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新たな未来を求めて  作者: イーヴァルディ
第一章 狭間の鬼
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第百七十二話 星喰いを追って

普通に書いていたらいつの間にか長くなってしまいました。

浩平は静かにため息をついた。そして、駐在所の中を見渡す。


人質になっていた時に怪我をしたのか、和樹が七葉に手当てされていた。そして、委員長が都の隣で何かを話している。


リースは必死に真柴昭三の行方を追い、冬華、俊輔、琴美、俊也の四人は固まって何かを話している。


そんな中で浩平は一人でフレヴァングの簡易整備を行っていた。標準装置とフレヴァング専用の六発の特殊弾。


特殊弾と言っても豆粒ほどの大きさでフレヴァングの内部に存在する小型のリボルバーに装填し、フレヴァングの機能をつかさどるコアに向かって魔力を叩き込むもの。それにより、威力を大幅に上げることが出来る。


ただ、実戦じゃ使わない。使うのは本当に稀なとある状況だけだ。


浩平は特殊弾をリボルバーに戻し、カバーを付けた。そして、外に向けてフレヴァングを構える。


「はあ」


「浩平、大丈夫?」


リースがオレに話しかけてくる。竜言語魔法を使うために集中力を使っているはずなのに。


「大丈夫、ってわけじゃないな。俺っていつも孝治やらアルトさんやら一緒にいたからさ。悠聖の実力は疑問視してしないけど、この状況はヤバいからな」


瞬間移動(ショートジャンプ)で飛ぶとしても敵の真っただ中。そんな中での戦闘は浩平も体験したことがある。そう言う状況はたいてい一人だけだったから。


浩平の射撃は味方がいればいるほど使いにくい。


「射撃の精密性が今回のキーポイントのはずだからな。俺の射撃で真柴昭三を捕まえられればいいけど」


「もしかして」


「ああ」


浩平は自分の机の中から箱を取り出した。そして、その箱を開けると丸められたベルトが入っている。まるでガンマンの様な大量の弾が並んで付けられている。


そのベルトを取り出して浩平は腰に巻きつけた。


「特殊鉄鋼弾。対犯罪者用の物理弾をさらに特殊にしたもの」


ちなみに、ベルトに取り付けられている特殊鉄鋼弾の数は約30ほど。ちなみに、値段はこれだけで一億ほどかかっている。もちろん、全財産を使って買ったもの、ではない。周と孝治がもしもの時に浩平に渡したのだ。もちろん、二人のポケットマネー+部隊費。とは言っても、鉄鋼弾のみの値段でそれなので、特殊鉄鋼弾となるといくらかかるかわからない。


だが、威力はけた違いに高い。簡単に言うなら、由姫の本気一撃ほどの威力。


だけど、一撃で人を殺す可能性だってある。だから、これを使うのは本当に凶悪犯のみ。


「もしもの時のためにって二週間ほど前にもらってな。今回はこれを使う」


「人を殺すことだってある。浩平は」


「ああ。でも、俺は殺さない。周だって言うだろ。誰かを犠牲にしてはいけない。それは敵も同じだ。でも、少々痛い目にはあってもらう。それが、俺のやり方だ」


浩平だって何も考えていないわけじゃない。むしろ、考えているからこそ、この場でこれを持っていく。それが最善だと判断したから。


リースは小さく頷いて特殊鉄鋼弾の一つを抜き、手に取った。そして、気づく。


「これ、オーダーメイド」


「どういうことだ?」


「鉄鋼弾の特殊弾と言っていたけど、これは最初から全てオーダーメイド。誰か職人の作品。誰かはわからない」


オーダーメイドということはバカにならないくらい高いものになる。この場合だと一体いくらするか想像すらつかない。それほどの値段。


「なら、大切に扱わないとな。リース、真柴昭三の位置は?」


「ちょっと待って」


リースが位置を探る。そして、頷いた。


「4km地点近くで動きを止めている。場所は、市街から離れているから戦闘しても文句はない」


リースが見ている地図を浩平は見た。そして、真柴昭三のいる位置と、市街の位置を見比べて小さく頷く。


「近くに障害物は少ないが、山はさほど遠くない、か。こういう土地によく大規模殲滅用対人地雷はあるよな。狙撃手(スナイパー)も隠れやすい。注意しないと。リース、そろそろみんなを呼ぼう」


