人公、モテる…
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