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魔王と勇者の誕生

はじめまして!


篠山 光です!


挨拶が遅れてすいません・・・


それと更新は気まぐれなのでなかなか更新しない時もありますが温かい目で見守ってくれると幸いです

「この泉は?」

と理夜は皇子に問いかけた。


「勇者の【覚醒の泉】です。この泉に入ると勇者の資格があるものは白くまばゆい光が放射されます。ここは勇者の覚醒の泉でもあり、魔王の覚醒の泉でもあるので魔王の素質があるものが入ると見ているだけで吸い込まれそうな闇を放射します」


「勇者がその力を得る場であり、魔王の力を開花させる場でもある、ってこと?」

理夜は皇子に聞いた。



「はい」

皇子は少し顔をしかめたがすぐにもとの表情に戻り、頷いた。



「あの・・・もし私たちのうち、どちらかが魔王になったらどうするんですか?」

夜深は不安な様子で皇子に聞いた。



「もし、魔王がリヨ様かヨミ様のどちらかだった場合は隣国のジャミル帝国との条約で最初の一回のみ見なかったことにし、国外追放となります」

皇子は言いづらそうにうつむきながら言った。


「そんなっ・・・」

夜深はこの世の終わりみたいな表情を浮かべ、手で顔を覆った。

「ま、大丈夫でしょー」

あたしは夜深の頭をポンポンと軽く叩きながら言う。

「お、お姉ちゃん・・」

「夜深から行きなよー」

あたしは笑顔を浮かべながら夜深の背中を泉のほうへ押す。


夜深が泉に入った瞬間、白くまばゆい光が視界を覆った。

それはまさしく神の降臨とも呼ぶべき神聖な光だった。


周りの大人たちはみな「すごい」と口をそろえるので姉であるあたしは鼻が高い。



・・・あまりに儀式が長いので暇になったあたしは(夜深が心配でもあったので)泉の中に足を踏み入れた。


そしたらいきなり目の前が真っ暗になった。


なんとっ!リヨ様は魔王であったか!と聞こえてきた。

 ・・・魔王?私が?

と、信じられずにいると今度は黒い光に包まれた。


気がつくとあたしは暗闇の中にいた。

「ここはどこだろ?」

と、呟くと

「ここは魔王の力を受け継ぐ場所なり」

と頭の中に響いてきた。


「汝、己の成すべきことはあるか?」

「成すべきこと?一応あるよ」

「ほう。それはなんだ?」

「あたしと夜深が元の世界に帰ることだよ」

「やはりか。しかし、魔王と勇者は対立する運命にあるぞ?汝はそれをどう切り抜ける?」



理夜は少し考えてから

「簡単な話だよ。二人で協力してこの世界に害のあるものを退治すればいいんだよ」

「何を言い出すかと思えばそのようなことを言い出すか!その願いは過去に魔王になった異世界人どももぬかしておったが誰一人として実現することの出来なかった夢物語ぞ!これを聞いて汝はどうする?」

理夜は即答した。

「それは簡単だよ。勇者と協力して魔の一族を討ち滅ぼすんだよ」

「やつらは滅ぼしても意味がないぞ?」

「うん。確かに滅ぼすだけじゃ、意味ないよね?だから滅ぼしたあとにその地に強力な封印を施すんだよ。魔法を使える人ならだれでも維持できてかつ強力な封印を」

「理屈では実現可能かも知れんがそれを本当に実現させるには相当な努力、根性、そして人と人のつながりを必要とするぞ?」

「うん、そうだね。でもあたしはやるよ」

あたしは決意した。

私たち、そしてこの世界の人々を救うと。

たとえそれを実現し、救った人々から蔑まれようとも。


「ふふ、そなたのような意志をしっかりと持った女子を見るのは初めてだ。他のものは話を聞いているうちに心が折れたというにそなたは最後まで心を強く持っておる。少しそなたに力添えしようぞ」