「わかった」


リースが歩き出す。その姿を見ながら浩平はフレヴァングを虚空に戻した。


「どこまでいけるかわからない。でも、やってみるしかない。周がいなくても、俺達がいるんだ」






七葉が小さく呆れながら腕にできた小さな傷口に消毒液を付けて包帯を巻く。


傷はそれほど深いわけではなく、でも、治療術の初歩では対処できないぐらいは深かった。だから、七葉が簡単な手当てをしたのだ。


地味にこの中で一番治癒魔術が上手い。とは言っても、『GF』地域部隊所属の治療兵に数えられる高校生程度だが。


「無茶したね。大人しく手を挙げていればよかったのに」


七葉が呆れたように言った。実際は呆れているのだが、和樹の耳にはそう聞こえていた。


「まあな。でもよ、優月ちゃんは悠聖に助けを求めていた。だから、その代わりになればって思って。結果は惨敗だったけど」


「そうだね。史上類を見ないレベルでの惨敗だね」


「そこまで言わなくても」


七葉が冬華と一緒に駐在所の入り口から入った時、そこでは和樹一人が倒れていた。まあ、怪我は大したことがなかったが。


相手の実力はさほど言うものではなく、七葉の実力でも簡単に捕縛出来でもいる。ちなみに、真柴一派は外にまとめて縛られている。一応、『ES』の人達に連絡しているので来たら厳重に拘束されるだろう。


「七葉ちゃんも行くのか?」


「うん。私はこれでも第76移動隊の隊員なんだよ。一番弱いけど」


七葉が軽く笑いながら言う。でも、その言葉を聞いた和樹の中では一つの疑問が思い浮かんでいた。いつもの七葉と違う言葉に聞こえたから。そして、その疑問を七葉に尋ねる。


「どうして、そんなに悲しそうに言うんだ?」


その言葉に七葉の動きが止まる。そして、信じられないという風に和樹を見ていた。


そして、そのまま視線を逸らす。和樹に言いたいことを雄弁と語っているように。


それを見ていた和樹は小さくため息をついてポケットからとあるものを取り出す。


「持ってけ。俺のお守りだ」


和樹が七葉にお守りを渡した。それは古びたお守り。長年大事にされていたことがよくわかるお守りだった。ただ、お守りにしては少し重い。


「何があるか俺も知らないけどさ、悲しそうに言うなよ。心配しちゃうだろ。だから、お守りだ。絶対返せよ。いいな、絶対にな」


和樹が笑みを浮かべながら七葉にむかって指を突き出しながら言う。それを見た七葉小さく笑った。ちょっと嬉しかったのか瞳の近くに何かが光った気がするが、和樹は何も言わなかった。


和樹にとって、七葉のこの笑顔が見れただけでも十分だったから。


「七葉。そろそろ時間」


そんな二人の間にリースが入ってきた。そして、リースは和樹の顔を見ずに七葉に向かって言っていた。


「うん。わかったよ。悠兄は?」


「呼んできてくれる?」


「はーい」


その言葉に七葉が頷いて駐在所の外に向かって行く。その姿を見送ったリースは小さく息を吐いた。


「望めば、叶うかも」


消えそうなほど小さな声。でも、その声は和樹の耳にしっかり届いていた。


「リースちゃんは一体」


「祈りは魔法の始まり。あなたが望む未来があるなら、それが可能な未来なら、願って。それが、魔法の始まりだから」


そして、リースは歩き出す。その言葉に和樹は意味を考えていた。そして、望みをすぐに作る。


今の望み。それは、また、七葉の元気な笑顔が見れたいいなというものだったから。






「大丈夫、ですか?」


椅子に座ったまま深呼吸していた都に周達から委員長と呼ばれている少女が話しかけた。


ちなみに、名前は鈴木花子。


あまりに平凡すぎて誰からもそんな名前で呼ばれたことがない特殊な少女でもあった。というか、小学校の頃から委員長をずっとやっていたらしく、常に委員長をも呼ばれていた。


「周様のクラスの委員長さん、ですよね。えっと、何がですか?」


「都築さんが緊張してように見えたので」


「そう、ですね。私は初仕事ですから。第76移動隊の庇護下に入って、第76移動隊で仕事をすることが許可されてからの最初の任務」


最初の任務でかなりハードな仕事だった。


基本的に、『GF』に入ったばかりの任務初心者は簡単な仕事か大先輩に任務につれて行ってもらうかのどちらかになる。もちろん、そんな状況で実力を発揮しろというのも無理だ。


周や孝治、音姫だって最初の任務は緊張しすぎて思うような結果が出ていないというのも事実としてある。今では笑い話にしているが、最初の任務でここまでの規模だと緊張しない方がおかしい。


任務内容は真柴昭三の拘束。そして、優月を助け出すこと。


優月を助け出すことは悠聖がやるかもしれない。でも、真柴昭三という裏の実力者を相手にするということは、周達が最初に思っていた狭間の鬼の任務ランクであるランクAクラス。


