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新たな未来を求めて  作者: イーヴァルディ
第一章 狭間の鬼
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幕間 とある会話 その2

優月の名前が決まった時の話です。今回も会話のみ。

時期は優月を保護した夜のことです。

『むむむ』


「何唸っているんだよ。アルネウラらしくないな」


『私が唸っていたらダメというわけ? どうせ、能天気な女ですよーだ』


「オレは天真爛漫だと思うけどな。なにか悩みごとがあるなら相談に乗るぜ」


『私は悠聖の悩みごとで悩んでいるだけだよ』


「ですよねー」


『悠聖が悩んでいる、あの女の子をどうするか。精霊というより人と言った方がいいかな。精霊として生活するより、悠聖と一緒に人として生活させた方がいいかもしれない』


「それには賛成だ。精霊のことはお前らに任せたらよかったけど、今は人だ。学力に問題がなければ学校にも連れて行くか。いや、あのクラスメイトが暴走するのは勘弁だな」


『そうだね。でも、それが一番だよ。今、あの子は精霊召喚符によるマスターとの絆よりも、悠聖との絆の方が強まっている。多分、今なら強引に』


「契約出来ると言いたいんだろ。お断りだ。アルネウラの考えもわかる。今でもオレのことを考えている。あの子を守ることに関してならアルネウラの意見が一番だ。オレの精霊として手元に置く。でも、オレは」


『悠人のその考えは大好きだよ。わかっているよ。だから、私は悠聖についていく。悠聖の最強の精霊として』


「お前には精霊としてついてきて欲しくないな」


『えっ?』


「お前は精霊としてじゃなくて、オレのそばにいて欲しい。何度も、助けられているからな」


『うん。ありがとう。そばにいるよ。私の大切な悠聖』


「頼む。まあ、問題は山積みのままだけど、とりあえず、この子の名前を付けないか?」


『この子の名前? うーん、何かいい名前はある?』


「そうだな」


『急に空を見上げてどうしたの?』


「優月」


『えっ?』


「名前だよ。優月ってのはどうだ? 優しい月って書いて優月」


『良い名前だね。うん、私も賛成。明日、優月が起きたら提案してみようか』


「ああ。さて、これからどうするか。真剣に考えないといけないな」


幕間はこれで終わり、次から日常が始まります。

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