【風の行方編】79:xx17年11月26日
こんなにあたたかな気持ちがあるのかと、乃亜は初めて知った。
煉矢からの想いはたしかに感じ取れていたと思う。
それだけでも幸福感はあったのは間違いない。
けれど想いを言葉にして、言葉にされて、
通じ合うということの幸福感はその比ではなかった。
抱きすくめられ、愛しげに髪を撫でられ、
髪に頬がすり寄らせられる感覚さえ感じる。
このままずっといられたらとさえ感じてしまうが、それは突然終わりを迎えた。
抱きしめあう二人をさえぎったのは、煉矢の持つスマートフォンの振動音だった。
時間も場所も忘れてしまいそうになっていたが、
その振動音に自分たちの状況を思い出した。
今はコンクールの直後。
二人は抜け出してきただけだ。
煉矢もそれを思い出さざるを得なかった。
乃亜の身体を惜しみながら離し、
ポケットに入れていたスマートフォンを取り出した。
「……惜しいな、呼ばれた」
CORDには静からのメッセージが入っていた。
そろそろ帰るから戻れという。
思っていたよりもメッセージの内容が安穏としたものだったことは意外だ。
乃亜もまた、それが会場で待たせている兄やましろからの連絡だと気づき、
煉矢の背中に回していた腕を下ろした。
「戻りましょう?」
「そうだな」
会場の方へ歩き出そうとした乃亜の手を取る。
乃亜はぱっと視線をあげるが、煉矢はとった手を握った。
「……乃亜、静には俺から伝える。だから少し黙っていてくれるか?」
「え……」
静に伝えるという言葉に乃亜はどきりとした。
勿論なにも言わなくていいとは思わない。
乃亜にとっては敬愛する兄であり、煉矢にとっては親友だ。
自分たちのことは今までなにも告げていない。
告げようがなかったというのが正確だが、いまは違う。
そういったことをまるきり失念していた。
そしてそれを煉矢から伝えるという。
「あいつの宝をもらうことになるからな」
「……はい」
乃亜は目を伏せ、小さく頷いた。
会場の入り口にて静とましろは二人を待っていた。
二人から、否、静からすれば、突然煉矢が乃亜を連れ去ったようなものだが、
それに対する感情は複雑一色だ。
仮に、連れ去ったのがニックやよく知らない男であれば相当にあわてたろうし、
待っているという選択肢はほぼない。
だが相手は煉矢だった。
静は煉矢という男をよく知っている。
意味のない、乃亜を害するようなことをする男ではない。
しかし一方で、乃亜が煉矢に惹かれていることも静は気付いていた。
あの気の弱い、純粋とさえ言える妹が、
惹かれている相手に連れて行かれたという一点において、
静の心境を複雑化させていた。
時間が経つにつれ、眉間に寄るシワが増えていく静に、
ましろが背を軽くたたいて言った。
「きっと色々聞きたいとは思うんだけど、少しだけ待ってやって」
首を覆うマフラーの合間で、薄く微笑んでいる。
静はそれに眉を少し上げた。
「……ましろ、お前何か知ってるな?」
「知ってると言うか、予想してるというか」
どうやらいつものらしい。
もはやそれには驚かない。静は息を吐いた。
「それで何故聞くなと?」
「たぶん、話してくれるから」
「……」
「乃亜にしても、煉矢にしても、あなたに不義理を働くような人たちじゃない。
それは、私よりあなたの方が知ってるでしょ?」
「……それは、そうだが」
「どうしても気になるなら、
私の予想でよけば話すけど……聞く?」
ましろの言葉は相変わらず的を射ている。
おそらくましろを除けば、自分にとって最も身近なのが煉矢と乃亜だ。
あの二人は形は違えど、心から信頼できると言えるし、義理堅くもある。
静は今度こそしっかり、息を吐き出した。
