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夢見る霞草
流れる時を追い越して
幾千年の荒野の向こうには…
果て無き空の彼方で優しく歌う
ゆっくり揺れる霞草…
続く長い夢を感じれば…
あの星に届くかな
僕の声…
白い花の甘い声
幸せだよ…と
僕の耳元で囁いて
翳りも曇りも無い
宇宙に咲く花
無数の光の屑の中
意識は遠のき無重力で浮かび
想像は軽やかに時空を越えて
ほんのり微かな記憶の香りが
静かに流れて漂う…
続く長い夢を信じれば
あの星に響くかな
僕の声…
白い花の甘い声
幸せだよ…と
僕の耳元で囁いて
翳りも曇りも無く
宇宙に咲く花
無数の光の屑の中
目眩く愛を感じれば
君に聴こえるかな
僕の声が
無限の宇宙の彼方で
幸せだよ…と
僕の心臓に囁いて
意識も記憶も無く美しく漂う
白く咲いた花の夢…




