魔王と勇者の部屋はかなり豪華?!
ごめんなさい<m(__)m>
三日に一回のペースで更新すると言っておきながら出来ませんでした(^_^;)
※第3話のタイトルとまえがき編集しました。
「お姉ちゃんってすごいね・・・」
夜深は少しふるふるしながら聞いてきた。
「なんでさ?」
「だって・・・王様の前でも平然としてるし。私は緊張しすぎて死にそうだったよ・・・」
ふむ、確かに少し顔色が悪いね。
「これからのことを考えると王様の前に居るくらいで緊張してたらやってけないからねー」
「やっぱりお姉ちゃんはすごいね・・・」
王様の前に居たときはあたしの後ろに隠れていた夜深は、玉座の間を出てすぐにあたしの隣にすり寄ってきた。
・・・知らない男の人の前だと緊張するところは昔から変わらないね~。
あたしと夜深は幼いころから人一倍垢ぬけていたためよく誘拐されていた。あたしが誘拐された時は自分であたしを誘拐した男を倒して家に帰っていたのだが、夜深はもともと気が弱かったため、誘拐した男の言われるがままになっていたので、あたしが夜深が誘拐されるたびに夜深を見つけ出して助けていたのである。
おかげであたしと夜深はシスコンと周りから言われたりしたがあたしたちをシスコンといった連中は夜深の見ていないところで闇討ちしたのは夜深には内緒だ(ちなみにこのときのあたしは小学1年生だった)
前を歩いていたストレー皇子は大きい黒塗りの扉の前で止まった。
「貴女方の部屋に着きました」
皇子に案内された部屋はとても広く、豪華であたしたちがいた世界では庶民だったあたしと夜深は少し、というかかなり場違いに感じるほどに上級貴族が暮らしてそうな部屋だ。
ソファーの皮は一目見ただけで質のいい皮を使っているのが分かる。
ベッドだってサイズはダブルだし天蓋もついてるし毛布の生地はこれも質のいい絹で出来ている。
天井の照明だってシャンデリアで、しかも三つも付くほどこの部屋は広い。
初めて豪華な部屋を間近でみるあたしたちは声すら出せないほど目の前に広がる光景に驚きを隠せなかった。
「・・・こんな部屋に住んでもいいんですか?」
一番早く復帰した夜深は少し戸惑いながら皇子に聞いた。
「ええ、貴女方はこの世界の救世主なんですからこれくらいしないといけませんよ」
・・・夜深の問いかけにさも当然だという感じに皇子は返答する。
「あたしも夜深の気持ちわかるよー。流石のあたしでもこれはちょっと気が引けるね・・・」
「どうする?お姉ちゃん」
「まあ、皇子がいいって言ってるんだしいいんじゃない?」
「お姉ちゃんがそう言うなら私に異存はないかな」
「そうですか、それはよかった」
皇子はほっとした表情を浮かべ、そしてすぐに引き締めて元の表情に戻った。
「では、私はこれで」
皇子は退散していった。
今回は短いと思うので休憩した後、もう一度投稿します。