昨日、未来人に会いました。
大好きなあなたへ、聞いてほしいことがあるのです。
きっと信じられないし、笑ってしまうかもしれないけれど
だけれども、話したいことがあるのです。
昨日、未来の人に会いました。
未来と言っても100年後とかそんな先でも、
1年後とかそんな近い時でもありません。
10年後から来たのだとその人は言いました。
10年の間でこの世界は大きく変化したと言います。
環境問題で騒ぐどころか、改善傾向に向かっているそうです。
新しい発電方法が見つかったそうです。
都会から星座がくっきりと見えるそうです。
温室効果ガスを削減する技術が開発され、工場等で用いられているそうです。
また、大きな技術の進歩があるそうです。
360度に映し出される映画館ができたそうです。
折りたためるほどの薄型のスマホができたそうです。
人工知能が介護ロボット等に使われているそうです。
病気の治療法が見つかったそうです。
しかし、未来にはやはり問題があるそうです。
いじめも、差別も、戦争も、
なくなってないそうです。
それに、
流れ星はいつか地球に落ちてくるという説ができ、
縁起の悪いものになったそうです。
それでも、そんな未来を私は
生きていたいと
あなたといたいと思いました。
流れ星にお願いをする今、
お願いをしてもいいだろうか。
この世界から、人を傷つけるものがなくなりますように。
あなたが幸せで笑っていられますように。
それからその人は、ひとつのお守りを持っていました。
それは、私が作ったお守りでした。
その時、私はその人が未来のあなただと気づきました。
私は、あなたは何に悩んでいたのかと聞こうと思いましたが、
聞けませんでした。
でも、そんなあなたに向けての
伝言を預かっています。
いろんな人のことを信じていてほしいと、
世間体だとかどうでもいいから、逃げてほしいと、
時間や、感情、
自分を大切にしてほしいと、
いろんなもののためにも笑ってほしいと、
伝えてほしい。
その人は、相変わらず下手な愛想笑いで言いました。
そう言うと、もう戻るね、と言って
部屋のトビラを開けました。
その時、行ってしまうその人に私は、
あなたのために私は何ができるのか
聞きました。
すると振り返っで笑って
大丈夫。
と言いました。
私は、いつまでたってもあなたの力になれないかもしれません。
どんなに大人になっても、
いい大学を卒業しても、
車の免許をとっても、
わからないままなのかもしれません。
けれども私は、あなたと未来を生きたい。
そう思う、夢を見ました。