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皇后陛下万歳

「なんでここに后がいるんだ!?」

「イグナシオ君のお陰で皇都を包囲してた不死隊が撤退したから娘に会いにきたのよ!そしたらたまたま陛下がいてトンデモないことを聞いてしまったわけ。」

「后よ!これには事情が…」

「聞かせてもらおうかしら!」

「この男は断りもなくシャルロットと結婚したばかりではなく敵将とも結婚、挙句の果てにはあらぬことをしていると…」

「あら?そのくらいいいじゃない。むしろ大歓迎だわ。」

「な、何を言うかっ!!」

「黙らっしゃい!!イグナシオ君は陛下、皇姫、皇子を敵の手から救出し、サリウス大公領を奪還。黒騎士団を破り王太子を捕虜とした挙句、軍神隊に至っては無傷で傘下に収め皇都を解放したのよッ!!」

「な、な、なんと…?」

「こんな我が国の大英雄に向かって一介の皇帝如きが感謝以外に何をするというのかしら?その恩に報いるには帝位を譲ったとしても足りないくらいですわ。」

へ、陛下がしょんぼりしてしまった。皇后陛下無双すぎる。

「お待ちください。皇帝陛下も今牢から出て来たばかりで戦況を何も知らないのです。そこにワタクシが結婚報告をしたから混乱してしまったのです。」

「イグナシオくんは優しいのね。さすが我が息子だわ。」

「おかーさまー!父上がイグナシオに爵位くれないの!?」

「あら?それは爵位じゃなくて帝位を上げようとしているからなのかしら?」皇后の皇帝を見る目が怪しく光る。

「なんとなく理解した。イグナシオ君の功績は前代未聞である。叙爵も含めて恩賞は追って沙汰をしよう。」

「ボクたちのことは!?」

皇后の目から出た怪光線が皇帝を射抜いた。多分目の錯覚だけどそのくらい恐ろしい目付きだ。

「む、無論、認めます。」

「やったーー!!イグナシオ!アリス!これからも一緒だよ?」

「おっけー、アリス。頑張ってイグナシオを皇帝にしよう!!」

「オレに皇位継承権はないよっ!」

我慢していたが皇帝はやり過ぎだ。

「なければ与えれば良いわ。」

皇后さまもヤバいひとだったの。シャルの親だけはあるな。

「ちょ…待ってください!第一皇子も存命なんだからその人に継がせればいいじゃないですか!」

さすがにオレも口を挟む。

「生憎『立太子の儀』を行っていないからあやつは皇太子ではないのだ。サリウスが継承権第一位だったからちょうど空いてるんじゃよな、皇太子と第一位…」

皇帝陛下が訥々と語り出した。豹変したかのようにオレを推してくる?皇帝陛下の目を見たらニヤニヤしていた。

このおっさんオレが嫌がってるの知っててやってるな!?

「ちょっ、一旦落ち着きましょ?こういうことは皇都に帰ってからゆっくり考えましょうよ?」

「そうね。禅譲の手続きもあることですから」

「后が言うと本気みたいに聴こえるな。わっはっは!」

「あらあらお耳はよく聴こえるみたいですね?うふふ」

夫婦喧嘩は2人だけでやってくれ。

こうしてオレたちは皇帝・皇后両陛下とともに皇都に帰還した。


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