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夏休み

劣勢を覆した指揮官アリスのもとに騎士官学校から転入の誘いが来た。

戦闘指揮を採れる者、中でも天稟がある者は何にも代え難い。

騎士官学校の幹部はよく分かってる。

アリスの計画通りに事が進みオレも手伝った甲斐がある。

交流戦はオレにとっても良い事があった。

軍勢の動きも《閲覧》で知ることが出来た。

これは今後の集団戦で必ず役に立つ。

また、クラスのヤツらからも話しかけられるようになった。

いや、オレはボッチでも良かったんだけど話しかけてくるなら拒まないんだからね?


クラスメイトその1:テオドールくん(♂)

町のお肉屋さんの倅でムキムキまっちょな肉弾突撃野郎。

さきの交流戦では本隊の先陣にいた。

騎兵突撃を喰らい皆が吹き飛ばされる中、コイツだけは耐え切った。

いつもはニコニコ、キレると怖いともっぱらの噂。


クラスメイトその2:ニースさん(♀)

農家の末娘で小柄ではあるけどオッパイは大柄というある意味チートキャラ。

貧農の出なので悲惨な生活を送ってただろうにすごく陽気で気さく。

コミュ力皆無のオレでも話しかけられる唯一の相手。

交流戦では前線にいたが開幕即退場となった。


クラスメイトその3:ゼダン(♂)

町の剣術道場師範の息子。

純粋な剣技だけで言えばオレより洗練されている。

先の交流戦では3騎の騎兵を討ち取った。

無口の剣術バカ。


何で突然クラスメイトの紹介を始めたかって?

実は夏休みにこいつらと冒険することになったんだ。

カーライル王国では15歳にならないと冒険者登録ができない。

オレとテオドールは14だし、ニースとゼダンは13だ。

だったら冒険者登録に年齢制限のないルーデシア帝国へ行ってしまおう、となった。

目指すはルーデシア帝国北部にある都市ノースアンド。

この都市にはダンジョンがあってそこへ腕試しに行く。


夏休みになってすぐにオレたちはノースアンドへ向けて出発。

乗合馬車に乗り半月かけて目的地へ辿り着いた。


「うーーわ、疲れたー!」

ニースが呻いた。

確かに長時間馬車に乗ったせいかケツは痛いは身体はバキバキだわで冒険どころではない。

「じゃあ今日は宿見つけて早めに寝ようか。ギルド登録は明日にしよう。」

テオドールが相槌を打つように応えた。

「・・・」

ゼダンも同意したようだ。

「それとヒーラーも仲間にしないとな!」

欠伸をしながら提案した。

「そうだなさすがイグナシオ!」

ニースが褒めてくれた。


オレたちは安宿を見つけ早々に寝ることにした。


―――――――――――――――――――


朝になった。

みんな武器と鎧を着ている。

テオドールは大きな戦斧に鉄鎧、鉄の大楯を持っている。

ニースは革鎧にバスタードソード、片手でも両手でも使える長剣を佩いている。

ゼダンは革鎧にブロードソード、スモールシールドという出立ち。

オレは…普段着で武器も持っていない。

いいんだよ!闘気纏えば素手でも岩砕けるんだから!!


早速冒険者ギルドへ行くことになった。







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