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新たな未来を求めて  作者: イーヴァルディ
第一章 狭間の鬼
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幕間1 世界について

設定の公開。この世界についてです。魔界と天界との関係はそばにあるけど見えない世界の様なものです。

昼が過ぎた頃、オレは家でゴロゴロしていた。横では由姫が嬉しそうにゴロゴロしている。


今日はちょうど任務も訓練もない空いた時間だったから家に一日中いることにした。


「お兄ちゃんは一日中家にいるんだよね?」


「ああ。今日は一日中ずっとのんびりしている。テレビでもつけるか」


オレはそう言いながらリモコンを操作してテレビをつけた。


やっている番組は普通のニュースだ。


『次のニュースです。政府の公式発表によると、魔物及び天魔による被害者の数が今年一年で千人に達することがわかりました』


「お兄ちゃん」


「なんだ?」


オレはテレビを消す。


「魔物と天魔はどう違うの? 白と黒?」


「んなわけないから。魔物や天魔は並行世界にある魔界と天界に住んでいるんだ。魔界に住むのが魔物。天界に住むのが天魔ってふうにな」


「見分け方はあるの?」


「ない。そこまでオレも詳しいというわけじゃないけどな。まあ、魔界は地の世界。天界は空の世界と言われるから、空を飛びやすいのが天魔?」


実際に詳しくは知らない。魔物や天魔が出てくるのはかなり珍しく、出たとしても衰弱していることが多いからだ。


実際に戦った魔物もほとんどが衰弱していた。


「地の世界と空の世界?」


「魔界に行くためのゲートが地下にあり、天界に行くためのゲートが空にあるからだな。魔物や天魔が来るのはオレ達が使えるようなゲートじゃないから来る数が少ないんだ。ゲートが不安定だからな」


「国交があるの?」


「あるぞ」


オレの言葉に由姫は目を見開いて驚いていた。


「魔界と天界の国交はないけど、オレ達の世界と二つの世界の国交はある」


あるにはあるが、実際には魔界も天界も第一特務と戦いたくないから国交を結んだようなものだ。


脅したと言われても驚かない。


「時雨からすれば、全面戦争にならないように努力しているからありがたいだろうな。最近は過激派の動きが活発になっているし」


「そういうものかな。でも、国交を結んでいるのにどうして魔物や天魔からの被害はないの?」


「法律を守らない奴なんてたくさんいるだろ。それと同じだ」


少し違うと思うけど口にはしない。


「ふーん。そうなんだ。でも、国交が結んであるのにどうしてニュースは知らせないのかな?」


「暴動が起きるだろ」


確実に暴動が起きる。国交を結んでいる以上、内政干渉だろうがなんだろうがこちらでは人が死んでいるのだ。だったら、戦争に発展してもおかしくない。実際にそういう主張をする奴らもいる。


やられるくらいなら滅ぼせばいいと。


「オレ達の役割は戦いを止めること。でも、いつかは公表しないといけないだろうな。それがいつになるかわからないけど」


「その時になったら、私はお兄ちゃんの背を追い越しているかな?」


今の身長があまり変わらないから言っているんだろうな。でも、オレは今から伸びる、はず。


「どうだろうな」


オレは小さく笑った。


次の幕間は神剣について。

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