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第一章 ~ 始まり ~
全ては幻全ては真 それを決めるのは自分だ
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少年が気づいた時にはもりのなかでした
周りには木々が生い茂り虫の鳴き声や、鳥の鳴き声がきこえました。
自分が誰で、何をしていたか思い出せません。
何をするべきかわからず、ただただ立ち尽くしていました。
そんな時、血や埃で汚れた男が森の中から飛びだしてきました。
男は少年を見つけると、すぐ抱きしめた。
そして男は少年を大事そうに見つめ、
「帰るぞ」
そう呟き、少年を抱き上げて走りだしました
これが少年の最初の記憶です
あとのことは少年はよく思い出せません
ただ、おじさんから伝わる熱が心地よかった気がします
おじさんと出会い
様々なことを学び少年は成長していきました。
それでも、少年は知りませんでした。
おじさんがなにもので、自分がどこの誰であるのかを。