孝治や音姫のような化け物みたいな戦闘能力を持ったメンバーがいないため、かなり辛い任務になっている。


「私が皆さんの足手まといにならないか心配で」


「都築さんも普通ですよね。私、みんなの前で堂々と話す都築さんに憧れていたんです。どこか人間離れをした人だって」


その言葉に都の心に影が差す。自分の出生を知っているからこそ、人間離れをしたという言葉にとても敏感だったから。でも、次の委員長の言葉によってその影が晴れる。


「身近なんだなって思えました。都築さんもやっぱり普通なんだなって。あっ、失礼ですよね」


「いえ。そういう風に言われたのは初めてです。幾分か気が晴れました。ありがとうございます」


「い、いえいえ。わ、私なんかに礼を言わないでください。それに、ここで都築さんを励まさないと海道君に怒られるような気がしたんです」


その言葉に都はキョトンとした。どういう意味か全く分からなかったからだ。


「周様にですか? 周様はあまり怒らないと思うのですが」


「いえ。多分ですけど、海道君は内に溜めているんじゃないかと思っています。見ていたらわかるんです。海道君は由姫さん、亜紗さん、都築さんと話している時は本当に自分を出しているなって。それが少し羨ましくて。そう思っていたら、都築さんが緊張している姿に海道君ならどうするかって思って」


「あなたは、周様のことが好きなのですか?」


その言葉に委員長はまっすぐ頷いた。


「はい。友達として」


それは力強いまでの断言だった。そして、都に向かって笑みを浮かべる。


「海道君は私からすれば雲の上のような存在です。でも、そんな彼と共に歩もうとするなら彼と同じ高みにいなければなりません。でも、海道君はどこか普通を捨てているような感じです。だから、私は友達として海道君のことが好きです。普通を見せてあげたいから。ずっと、海道君の中で生きているような自分を見せてあげたいから」


都は直感的に委員長の感情を悟っていた。


おそらく、委員長は異性として周のことが好きなはずだ。でも、周と共にいようとすれば、周と同じ高みかそれに近づかなければならない。それをすることは周にとって迷惑のかかることだから。


だから、別の方法で周の心の中で残り続けるような人になりたいと思った。都はそう解釈した。


「都築さんは違います。だから、絶対に帰ってきてください。じゃないと、私は本気で怒ります。海道君よりも怒ります。この世にいる誰よりも怒ります。都築さんは海道君の傍にいる権利を手に入れたのですから」


「わかりました。必ず帰ってきます。無傷というのは難しいかもしれませんが、必ず。私は怒られるのが嫌いなので」


「都。そろそろ」


話がちょうど区切りのいいところに来た時、リースが二人の間に入った。そして、都に語りかける。


「わかりました。えっと、お名前は」


「鈴木花子です」


「鈴木さん。また、後で」


「はい」


二人が笑顔で別れる。それを見ていたリースは小さく頷いた。


「あなたも、願って」


「えっ?」


「願いや望みは魔法の始まり。望みがあるから人が頑張れる。都もあなたとの約束があるから頑張れる。だから、願って。都の無事を」


「はい。わかりました」


リースが委員長から離れる。その後ろ姿を見ながら委員長は祈った。都の無事を。






「わかり、ました」


俊也の落ち込んだ声に冬華が安心したように息を吐く。ちなみに、近くにいる琴美や俊輔はただ黙って冬華の言葉を待っていた。


「ここでみんなを守れるのはあなたしかいないわ。悠聖も私も精霊召喚師としては高ランクだから心配しないで。それよりも、ここをまた獲られたら私達はちゃんと戦えないかもしれない」


多分、誰もが動揺しながら戦うことになるだろう。そうなれば全滅するのは必須だ。だから、冬華は俊也を説得してついてこないように言ったのだ。


確かに、俊也の実力はかなり高い。ユニゾンを使わなくても最上級精霊が四体いるのは悠聖に次ぐ戦力だと思ってもいい。そして。精霊召喚師が一番活躍するフィールドが防衛戦だから。


「悠聖にも迷惑がかかる。こんなことを言うのは酷いかもしれないけど、悠聖の、悠聖達の目標のためにがまんしなさい。代わりに、必ずみんなで戻ってくるから」


「可能なのか?」


冬華の言葉に疑い深く俊輔が尋ねた。それに冬華は自信を持って頷く。


「私と悠聖は氷属性の精霊を持つ精霊召喚師の中で一、二を争う実力者よ。信じなさい。あー、でも、理由がいるかしら」


「氷属性の精霊は物質の変化に長けた精霊。温度変化、速度変化、空間変化と様々な応用が利き、一番の能力は時間変化まで出来る。ですよね、冬華さん」


「正解よ」


ちなみに、生身の人間でも頑張ればかなりのランクに行くが、時間変化だけは到達することが出来ない。周の空間隔離は氷属性ではなく天空属性の度合いが強いし。


悠聖が俊也と戦った時、あらゆる攻撃が届かなかったのはその能力があるからでもある。都と違い、飛んでくる攻撃の動きを変化させて動きはしないがエネルギーは撒き散らすという風に設定したからだ。もし、このことを知っているなら対抗策がいくつも生まれるのだが。


