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透明の欠片
流れる雫は小さな霧の中に
彷徨い込んだ花びら
まるで壊れた万華鏡
辿る道程も
遥かなる空と地上のパズルで
全てが透明の無数の欠片
息も出来ずに君が
好きだと言えば
心のピース感じる侭に
信じてたあの頃の痛む夢
微かな囁きも記憶の向こうで
繰り返されている
無限のノイズで聴こえない
季節を忘れた心と言葉は
何時も裏腹で
傷付ける事に感じなくなる
息も出来ずに君が
好きだと言えば
此の心が満たされるのに
非情に過ぎていく時の夢
愛してるよ…と君を
海より深く
此の心が空に滲みて
探してる
失った記憶の欠片を




