人は無いものをねだるらしい
「おーす!牧本、何かあったか?いつにも増して顔色が悪いぞ。」
そんな事ないだろうけどなぁ。
「大丈夫だよ。それより朝から元気だな、高崎は。」
「そうだろ!それが俺のいいところだからな!」
めっちゃドヤってる…ま、これがこいつだもんな。
「まあ事実だけどさ、自分で言うことじゃないからなそれ。」
ほんと、お前のそういうところは良いよな。
俺にもあったらよかったのに・・・こいつと一緒にいるといつも思うことだ。楽しいけど、自分の至らなさを指摘されているようにも思うんだよな。
「あはは・・・おーい、大丈夫か?」
「ん?ああ、大丈夫だぞ。少し考え事しててな。」
「そっか!なんか悩みあったら言ってくれよ。俺でよければ協力するぞ!」
ほんと、こいつは優しいな。脆い涙腺が決壊しそうだぜ・・・
「ありがとな。」
はあ、やっと学校終わった。授業なんて疲れるだけだし非常にめんどくさいな。唯一の利点は高崎とかと話せるくらい。
「牧本くん、私は怒ってます!なんでだか分かるよね?」
「あー、そーゆーのいいから。そんで、どうした?」
「結局、昨日どこで泊まったの?」
おう、なんか後ろに鬼が見える。なんでこいつはこんな怒ってるんだ?
「学校の近くのホテルだが。別にお前には関係ないだろ。」
「関係なく無いし!元はといえば私が迷惑かけたんだし。」
そんなことないんだけどな。
全く関係ないのに。
「お前が気にすることじゃない。あのアパートがたまたまボロかったから穴が空いただけだ。」
「むー、何も言い返せない…」
「じゃ、俺は帰るから。」
「ちょっと待って…その、一緒にカフェでも行かない?」
はあ、昨日もその話はしたろ。そりゃ、遊びに行ったら楽しいだろうけどさ…
「昨日もその話はしただろ。答えはNOだ。」
「あ・・・ちょっと待ってよ!」
言われると同時に腕にひっつかれる。
当然その大きなものとかが当たるわけで。
めっちゃいい匂いするし柔らかいしでヤバい。とりあえず離れないと何するかわからん
「一緒に行こ!ね!」
はあ、こりゃどんだけ言っても効かなそうだな。とりあえずササッと付き合ってササッと帰ろう。
第一あいつはなんで俺といたがるんだか。