眉間に寄っていたシワを消え、ましろの肩を抱いた。
「……いや、いい。
それこそ、俺のほうが不義理を働くようなものだろうからな」
「……静、私、あなたのそういうところ、好きだよ」
「言ってろ」
「ふふ、本音だよ」
ましろはくつくつと笑い、静の体にぴたりと寄る。
そうこうしているうちに、乃亜と煉矢の二人が戻ってきた。
隣の公共スペースにいたらしい二人に、変わった様子はない。
乃亜は二人に待たせていたことを詫び、
ましろが持っていた自分のヴァイオリンケースやトートバッグを担ぐ。
それ以外の荷物は静がそのまま預かった。
四人は一見変わりなく、並んで駐車場へとむかう。
会場から少し離れたコインパーキングに到着し、
静の車に煉矢以外の3人が歩み寄った。
だが、3台ほど離れたところに車を停めていた煉矢に、乃亜が駆け寄っていった。
今日来てくれたことなどに対する礼を告げているのが聞こえる。
それを見つめる煉矢は穏やかに微笑んでいる。
二人の様子に、なにかごくわずかな違いを感じ取るも、具体的なことはわからない。
静の車に戻った乃亜はましろに続いて後部座席へと乗り込む。
二人になにがあったのか気にならないわけはない。
けれど先ほどましろに言われたように、二人ならば話すだろうこともわかる。
ならば自分は焦らず待てばよい。
静はそう考え、自身も車に乗ろうと手をかけた。
「静」
振り向くと、煉矢がこちらに歩いてきていた。
彼の眼差しは真剣そのものだった。
「悪いが二人を送ったら少し顔を貸してくれ」
「煉矢……」
「話がある。適当に店を取っておく」
「……分かった、あとで場所を送ってくれ」
煉矢は頷き、自身も自分の車へ戻っていった。
自分の想像より、はるかに早い。
静はそれに煉矢らしさを感じ、苦笑いを浮かべて車に乗り込んだ。
30分ほどかけて、静の運転する車は地元へと到着した。
ましろを家へと送ったのち、乃亜と共に自宅へと戻る。
ましろが降りてからその間、不思議な沈黙が車内に広がっていた。
少し冷えた室内に入り、乃亜が安堵したのか息を吐き出した。
「疲れたか?」
「はい、さすがに、少し……」
無理もない。
あれほどの演奏を終えて、その後も色々あったのだから。
静は改めて、妹の成長に感慨深いものを感じる。
それをほめたたえようかというところで、
スマートフォンが震えた。
CORDアプリを開いて確認すると、案の定、煉矢だった。
『三ツ川駅の駅前にある店を取った。
先に入ってる』
三ツ川駅は自分たちの最寄り駅の隣。よく買い物にも出かける隣駅だ。
追加で添えられたメッセージには店の名前と住所が貼り付けられていた。
時刻は21:00近い。
静がはやく帰れるようにという相変わらずの気遣いに、
いっそ静は溜息を吐いた。
「兄さん?」
ダイニングから動かない自分に対して、不思議そうな顔で見上げてくる。
こういった様子は、以前からなにも変わっていない。
静はそれに微笑ましさを感じ、乃亜の頭を撫でた。
「少し出てくる」
「え、今から、ですか?」
「煉矢から呼び出しだ」
それに乃亜は目を大きくした。
その表情に疑問はなく、驚きだけだ。静はふっと笑う。
少し目元が赤いのは、おそらく寒さからではないのだろう。
どうやらあまり考えたくない事態になったらしい。
だがそれはあとでじっくり、親友を問い詰めればよい。
静は少し屈み、妹の顔を正面から見た。
「乃亜、今日は本当によく頑張ったな」
「兄さん……」
「さっきも言ったが、お前は俺の自慢で、大切な妹だ。
……それは、お前が誰とどうなろうと変わらない」
「……っ!」
ぼっと頬に差す赤みが色を強くした。
わが妹ながら可愛らしいものだ。
「力也たちの店にでも行って、今度ちゃんと祝いをしよう。
