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新たな未来を求めて  作者: イーヴァルディ
第三章 悠遠の翼
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プロローグ 一日の始まり side:周

ちょろっとしか書けなかったです。

学園都市騒乱。それは世界に対する親父の宣言だった。


世界に滅びが近づいている。それを示すための宣言。それによって世界は大いに混乱した、わけではなかった。


世界の反応を簡単に一言で表すならこうなるだろう。


自演乙。


それはそれでどうかと思うけど。


ただ、世界の反応と各国政府及び組織はそう見なかった。いや、そう見るわけにはいかなかったと言えばいいだろう。


『GF』という世界きっての組織の関係者が宣言した言葉は良くも悪くも各国政府及び各組織を大きく動かす結果となった。


実際にバラエティー番組で滅びについて話がされたり、オレが呼ばれたことだってある。


各国への説明やら飛び回った後でオファーが大量なのだ。はっきり言うなら休む暇が無いから休ませて欲しい。


とは言っても、休める状況じゃないってのが今の状況だ。


日本では内閣総辞職に国連でも多くの人が職から下ろされていた。それは捕まったお袋が様々なことを話したからだ。


まあ、他にもいろいろあるけどさ。


オレは小さく溜め息をついて机の上にあったコーヒーのカップを掴んで一口だけ口に含んだ。


「弟くん、もう来てたんだ」


その言葉に顔を上げると、そこには音姉の姿がある。オレは軽く肩をすくめてカップを下ろした。


「まあな。ちょうど状況が落ち着いてきたから、落ち着いて考えようと思って」


「弟くんは本当に多忙だったよね。私もかなり忙しかったけど」


「悪いな。音界への使節団のメンバー選定を頼んで」


音界に近い人界の組織は第76移動隊だ。だから、第76移動隊のメンバーの何人かがもうすぐ予定されている音界の式典に参加することになった。


オレはその頃飛び回っていたからいなかったけど。


「それくらい大丈夫だけど、寂しくなったよね」


音姉が周囲を見渡す。確かに、寂しくなった。


悠人、鈴、リリーナの三人が療養のために音界に向かったのを皮切りに亜紗が別部隊への異動が確定。音界には孝治、中村、楓、冬華、エレノア、俊也、委員長が行くことになった。


主力メンバーは本当に少ない。今は都や琴美が久しぶりにちゃんと帰省しているからさらに少ない。


「今攻められたら簡単に落ちそうだな」


「だよね。今更だけど、弟くんは学園都市騒乱をどう見ているの?」


「オレか? 簡単に言うならどこかの勢力が他に動いていた」


学園都市騒乱が終わった後に七葉から連絡を受けたことなのだが、エクシダ・フバルが用意したギガントが破壊されていたらしい。


さらには、シェルター内で何人かが武装したまま倒されていた。しかも、学園都市外部でも国連の新型フュリアスが何者かに破壊されていた。


多分、慧海達の仕業なんだろうけど、お袋に聞いた話だと、エクシダ・フバルを狙うつもりはなかったらしいし、シェルターを狙うつもりもなかったらしい。まあ、悠遠の翼が爆発したらシェルターごと吹き飛ぶし。


だから、シェルター内で見つかった武装したまま倒されていた人は第三勢力と考えている。


「オレ達が把握していた以上に事態が進行していた。新たな敵があるって考えた方がいいよな」


「弟くんは新たな敵をどう呼称するの?」


音姉の言葉にオレは考える。考えてそして、口を開く。


「やはり、ファントムじゃないか?」

次から音界が本格的に舞台となります。

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