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新たな未来を求めて  作者: イーヴァルディ
第一章 狭間の鬼
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第百六十一話 過去との決着

対艦刀が対艦剣によって受け止められる。そのまま僕は鍔迫り合いに持ち込んだ。


『小癪な。そんなことをしてどうするつもりですか?』


「こうするつもりだよ!」


ダークエルフが黄土色のフュリアスの足を払った。空中だから大きな効果は得られないが、僕も向こうも大きく体勢を崩した。


黄土色のフュリアスが大きく後ろに下がる。


『フュリアスを使った戦いでそんなことをするとは。世代が違うとはいえこのゲイルと同程度の性能。あなたは本当に化け物ですね。化け物め』


黄土色のフュリアスはゲイルというみたいだけど、今は全く関係がない。


「確かに僕は普通とは違う」


エネルギーライフルを構えゲイルに向かって引き金を引く。だけど、放ったエネルギー弾をゲイルは避けた。多分、隊長機だからカスタム機にしているんだ。他のゲイルと比べて完全に動きが違う。


対艦刀を右手に持ちながら左手のエネルギーライフルを連射する。


「でも、そんな僕を受け入れてくれる人達がいる。あなたが僕を受け入れなくても、僕は僕を僕として見てくれる人を大切にする。だから、そんな言葉で僕は惑わされない」


ゲイルが腕を振った。それと同時に何かがこちらに向かってくる。それを僕は対艦刀で斬り飛ばした。斬り飛ばしたものはアンカーのついた鞭だ。多分、これで敵の腕を捕えて破壊するつもりだったのだろう。


だけど、対艦刀を振った隙にゲイルはエネルギー弾を放ってきていた。避けきれずにエネルギーライフルを貫かれる。


『そうですか。ですが、そんな機体でこのゲイルを倒そうなんて、勘違いもはだはだしいですね!』


ゲイルが一気に距離を詰めてくる。僕は対艦刀を握り締めて距離を詰めた。


対艦刀と対艦剣がぶつかり合い、対艦刀にひびが入る。やはり、対艦剣とは相性が悪い。


『このまま潰れてしまいなさい!』


僕は対艦刀を手放した。そして、スラスターを吹かして後ろに下がる。新たに取り出すのはギガッシュのバスターカノンからアイデアをもらって周さんが作ったバスターライフル。


バスターカノンよりも小型だけど、大きなエネルギー弾が対艦刀を斬り裂いたゲイルに向かう。ゲイルは対艦剣でバスターライフルのエネルギー弾を受け止めるが、対艦剣に大きなひびが入った。


やはる、バスターライフルは近距離線でも頼りになる。だけど、エネルギー消費が激しい。設計上、中距離で使う武装だからバッテリーは搭載できない。搭載できないからこそ本体のエネルギーをかなり食う。


使うタイミングを考えておかないと。


僕はバスターライフルを戻してエネルギーライフルと盾を取り出した。ゲイルも対艦剣を捨てて盾とエネルギーライフルを掴んでいる。


『化け物はいい加減落ちろ!』


僕は左のレバーを引き絞りながらエネルギー弾を放つ。だけど、ゲイルが放ったエネルギー弾は僕のエネルギー弾を弾き、盾に直撃する。そして、貫通した。


ダークエルフの左足をかすめ大きく部品を撒き散らす。これで機動力のほとんどが潰された。ダークエルフの体が地面に倒れ込んだ。


『化け物にとって相応しいタイミングですね』


ゲイルが新たな対艦剣を取り出した。僕は左のレバーを最大限まで上げる。残量エネルギーを考えても、あの武器でとどめをさせなければやられる。


『さあ、大祭の始まりですよ』


その瞬間、ダークエルフの体を影が覆った。僕は思わず空を見上げる。そこにあったのは巨大な箱、いや、航空空母。確認できるだけで数は三隻。そして、周囲に浮かぶ大量のゲイルとギガッシュ。