今日のところはゆっくり休め。
残念ながら明日も学校だしな」
「はい……。
……大好きです、兄さん」
「ああ、俺もだよ」
涙ぐむ様子の妹の頭を撫でる。
果たしていつまで、こうして髪を撫でさせてくれて、
大好きだと言ってくれるのだろうか。
なにか父親のような気持ちを抱きつつ、静は乃亜を置いて再び玄関から外へ出た。
指定された場所は、地下にある和風の居酒屋だった。
上半分が障子張りのふすまで区切られているような半個室が中心で、
客同士の顔は見えず、けれど完全に閉じられていないため、
無音でもない程よさがある。
和紙でつくられた照明が程よく明るい。
この店は、いつか煉矢が留学すると静に話しをした居酒屋だ。
先に到着していた煉矢が先にお冷を飲んでいる。
「来たか」
「ああ」
互いに言葉少なく飲み物だけ注文する。
それぞれ車のため、酒が飲めないのは少々つらい。
ややあってお通しと注文したものが届く。
「……で、改まってなんだ」
正直乾杯などとしている気分ではない。
早々に今日こうして場を設けられた理由を尋ねることにした。
今更自分たちの間に取り繕いはいらない。
「乃亜と付き合うことになった」
直球。まさに剛速球でのストレートだった。
無論そうだろうなという想像はあったが、
あまりにも直球過ぎやしないか。
唖然とする静に煉矢は淡々と続けた。
「俺から告白した。
お前には俺から伝えるから、乃亜に言わないように言ったのも俺だ。
だから乃亜が言わなかったことは責めるな」
「は?待て、いや、少し待て。
というか、お前……っ、もう少し色々包め……!」
「包んだところで内容は同じだ。
そもそも、お前相手にあれこれ取り繕うのも面倒だ」
世間話をしているわけではないんだぞと静は心底思う。
しかし煉矢は表情一つ変えない。
注文した炭酸水を素知らぬ顔で飲んでいる。
「……というか、お前から告白しただと?
乃亜からではなくか?」
「ああ」
それこそ最も驚いたことだった。
煉矢からそういったものは感じ取れなかった。
そもそもそんなに接点があったとも、
静目線では見られなかったからだ。
だからこそ、乃亜が煉矢へバレンタインに
プレゼントをしたということも驚いたのだ。
「……乃亜が、お前を意識していたのは気づいていた。
だが、お前から?いつからだ、いつからあいつを」
「明確に気付いたのは、留学中、イベントで乃亜を呼んだだろう。
そのときの、乃亜が帰る直前だ」
「明確に、ということはそれ以前にも覚えがあると?」
「否定はしないが、それ以前の時期は正直わからん」
思わず静は頭を抱えた。
聴いていることと話している煉矢の態度が不一致すぎて頭が混乱しているのである。
この男が照れる、恥ずかしがる、ということは全く想像はできないが
それにしても淡々と話しすぎではないか。
ただでさえ、静の心境としては、愛する妹の心を掻っ攫った相手だ。
正直穏やかではないのだが、その相手がこうでは拳を振り上げようもない。
「静、俺は乃亜がお前の宝だと知っている。
だから聞かれたことには答える。そのために場を設けた」
「……そこまでするか」
「当たり前だ。乃亜をもらい受けるためだからな」
もうなにひとつオブラートに包む気などないらしい。
静は深く深くため息を吐き出した。
煉矢が乃亜へ恋心を抱き自覚したのが例のアメリカでの出来事ならば
もうそれから相当に時間が経過している。
聞かれたことに応えるというのであれば、
この際徹底的に聞くとしよう。
静はウーロン茶を飲み、気持ちを一度落ち着けた。
「……アメリカから乃亜が戻って、もう1年半は経つが、何故今なんだ」
「俺がこちらに戻った頃に乃亜はスランプだっただろうが。
