二話 岩道百名という女王
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「私の...私の何がいけなかったの...教えてよ...!」
やってしまった。女の子を泣かせてしまった。もちろん周りからは非難の眼差し。もう消えたい。
ーーーーーーーーーー10分前ーーーーーーーーーー
「祐希」
「はいっ」
「なによ。そんなに怖がらなくてもいいでしょ」
誰だって怖いだろ。むしろ怖がるなと言い方が無理がある。大丈夫?俺?スクールデ◯ズの伊◯誠みたいにならない?
「今日はね、話があって呼び出したのよ」
「話...?」
「そう」
思い当たる節がない。いや、節がないどころか最近接触すらしてないはず。となると...
「どうして私を振ったの?」
だよな。やはりそうなるか。
「どうもこうも当時の俺は恋愛するつもりはなかったし、今もない」
「そう...」
心なしか悲しそうだ。
「別に俺はお前のことは嫌いじゃないよ。ただ恋愛するつもりがなかっただけで...」
「もういいよ...わかったよ...」
何もしていないはずなのになんだか心が痛い。
「まぁなんだ。百名は容姿が整ってるから彼氏なんて選び放題だろ?」
フォローしたつもりだった。しかしそれが、その発言が彼女逆鱗に触れてしまった。
「ふざけないでよ!私は祐希がいいから祐希に告白したのに...!そんな言い方ひどいよ!」
「え...す、すまん...」
「ううん。いいの。私が振られたことは事実だし」
申し訳ない気分で押しつぶされそうだった。
「でもさ...」
「ん?」
「でも私のこと嫌いじゃないんでしょ?」
「え?あぁ...」
「じゃあ祐希をその気にさせたらいいってことだよね?」
「あぁ...⁈」
何を言っているんだこいつは。ついに壊れてしまったのか?
「私諦めないから」
「...は?」
「絶対に祐希をその気にさせて恋人になってもらうんだから!」
「...まじかよ」
「大マジよ」
こうして百名との話し合いは終わった。一件落着...なのか?
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教室に帰ってくると案の定総一にダル絡みされた。
「で?どうだったんだよ?百名ちゃんとの話し合いは。チューしたのか?チュー」
こいつはほんとに友人か?と疑いたくなるほど殴りたい。
「しねーよばーか」
「チ...面白くねぇなぁ...」
総一がつまらなそうにしているがどうでもいい。むしろそっちの方が好都合だ。
「てかお前なんで彼女作らないんだ?」
「...別にいだろ」
「そっか」
何かを察したように総一は口をつむんだ。そう。俺には過去に大きなトラウマがあり、その影響で恋愛を好んでしないのだ。
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【あとがき】
私ごとなんですが先日理不尽な孫の手先生の「無職転生-異世界行ったら本気出す-」の二週目を見終えたんですよ。いやー本気にいいですね!あの作品!主人公が最強な小説も爽快感があって好きなんですが、主人公が最強ではない、しかもプロローグの1部でしかないというところも素晴らしかったです!いつか理不尽な孫の手先生のような小説を僕も書いてみたいです!