「ギガッシュ!? どうして!?」


『彼らは元から私たちの仲間なのですよ。あなた方に寝返った勢力とは別の仲間。ふふふっ。化け物を殺すのは私の役目です。ですから』


ゲイルの足に力がこもる。だから、僕は最後の手段を使うことにした。背中を下に向け、CCSの追加ブースターを地面に突き刺し支えとする。これで、上半身が斜めを向いた。


「ぎりぎりだけど、あなたを倒す!」


左の手に取りだすのはバスターライフル。右の手に取りだすのはバスターライフル。二つのバスターライフルを横に向けると、共に上の部分が開いた。その二つをしっかり合わせる。


二つのバスターライフルを合わせることにより、バスターカノン以上の破壊力を生み出すことが出来るバスターライフルの最終形態。さすがにバスターマグナムには勝てないけど。


ゲイルがこちらに向かって慌てて地面を蹴る。多分、ここで下がれば航空空母を撃ち抜かれると思ったのだろう。実際に、ここでさがったら撃とうと思っていた。だから、ゲイルは飛び込んでくる。


『死ね! 化け物め!』


振り下ろされる対艦剣。僕は、バスターライフルの引き金を同時に引いた。


吐きだされるエネルギーの塊。それはバスターカノンよりも高威力で、対艦刀を一瞬にして砕き、航空空母に突き刺さった。


「うわあああああっ!!」


そのままダークエルフの腕を動かして両のバスターライフルをも動かした。もちろん、放ち続けるエネルギー弾と共に。


エネルギー弾が航空空母を切り裂く。だが、バスターライフルをエネルギー弾が貫いた。僕はすばやくダークエルフを起き上がらせ、バスターライフルを投げ捨てる。


視界に映るのはエネルギーライフルを構えたゲイル。対艦剣を握っていた腕の内、右腕は根元から破壊され、残っているのは左腕だけ。


僕はブースターを最大限まで起動させた。ダークエルフの体が加速する。それに合わせてエネルギー弾を放つゲイル。


もう、エネルギーはほとんどない。だから、エネルギーライフルは使えない。使えるのは対艦刀のみ。対艦剣では攻撃するのにエネルギーを消費しすぎる。


『倒れろ、化け物!!』


コクピット内に響き渡る母親の声。それと同時に跳んでくるエネルギー弾。当たれば死ぬ。かすれば負ける。だから、取り出した対艦刀でエネルギー弾を弾いた。ゲイルは続いて何発ものエネルギー弾を放つ。


それを僕は最大限の動きで弾いていく。


後、20。18。15。11。


『来るな! 近寄るな! 化け物!』


9。7。4。ここだ。


『来るな!!』


「これで終わりだ!」


僕は対艦刀に全てのスピードを乗せて突き出した。ゲイルの放ったエネルギー弾がダークエルフの右腕を破壊するが、対艦刀がゲイルの体に突き刺さり、そして、貫く。コクピットの部分を。


「終わった」


僕が小さくつぶやくと同時に周囲が暗くなった気がした。僕が空を見上げると航空空母が墜ちてきている。そして、ダークエルフのエネルギーが切れた。


凄まじい衝撃と圧迫感に僕の意識はあっという間に闇に沈みこんだ。


フュリアスの使う武器の攻撃力は、

エネルギーライフル<ガトリング砲(一秒間発射)<対艦剣<レールガン<イグジストアストラルの背中の砲<対艦刀<バスターライフル<バスターカノン(ソードウルフ装備)<バスターカノン(通常)<デュアルバスターライフル<バスターマグナム

です。一応、既出済みのものだけ書きました。エネルギー消費量も同じようなことになります。対艦刀や対艦剣のみ位置が変わりますが。

対艦刀<対艦剣<エネルギーライフル・・・

バスターマグナムは戦艦に取り付けられているもので発射するには20分のチャージタイムが必要です。

ちなみに、バスターマグナムの威力<<<<(永久に超えられない壁)<<<<イグジストアストラルの装甲となっています。

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