……そもそも、乃亜に連絡しないでくれと言われたからな、俺は」
「は?乃亜がか?」
初耳だった。
あまりにも妹らしくない言動に目を丸くする。
煉矢も当時を思い出しているのか苦笑いを浮かべた。
「……まぁ、あのころの乃亜は、不安定だったからな。
俺に会いたくないと思っても、無理はなかったと今なら思える」
「それは、……待て、お前は乃亜が自分に気があると気づいていたのか?」
「お前でも気づいてたんだ。それは気づく」
「遠回しに俺を馬鹿にしているだろう、お前」
鈍い、と言われているようで心外である。
「乃亜のスランプ時期から故障に至った頃の自分を思い返せ。
そういう意味だ」
「……はぁ、まぁ、いい」
確かに当時の自分は相当に落ち込んでいた自覚がある。
乃亜から煉矢への想いを感じ取れたのは、
バレンタイン時期であったことは言わないでおく。
「ちなみに、別段、この時期までなにもしていなかったわけではないが」
「は?」
しれっと言った言葉に静は過去を思い返した。
乃亜へのアプローチという意味だろうが、思考はフル回転し、ひとつの事案に気付き、
静はあっと声を上げ目を見開いた。
「……っ!だからお前、クリスマスに俺がましろと出かける時、乃亜に声を!」
「まあな。あとはバレンタインにホワイトデーか。
「ほ、本当にお前という奴は、つくづく……!」
「そうそう、今年の夏に至っては、家に行く口実をくれて助かった」
「っ!!」
自分の大失態に今更ながら気づいた。
煉矢の周到な囲い込みにまんまと手を貸したようなものではないか。
その手法はいまに始まったことではないが、それに呆れるやら感心するやら、
己のしでかしたことを嘆くやらで忙しい。
次々と語られる乃亜との逢瀬や絆を深めてきた日々。
まったく意にも返さなかった自分に呆れかえる思いだが、
それ以上に親友のしたたかさに怒りを通り越してただただ閉口するばかりである。
「……乃亜は、お前に告白されて、喜んでいただろう」
「……」
「煉矢?」
「……正直に言えば、あの告白は我ながら最悪だった」
今まで淡々と話していた親友は、初めて表情に苦いものを浮かべた。
「乃亜に想いを告げた。それは確かで間違いない。
乃亜も受け入れてくれた。彼女からも想いを告げられた。
だが、俺が告げたのは、自身の中のひどく利己的で、
自己中心的な言葉ばかりだったよ」
「……」
「彼女は世界に羽ばたけるというのに、俺は彼女の足かせになるかもしれない。
それでも、どうしても、諦められない。
そんな思いをツラツラと、情けなく縋るようにだ。
まったく、時を戻せるのなら戻して自分を殴りつけたいほどに、最悪な告白だった」
眉を寄せ、そのときを思い出しているのだろう煉矢の表情は苦し気だ。
こんな親友の顔はほとんど見たことがなかった。
時を戻してどうにかしたい、そんな後悔からは無縁だと思っていたが
どうやらそうではなかったらしい。
静は息を吐きだし、少し呆れた声色で言った。
「……お前、実兄にそれを言って、『そんな奴に妹をやれるか』と
言われかねないとか思わないのか?普段のお前らしくない」
「言われても仕方ないとは思う。
が、綺麗な包装紙で包んだところで、事実は事実だ。
お前相手にそんな不誠実な態度は取らない」
恥ずかしげもなくそういう煉矢に、またひとつ静は溜息を吐いた。
「それでも、乃亜は俺を受け入れてくれた。
俺の浅ましい心を照らしてくれた。
俺の傍にいるために、ここまで来たと……言ってくれた。
そんな彼女を、俺は守り続けていきたいし、決して手放しはしない」
「……」
「静、改めて言う。乃亜を俺に託してくれ。
お前の宝を、俺の傍に置かせてくれ」
まっすぐな瞳は誠実そのものだ。それは幼い頃から変わっていない。
