ラーレの大冒険
筆者の実話を元に物語風にしてみました。
地名や可笑しなステータス以外はほぼまんまです。
これは勇者ラーレの辛く険しい冒険の記録である。
勇者ラーレのステータス
名前:ラーレ
性別:女
職業:はぐれ勇者
装備:黄金の羊の毛で作られたセーター
防御力の上がるデニム
早さの上がるスニーカー
幻のコート
乗り物:紅蓮を纏いし竜
(本当は赤い自転車)
勇者ラーレはその日始まりの町からとなり町の市場までの旅にでた。
数日前に叔母さんに止められてはいたが欲しいもののためどうしても行きたかったのだ!
そして事前にナビを活用しなんとか目的の地へとたどり着いたのだ!!
欲しいものを手に入れた勇者ラーレは思った。
「ほらみろ!あたしだってやればできるのだ」と。
さらに行く途中に見つけたお店に以前から欲しがってい たものまで見つけ気分はなおのこと良くなった。
そしてラーレは思った。
「帰り道、此方から行けば近いのでは?」と。
行きはちゃんと行けたのだから今度だってできる!! いまの自分なら可能だ!と溢れんばかりの自信を胸に新たなる道を進みだしたのだった。
しかし、来た道と反対へと進んだことによりラーレの辛く険しい冒険の扉が開かれたのだった。
そうとも知らないラーレはなんだか行きよりも整備された道に気分はよく走り、簡単に帰れそうな気さえしていた。
更に進むと大通りに出た。
突き進むと分かれ道に立った。
直線に進みたいが道はない、向かいに見える川を越えな ければ帰れないのだ!!
どちらを進むかのコマンドが表示され頭上にある標識を確認する。
左:魔王城
右:海の町
確実に左でないことだけはわかった。
今の自分にはレベルが高すぎる。
右もよくわからなかったが左に行くよりはましだろうと右を選択。
激しく行き交う車に自転車で通れるのか少し不安になる。
だが、よく見てみると整備された歩道があるではないか!
これはツイてる♪ちょっと急だが坂を上り始めた。
坂の上にくると下に来た道を見つける。
・・・ここに行けば帰れる!
しかし道を進んで行くと先程見えた道が遠ざかっていくではないか・・・!!
下につく頃にはまた川を挟んだ反対の道に...。
前方には事故があったようで警察がいる。
とりあえず警察はスルーして川に沿って走り出す。
反対側に来た道が見えるのだからこのまま進めば大丈夫だろうと少し安心した。
......しかし進めば進むほどに川からも遠ざかっていった。
しかもなぜか道は砂利道となり不安が高まる。
人も車も走っていない。
嫌な予感はしているがきっと大丈夫だと己を奮い立たせて進む。
視界がうっすら潤みボヤけたが気のせいだと思い込む。
ふと、なにかに惹き付けられるように走っている道を見下ろした。
なにか亀のような生物の潰れたものが見えた気がしたため慌てて上を向く。
恐怖感を煽られ進むのが嫌になる。
・・・?
頭上の草木が生い茂る所に犬のようなシルエットが見えラー レは驚きを隠せない。
よく目を凝らしてみるとただの捨てられた犬の像であった。
驚かせてくれるなと怒りを露にしつつ砂利道を進む。
すると目の前に橋が見えてきたではないか!!
これで帰れる!
希望が見えたラーレは嬉しさからか力が湧いて自転車を漕ぐスピードが上がった。
近づいていくと橋の様子が可笑しい。
前までくるとその理由がわかった。
橋が封鎖されていた。
希望が絶望に変わった瞬間であった。
...帰れないかもしれない。
日は少しずつ落ちてくるのが余計に恐怖を煽った。 なぜ叔母が止めるのをきかなかったのか後悔しても遅い 。
無気力にただ自転車を漕ぐとなぜか警察のいた道に戻ってきた!!
そうだ!困ったときはお巡りさん!! 道を聞こう!!
しかし未だ現場検証を続けており尋ねられる雰囲気ではなかった。
ここでラーレは諦めた。
もう、来た道を戻ろう。
最初からこうすればよかったのだ。
そこからは迷っていたのが嘘のようにスムーズに始まりの町へと進んだ。
途中道を外れヒヤッとしたが無事帰宅することができた!!!!
長く孤独な旅であった。
そして勇者ラーレは誓った。
勇者辞める。
冒険とかいらない。
自分の勘は信じてはいけない。
改めて実感したのであった。
久しぶりのガチ迷子に半泣きでした。
私はかなりの方向音痴と自覚はしているのですが行きがうまくいったようにたまにちゃんとたどり着けるんですよね。
そしてなぜか今回は行ける!という自信が湧いてくるんですよねぇ(´・ω・`)
ナビとか地図もなんかグルグルまわしちゃってさらに悪化。
しかし現在地がいまいちよくわからんのですよ!
共感者求む!!
そして改善策ください(泣)