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百均店長、街に着く。

そんなこんなで歩いていると、街の入り口近くにたどり着いた。

俺としてはこんなに歩いたのは久しぶりだったから早く街の中に入って喫茶店でも

入って一服したい。(喫茶店があるかも分からないけど)



すると前を歩いていたテルさんが俺の方を振り向いてこう言った。



「街に入る前にお主のステータスを少しいじっておこうかの。」



言葉の意味が理解できずキョトンとする俺にテルさんがこう続けた。



「さっき見た通りお主のスキルはかなり特殊じゃ。じゃから偽装しておかんと騒ぎになるかも知れんでの。お主もいきなり騒ぎになるのはイヤじゃろう。」



確かに。レアなスキルらしいから騒がれないまでも目を付けられるとかするかもな。それに契約したと言ってもこっちにずっと居るつもりもないからな。偽装出来るならそれが良いかもな。



「じゃあ、お願いしようかな。」



「ふむ、ならばステータス画面を出してくれるかの。」



テルさんの指示に従いステータス画面を出してみる。テルさんが俺のステータス画面のスキル部分を指差すと淡い光が画面を照らした。光が消えると、【収納魔法∞(時間停止機能)】だった部分が【収納魔法】のみの表記に変わっていた。へえ、こんな事も出来るんだな。



「これって結構みんなやってる事なの?」



「いや、これはワシじゃから・・・というか神の眷属じゃから出来る事じゃな。人間には出来んよ。」



などと会話しながら歩いていると城門の前に到着した。これってどうやれば入れるのかな。そういえばラノベなんかでは城門の所で受付して身分証を提示するシーンとかあったよな。ん?身分証?俺もってねえよ。



「テルさん、俺身分証持ってないけどどうしたら良いのかな。」



そんな俺の心配に当のテルさんは



「ワシも持っとらんよ。」



「え!大丈夫なの?怪しまれたりしないかな。」



「心配せんでも大丈夫じゃ。ステータスプレートを見せれば良いだけじゃからの。それに街に入ってからなにがしかのギルドに登録すればそこで身分証も発行してもらえるしの。」



テルさんのテンプレ発言に半分納得しつつ、城門での受付にステータスプレートを見せると何事も無く通過する事が出来た。受付に居た衛士さんに「カンカへようこそ!」って言われたよ。どうやらこの街は【カンカ】というらしい。城門を潜った俺が見た光景はまさに中世のヨーロッパというか、俺がよく読むラノベの世界観そのまま。漸く異世界に来たって実感がわいてきた。あ、ちなみにテルさんは自分で偽装を施したステータスプレートで問題なく街に入る事が出来たよ。



「さてと、街に入る事は出来たけど、これからどうしようか。よく考えたらお金もないし、今日の所は街をぶらぶら観光して公園か空地があったらそこで野宿でもするしかないかな。」



「ジローよ、お主忘れておらんか。先刻ワシが倒した魔物が居ったじゃろ。あれを売れば宿代どころか何日かは路銀に困らんじゃろうて。」



そっか。そういや異世界モノなんかで召喚されたチート主人公なんかが討伐した魔物やその素材を売ってお金持ちになるみたいなのあったよな。やっぱりそこも一緒なんだな。



ということで、俺は魔物を買い取ってくれる場所を誰かに尋ねてみることにした。

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