昔からそうだ。この煉矢という男は。
普段はどちらかといえば寡黙で、一人で過ごすことを好む質だ。
中学で再会してから、自分を含めたごく少数の友人とだけ、
必要な時に接するような。
けれどその実、友人が困っていればさりげなく手を貸して、
こちらが気づかぬような助けを出す。
それを恩着せがましくするでもなく、ただ当然のようにそれをする。
気遣い上手でそれと気づいたときはとうに遅い。
乃亜を助けたときとてそうだ。
直接関係ないはずなのに、乃亜の、否、自分たち兄妹のために尽力してくれていた。
冷静で誠実、理知的で友人思い。それが煉矢という男だった。
深々とため息を吐き出した。
煉矢がもっと不誠実でいけ好かない男であれば
文句や罵倒のひとつも出たものを。
残念ながら、この親友が、そこらの男より、そして下手したら自分より、
はるかに信頼できる男だと知ってしまっているのだから質が悪い。
「乃亜を泣かせるな」
「……ああ、それは少し難しいかもしれないが」
「おい」
普通ここは嘘でも自信がなくても分かったというシーンだろう。
思わず肘が滑った静に対して煉矢はまた炭酸を飲んだ。
「薬師先生に、乃亜が安心して泣ける場所になれと言われたものでな」
「……すでにあの人にまで顔合わせ済み、だと……?」
「施設でヴァイオリンを弾きに行っただろう?」
「なんでお前がそこにいる……」
「時間が取れたから迎えにな」
「……お前本当に……、ああ、くそっ」
本当に詰みではないか。
出来ることなら壁を殴りつけたいのをぐっとこらえる。
がしがしと頭を乱暴にかき、また一つため息を吐き出した。
「煉矢、お前だから託すんだ。
乃亜ことも、俺のことも、お前は一番傍で見てきた。
それでも見捨てずここまで関係が続いてるお前だからな。
なにより、乃亜がお前を選んだんだ。
その時点で、俺がどうこう言えるものか」
「……」
「だがな、ひとつ言っておくが、俺は乃亜だけじゃない。
お前のことも気にはしていたんだ」
「何?」
まったく予想外の言葉だったのだろう。
ぽかんとした表情に少しだが溜飲が下がった。
と同時に少し腹立たしさも感じた。
「まったく、お前はいつも人のことばかりだ。
今とて、いらんことまでベラベラと馬鹿正直に。
乃亜が絡む前から俺にもあれやこれやと気遣いばかりで、
俺はおかげでお前からの借りでつぶれそうだ。
……そんなお前が、自分の心に正直になった末が、今だ。
初めてお前が欲したのが乃亜なんだろうな」
「……」
それに煉矢の目が伏せられた。
果たしてどこまで自覚してるのか分からないが、なにか思い当たることはあるんだろう。
静は喉を潤すようにウーロン茶を口にした。
冷たい茶の苦味が少し気分をさっぱりさせた。
「俺が世話になった人が、よく俺に言うんだ。
自分を幸せにできない奴が、人を幸せになんかできないとな。
ましろとの将来を考えた時、繰り返しそれが頭をよぎる。
だから、煉矢、お前も幸せになれ。乃亜を幸せにしたいなら、まずお前がな」
「……乃亜がいるなら、それは叶いそうだ」
言ってくれる。
煉矢の表情は穏やかで、口元には笑みさえ浮かんでいる。
それは今まで見たことがないようなものだった。
そんな顔を見ては、もうなにもいえない。
静は諦めのような心地になり、半分ほどになったグラスを掲げる。
「なら、いい。……乃亜を頼んだ」
「ああ」
静に応じるように煉矢もグラスを掲げ、小さくグラスがぶつかり、
キンと小気味よい音を立てた。
ちゃんとけじめつけないと、と思ってた一方で、実は静に結構心配されていた煉矢。
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