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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

呪いの地

作者: あさはくる

極端な話、こうなるでしょ

それは呪い。


昔、ある偉い方々が行ったことへ、大衆が放った呪い。

その地は死しか受け入れない。


黒に染まった大地は遥か遠くまで続く。

暗雲の間から雷が打ち付けるだけの乾いた世界。


生きるものが栄えた時は、たったそれだけの大地だと、言われた小さな地域だ。

ある偉い方々がその地を欲しがり、その地に根付いた血族を殺した。

そして、

呪いが起こった。


大衆は呪った。


何故、我々が殺されなければならない。

何故、子供を奪われなければならない。

何故、奴らは正義を翳し虐殺を愉しむ。

何故、この地に我らは根付けなかった。

何故、空も大地も変わらず美しいのか。


呪いは広がる。

未だ、止まることはない。



広がれ、広がれ、広がれ、

我らを弾圧した者たちを赦すまじ、

永劫の時を彷徨い、奴らが栄えることを認めぬぞ、

我らは奴らの望むまま、

罪を背負い、奴らを苦しめん


我らに求めるならば

求める者も、また、苦しむ


術はなし


我らの子は死す


刹那に殺されるは幸せか

血を流し、痛みを増し、息も辛く、されど、

死ぬことを許されない子がどれほど居たか


持たぬ爪の代わりに

この地を呪おう


いかに、この地を望むとも、

踏み入れること、赦すまじ


幸せなど、与えるものか


我らに与えた苦しみと我らの呪いを与えよう


この地がある限り、

奴らは望むのだ


死たる時、この地は受け入れ、苦しみの業火を燃やす

奴らが望むのだ


因果応報


奴らは我らに与えた業火に

自ら燃やされ続けるのだ

我らは永劫の呪いを続けよう


永劫の呪いを

奴らのために


奴らが望む限り

永劫に



あぁ、

死たれ、死、たれ、

その死をもって、

呪いは解かれる




死が、待ち遠しい

人を呪わば穴二つ

あ、集団単位だから、

穴は二つでは済みませんね


くわばらくわばら

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