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夢だ、夢

作者: 麦ノ峠

まじか。交差点の真ん中でおじさんがベンチに座ってるよ。

だから渋滞になっているのか。

まったく進まないな。

せっかくの土曜日なのに。


てか今日は土曜日か?

何かおかしくないか。


いや、気のせいだ。ごめんごめん僕のかんちがいだったよ。


だってほら

空は青いし

日差しが車内を温め心地いいし

ブルーハーツと銀杏boysが最高だよ


それに・・・近藤君?

雲の微妙な隙間から覗いている

口からなんか出た

フロントガラスに当たる

生卵のような液体が文字を作る

「とーます」


ベンチに座っているおじさんは、消えていた。



目覚まし時計が僕の鼓膜を破る勢いで大声をあげる。


気づくとベットで寝ていた。


ケータイを見ると今日は火曜日。


夢だったのか。へんなの。


トイレに行きたくなり部屋のドアを開けると、近藤君がマグロを殴っていた


そうか。まだ夢か。


夢なのか。


僕も一緒にマグロを殴っていた。

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