言い終えると同時に黒い禍々しい光が上から舞い降りてきてあたしの胸元で止まった。

「その力は初代魔王でさえ扱い切れなかった力だ。そなたなら正しく扱えるであろう。夢への道は果てしなく長いがそなたならやり遂げるだろう」

「ありがとう、初代魔王さん」

その言葉を聞いて声の主はほほ笑んだような気がした。

胸元に浮かんでいた禍々しい光が胸に吸い込まれると白くまばゆい光に包まれた。

 気がつくと泉の近くの芝生の上で寝ていた。

「お姉ちゃん!よかった・・・」

「でも、あたしが魔王だったよ」

あたしがそう言うと夜深は悲しげな表情で

「そ・・うだったね」

とうつむきながら言った。


「うん。でもあたしは今までの魔王とは違う魔王になったんだよ」

夜深は首をかしげた。

「あたしはあたしたちが元の世界へ帰る手段を探す。それと同時にこの世界を救う」

この言葉を聞いた皇子やその取り巻きは動揺した。

「リヨ様、それは出来るのですか?」

皇子が理夜に問いかけた。

「うん、できるよ。でも、これを実現するにはこの世界のみんなの協力が必要なんだ。人間だけでなく、この世界に住まうたくさんの命も。あたしの願いを実現するために手を貸してくれる?」

「ええ!それが実現出来るのなら私どもは喜んで手を貸します!」

皇子は嬉々として言った。


しばらくすると

「では、陛下のもとへご案内いたします」

と言ってあたしたちは皇子について行った。パナミア公国の城はイメージ通りに大きかったが無駄な装飾品はなく、とても王族が暮らしている城には見えなかった。


中も外見と同じく質実剛健な造りになっていた。


「この国の王様って国民のことを想ってそうなひとだねー」

とあたしの後ろでビクビクしてる夜深に話しかける。

「ふぇ!あ、うん。そだね!」

夜深は初めて入る城が怖いのかどもった。


「そんなにビビらなくてもいいんじゃない?」

「お、お姉ちゃんはビビらなさすぎだよ~」

夜深はあたしに涙目で訴えてくるのだからもともと可愛い夜深は涙目+ビクビクしている+上目づかいというどんな男でもイチコロで卒倒するほどのものをあたしに向けてくるのだから少しドキッとしてしまったではないか。

「リヨ様、ヨミ様。玉座の間に着きました」


そうこうしているうちに陛下とやらがいる場所に着いたようだ


「陛下、失礼致します」

皇子がドアを押してあたしたちが中に入ると中央の奥に王と思わしき人物がいてその左右斜め後ろにそれぞれ男と女の侍女がいる。左右の壁には全身鎧姿の騎士らしき人たちがずらりとまっすぐに並んでいた。そして床には入口から王のいるところまで真紅の絨毯が敷かれていた。



「ストレーよ、その方たちが勇者殿か?」

王はストレーに問いかけた。

ストレーは王の前まで行くと右膝をつき、立てた左膝に左手をのせ右手を右膝の横に突き立てる。


その姿勢から30度ほどの礼をしながら答えた。


「・・・金色の髪をしたヨミ様はそうなのですが、黒色の髪のリヨ様は・・・魔王でございます」

ストレーの言葉を聞いた王は

「うむ、ジャミル帝国との条約に従って国外へ追放するしかあるまい・・・」

「ですが、リヨ様にはこの世界を救うことができるそうです」

ストレーの発言にその場は騒然となった。

「なんと!それは本当なのか?」

陛下・ウィンドレー・ザミルは理夜へ言った。

今回魔王と勇者が誕生しました!


ちなみに書きながらどういう感じにするか考えてますので誤字脱字などあると思いますがあれば感想などで教えてくれると嬉しいです!


それとFC2blogでも小説を書いておりますのでそちらも合わせてよろしくお願いします<m(__)m>


http://kirito137.blog22.fc2.com/

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