妹の反応
今オレたち家族は家族会議をしている。それもこれも、妹のヤエの旦那の両親とも連絡がつかないからだ。オレは怒りで全身が震えている。なんでだよ? なんでこんなことになるんだよ? オレは怒りでどうにかなりそうだが、赤ちゃんのミユが寝ているので、とりあえず落ち着いてみる。妹のヤエをチラッと見てみる。妹の表情は何もないように見えた。おいおい、それでいいのかよ? お父さんとお母さんはオレと妹のヤエにいろいろ説明している。しかし、なんにもオレは頭に入ってこない。オレは妹の逃げた旦那が憎いと思うし、逃げた旦那の両親も憎いと思う。なんでだよ、妹が悪いことでもしたのかよ? 絶対にそれはあり得ない。妹のヤエがひとり自分の部屋に戻って行ったようだ。オレはまだイライラが止まらない。自分でもわかっている。ここで怒ってもなんにも解決はしないだろう。オレは妹のヤエの部屋に向かう。おいおい、なんなんだよ? 妹のヤエは何かを考えているはずだ。オレはヤエの部屋のドアをコンコンと叩いた。ドアが開いた。すると、妹のヤエは目に涙がたまっていた。オレはそれを見て、やっぱりそうだよな、と思った。妹のヤエが泣き出した。オレはなぜか妹のヤエを抱きしめた。
「お兄ちゃんが居るからな」
オレがそう言った。妹のヤエは涙が止まらない。この時にオレはわかった。妹のヤエを支えられるのはオレしか居ないと。妹のヤエがひたすら泣いているのをオレはただ無力感の中で聞いていた。オレが妹のヤエを抱きしめながら。ごめんな、こんな情けないお兄ちゃんで。許してくれ、ヤエ。すると、ミユの泣き声が聞こえる。妹のヤエは涙を拭いて、その赤ちゃんの方へと。オレはひとり、立ち尽くしている。ごめん、ヤエ。オレは無力感をただただ噛みしめるかのようだ。オレがもうちょっとしっかりしていたら。けれども、どうしても悪いのは逃げた旦那とその両親。オレは怒りを必死に抑える。オレはその場で座りこんだ。涙が止まらないオレ。絶対に許さないからな、逃げた旦那とその両親を。