あの時は俊也がそのことを精霊に効かなかったからなんの対策も出来ていなかった。


「私と悠聖なら攻撃の大半を防御できる。でも、限界があるわ。だから、ここにいて欲しいの。ちゃんと、安全だと私達に信じさせて」


「わかりました。僕の力は師匠にはまだまだですけど、みんなと一緒に守ります。守らせてください」


「冬華って相手の意志を丸めこむのが上手いわね」


その言葉を聞いた冬華が頬をぴくっと動かす。それに気付いた俊輔が俊也の手を取って少しだけ後ろに下がらせた。俊也はわけもわからず首を傾げている。


二人の間に飛び散る花火。


「私は、正論を述べたまでよ。足手まといを連れて行くほどの余裕はないわ」


「正論? 本音と言えばどうかしら? 彼を連れて行ったらカバーする余裕がないのでしょ? だから、彼の意志を丸めこんだ」


「なにがいいたいのかしら?」


冬華の頬がさらに動く。それを見た琴美は余裕の笑顔で言い切った。


「チキン野郎ね」


空気が完全に固まる。俊也はそわそわしているし、俊輔は近くのいすに座って口笛を吹いている。そもそも、二人に力づくで止めると言う選択肢はない。


「この、私がチキン?」


「ええ。守れないから連れて行かないのでしょ? 守る自信がないから。『ES』と聞いて呆れるわ」


「言いたい放題言うわね。わかったわ。あなたは私の最大の天敵ね。今ここで」


「時間」


その瞬間、その言葉と共に冬華の視界が360度回転した。横を向くとリースが呆れたようにため息をついている。


どうやらリースが振り回したらしい。かなりの力加減がひつようなのに楽々としていた。


「わかったわ。後で覚えておきなさい」


冬華が有名な捨て台詞を吐いて外に向かって歩いていく。その姿を見ていた琴美が勝ち誇ったように笑みを浮かべる。


もちろん、それを見ているリースは呆れたようにため息をついていた。


「相変わらず」


「これくらい言っておいた方がいいのよ。絶対に帰ってきてくれるから」


「そう」


リースは琴美の行動がわかっていたからなにも言わない。琴美は小さく笑った。


「あなたも、無事でいなさいよ。都を泣かせたら承知しないんだから」


「大丈夫。私は生きて帰る。浩平と一緒に」


「ごちそうさま」


琴美はそう言ってリースの頭を撫でた。リースは嫌がることなくそれを受け入れる。


「必ずよ。約束しなさい。私と」


「約束する」


二人は小指を合わせた。そして、無言で何回か振ってから離す。二人にはそれで十分だった。






「ふう」


悠聖は小さく息を吐いた。そして、周囲を見渡すと、すぐそこには全員が集まっていた。もう、そんな時か。


『あらら。私達が一番最後だったんだ。悠聖』


アルネウラに悠聖が頷く。そして、不敵に笑みを浮かべた。


「行こうぜ。優月を助けに」


悠聖の言葉に誰もが無言でうなずく。でも、誰もが笑みを浮かべていた。必ず成功すると信じているから。


そして、都が杖を構える。


「皆さん。私につかまってください。これから、ピンポイントに瞬間移動(ショートジャンプ)を行います」


都の言葉に全員が都の体に触れた。


悠聖と浩平は右肩に。冬華とリースは左肩。七葉は前から抱きついている。悠聖の手はアルネウラの手を握って、浩平とリースが手を繋いでいる。冬華の残る手は七葉と繋がれていた。


誰もが戦闘服に着替えている。悠聖と冬華以外が黒と白のコントラストが特徴的な服。悠聖は真っ青な服で、冬華は透き通るような水色。


「行きます」


そして、視界が変わった。


真っ先に動いたのが悠聖。すでに召喚しているディアボルガとルカの位置を確認しながらアルネウラの手をしっかり握り、周囲を見渡す。


前方にいるのは真柴昭三。真柴昭三が目を見開いて驚いている。


「大いなる証を刻む者。猛れ、母なる大地より。グラウ・ラゴス! 純粋な欠片を示す者。来よ、清らかな水辺を映す鏡より。レクサス! 赤き力を統べる者。出でよ、灼熱の地獄より。イグニス! 雷雲より生まれし者。響け、遥か彼方の空より。ライガ!」


すかさず四体の精霊を召喚する。エルフィンだけはとある理由からまだ出さない。


悠聖が四体の精霊を召喚すると同時に相手がようやく動き出した。でも、悠聖達は止まらない。


「行くぞ!」


悠聖の言葉に全員が動き出した。そして、戦いが始まる。中東とは遠く離れた地で起きる同じ敵との戦いが。


リースがどうしてみんなにあんなことを言っていたのか。その理由はもう少し後で語られます。

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